老犬の病気の症状を解説。もし介護が必要になったら?

老犬の病気の症状を解説。もし介護が必要になったら?

衛生状態や栄養状態がよくなり、獣医学が進歩したことで犬の寿命も延びました。

一方、内臓や足腰が弱くなり、病気にかかるリスクも増えてきました。

認知症や寝たきりになって介護が必要になる老犬も珍しくはありませんね。

今回は、老犬の病気の症状や介護について解説していきましょう。


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老犬の病気の症状を解説

老犬の病気の症状を解説

犬は人間よりずっと早く歳をとります。

小型犬では9歳、中型・大型犬では7~8歳で老化が始まると言われます。

個体差はありますが、肥満犬では内臓や骨関節に負担がかかるため、様々なリスクが増えます。

また犬種によっては遺伝的にかかりやすい病気もあります。

特に注意してあげましょう。

それでは老犬に多い病気を整理してみますよ。

【老犬に多い病気】

  • 白内障:目の水晶体が濁り視力が低下する。糖尿病で起きることも。
  • 副腎皮質機能亢進症:ホルモンの過剰分泌による。多飲、多尿、多食、脱毛が起きる。メスに多い。
  • 甲状腺機能低下症:ホルモンの減少による。眠ることが多くなる。毛艶が悪く脱毛する。大型犬に多い。
  • 乳腺腫瘍:乳腺にできる腫瘍。悪性の場合も。乳腺の周囲にしこりができる。
  • リンパ腫:下あご、わき、足の付け根のリンパ節が腫れる(グリグリ)。
  • 肥満細胞腫:体の表面にしこりができて急に大きくなる。虫刺されと間違えるような外見も。
  • 変形性脊椎症:背骨の変形で神経が圧迫される。足がマヒして歩けなくなることも。胴長の犬に多い。
  • 慢性腎不全:腎臓の機能が低下し、食欲低下や体重減少がみられる。悪化すると尿毒症にも。
  • 子宮蓄膿症:子宮に炎症が起きてウミがたまる。5歳以上のメスに多い。
  • 心筋症:心臓の筋肉がうまく働かなくなる。心臓肥大を起こす。大型犬に多い。
  • 僧房弁閉鎖不全:心臓の弁がうまく閉じず血液が逆流する。心臓肥大を起こす。小型犬に多い。
  • 糖尿病6歳以上でかかることが多い。糖を筋肉に取り込んだり肝臓に貯蔵できなくなる。
  • 変形性関節炎:股関節や膝関節が変形して腫れたり痛んだりして歩けなくなることも。
  • 会陰ヘルニア:筋肉が弱くなり肛門の周りの筋肉のすき間から腸が飛び出す。オスに多い。
  • 前庭障害:前庭(平衡感覚)の異常でバランスがとれなくなる。首をかしげてぐるぐる回ったりする。
  • 認知症:脳が萎縮する。夜鳴きをする、部屋をうろうろするなどの症状がみられる。

そのほか、視力や聴力が弱くなったり、胃腸が弱くなったりします。

また免疫力が低下して感染しやすくなったり、骨がもろくなって骨折しやすくなったりもします。

人間の場合とほとんど変わらないんですね。

もし介護が必要になったら?

もし介護が必要になったら

注意しなければならないのは、これらの病気はすべて慢性のもので、完治することは難しいということです。

薬や食事療法などで症状を緩和するか進行を遅らせることが治療法になります。

でも持病があっても適切なケアをすることで長生きできる犬もいます。

飼い主さんの愛情が大きく作用するのも事実なんですね。

それでは適切なケアの方法を見ていきましょう。

散歩(気分転換)の工夫

歩ける場合で散歩を嫌がらなければ、介護用(歩行補助)のハーネスが便利です。

前足用と後足用を症状に合わせて使い分けましょう。

でも病気で体がつらかったり、寒さに弱くなったり、痛みがあるなどして散歩を嫌がることが多いでしょう。

そのときは無理に連れ出すのはやめましょう。

でも気分転換は必要。

犬の大きさに合わせてキャリーバッグか犬用カートを使って表に出てみましょう。

この場合も暑さ、寒さ対策には気を付けましょう。

寝床の工夫

長い時間を過ごす寝床はとても大切ですね。

飼い主の存在を感じられる場所に寝床をおきましょう。

もし寝たきりになったら、一番心配なのは「床ずれ」です。

同じ部分の圧迫や血流障害などが原因で床ずれができることがあります。

組織が壊死すると痛みを伴い、感染のリスクも高くなります。

ますます動けなくなるので気を付けなければなりません。

マットやタオルを重ねて厚みを持たせ、間にペットシーツを敷くとよいでしょう。

また2時間程度(できれば1時間)に1回は体位交換してあげましょう。

食事の工夫

食欲低下の場合、老犬用のフードをふやかしたり、温めたりして匂いを出すことが1つの方法です。

でも胃腸の機能が低下してくることで、嘔吐することがあります。

消化吸収のよいものを少量ずつ与えるようにしましょう。

自分で食べられる場合は、立ったままでも食べられるように食器を台に載せてあげると負担が軽減できます。

難しい場合は、スプーンで1口ずつ運んであげます。

食事を受け付けないときも水分だけは必要です。

スポイトを使って水分補給を行いましょう。

また歯周病から病気に発展することがあります。

歯磨きもこまめにしてあげましょう。

トイレの工夫

トイレのそそうが増えても決して叱らないようにしましょう。

かえって混乱させてしまいます。

寝床の近くにトイレを置き、清潔を保ってあげましょう。

寝たきりの場合は、紙おむつを使うと清潔が保たれます。

体の清潔の工夫

抵抗力が低下していることで、最近感染や寄生虫のリスクが高まります。

お風呂に入れなくなったら、ドライシャンプーかお湯を絞ったタオルで清拭してあげましょう。

寄生虫がいるとますます栄養状態が悪くなってしまいます。

定期的にチェックを行いましょう。

そのほか、スキンシップを欠かさないこと、こまめ話しかけることで犬の不安感を軽減することができます。

日々のケアがとても大切です。

いかがでしたか?

愛犬は家族の一員です。

また老化や病気で起こる変化は人間と同じなんですね。

この稿が愛犬の快適な生活のために参考になれば幸いです。


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