アルビノ種の動物が生まれる原因とは?身近にもいるいろんな生き物たちを紹介。

アルビノ種は、体の被毛や皮膚が真っ白で目が赤いのが特徴です。
珍しいだけでなく、とても神秘的で神々しく見えてしまいますね。
一般の品種より魅力的に感じる方も多いのでは?
でも原因は何なのでしょうか?
また身近にもいるのでしょうか?
今回は、そんな「アルビノ種」の生き物たちを紹介しましょう。
アルビノ種の動物が生まれる原因とは?
アルビノ種は、生まれつきメラニンを合成することができないために、体表の被毛や皮膚の色素が抜けて真っ白。
そして目も毛細血管の透過によって赤く見えるのが特徴。
原因は、メラニンの生合成に関与する遺伝子が突然変異によって欠如したことなんです。
日本ではシロウサギや白蛇など神話にも登場しますね。
この突然変異のものを品種として定着させた動物もあり、身近にもいろんなアルビノ種がいるんです。
でも突然変異で現れたアルビノ種は、自然界では目立ちすぎることから生存が難しいとも言われます。
一方、ホワイトタイガーやホワイトライオンなどで有名な「白変種」。
これはアルビノ種とは異なり、メラニンの産生そのものは正常であるため、区別されていますよ。
アルビノの目が赤いのに対し、白変種は目(瞳孔)が黒いままであることから見分けることができますね。
では、さまざまなアルビノ種の生き物たちを紹介していきましょう。
身近にもいるいろんな生き物たちを紹介
アルビノ種はとても希少。
本来はそう簡単に出会えるものではありません。
でも意外なことに身近にたくさんいるんです。
中にはまだまだ希少とされている品種もあります。
しかし突然変異種を一般的に定着させたものやアルビノ種と交配させて改良したものもあるんです。
またアルビノ種の方が「あたりまえ」になっている動物もいるから面白いですね。
ジャパニーズホワイトはウサギのイメージそのもの
日本のシロウサギは、アナウサギのアルビノなんですね。
「ジャパニーズホワイト」と命名されています。
白い体と赤い瞳はウサギのイメージそのもの。
とても神々しく見えてきませんか?
似た姿をした品種に「ニュージーランドホワイト」や「フロリダホワイト」がいますね。
ニュージーランドホワイトはジャパニーズホワイトの元になった品種です。
「ヒマラヤン」もアルビノですが、体の先に色が入る特殊型ですよ。
フェレットのカラーはバリエーション豊富
フェレットはカラーバリエーションが豊富で、アルビノもその1つ。
被毛は白一色で目と鼻はピンク色のとてもかわいらしい姿をしていますね。
キャンベルハムスターは小さな暴れん坊
キャンベルハムスターにもアルビノ種はいますよ。
ドワーフ(小さい)ハムスターの中では最も気性が荒く、咬みつくこともあるほどなんです。
マウスはアルビノ種があたりまえ?
ハツカネズミを改良した「マウス」は飼いやすく繁殖も容易であるため、実験用動物として広く飼育されていますね。
野生のハツカネズミは地中海中部や中国が原産で色は黒かグレー。
学習能力が高く、人にもよく慣れるため、ペットとして飼われることもあります。
この実験用マウスはアルビノ種の方が一般的。
ほかには茶色やベージュ、2色のパンダマウス(一周り小さい)、腹巻のような配色のバイカラー、また毛のないヌードマウスという種類もいるんです。
ペット用は、カラーマウス(ファンシーマウス)として扱われることもありますね。
ラットは別名ダイコクネズミ
「ラット」もマウスと同様に実験用の動物として飼われていますね。
ラットはドブネズミを改良したもので、もともとはカスピ海沿岸が原産と言われています。
マウスよりも大型で、気性がやや荒く咬む力も強いのが特徴。
賢く、人によく慣れることから、やはりペットとしても飼われていますね。
このラットもアルビノ種が一般的。
茶色や2色のもの(パンダラット)の方が、流通が少なくむしろ高価なようです。
アルビノのイメージが定着した魚たち
最近では金魚も品種改良が進み、アルビノ種の金魚も珍しくはなくなりました。
最も手軽にその美しさを楽しめるのは魚の種類かもしれませんね。
特に熱帯魚は種類も多く、アルビノ種がすっかり定着しています。
アルビノ・ブラックネオン
アルビノ・ネオンテトラ
アルビノ・ブッシー・プレコ
アルビノ・コリドラス(白コリ)
アルビノ・ダイヤモンド・エンゼル
いかがでしたか?
意外な動物たちが実はアルビノ種だったんです。
見慣れた動物もこうして見ると、とても美しく神秘的に感じるから不思議ですね。