アピストグラマの飼育法を解説。南米の宝石を繁殖させたい!

アピストグラマの飼育法を解説。南米の宝石を繁殖させたい!

アピストグラマは「南米の宝石」と称される美魚。

種類も多くドワーフシクリッド(小型種)の中でも特に人気ですね。

飼育や繁殖も比較的容易。

アメリカン・シクリッドの「入門魚」として最適ですよ。


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アピストグラマの飼育法を解説

アピストグラマの飼育法を解説

早速、アピストグラマの飼育法について見ていきましょう。

アピストグラマは全長6~8cm程度のドワーフ種が多く、「小型水槽」でも十分に飼育・繁殖が可能です。

一般的な水槽レイアウトは以下の通り。

特別な設備は必要ありませんね。

【水槽レイアウト】

  • 水槽:30~45cm(稚魚育成用やトリートメント用に2本あるとベター)
  • 砂利:大磯砂・ソイル(弱酸性の水質を維持する)
  • 流木・川石など:シェルター(隠れ場所)や産卵床になる(角の丸いものを塩抜きする)
  • 水草:アマゾン・ソードやヘテランテラなどの有茎型(シェルターや産卵床にも)
  • ヒーター:サーモスタット付きがベター
  • 照明:水槽の大きさに合ったもの(照明時間は10~14時間)
  • 水温計:水温は25~27℃に維持
  • 飼育水:水質は弱酸性~中性(繁殖の場合、弱酸性pH5.5~6.5を維持)
  • ろ過フィルター:底面式・上部式など
  • その他:pHメーター(pHの確認)・亜硝酸テストキット(水質のチェック)

アピストグラマはとても丈夫な魚です。

「水質・水温」の維持さえ気を付ければ状態が悪くなることは少ないようです。

「餌」は、アカムシやイトミミズ、ブラインシュリンプなどの生餌のほか、人工飼料など数種類を使い分けるとよいでしょう(※後述)

アピストグラマは弱酸性~中性の水質が基本

「水質」は、「弱酸性(ph5.5~6.5)~中性(pH7.0)の軟水(中等度の硬水)」を好みます。

日本の水道水が中等度の硬水(軟水に近い)であるため、硬度はそれほど気にしなくてよいでしょう。

「底砂やろ材」には「大磯砂」「ソイル」を用います。

大磯砂は汚れると急激に酸性に傾かせることがあるので、注意が必要です。

ソイルは手軽である反面、効果の持続に限界があるため全体的な交換が必要です。

60cmまでの水槽に用いるとよいでしょう。

一方、アピストグラマは他種との混泳は不向き。

1本の水槽に1種類の飼育が基本です。

餌はどうする?

続いて「餌」の種類についてお話しましょう。

大食漢の多いシクリッド。

水質と並んで餌も重要なポイントです。

上手に使い分けていきましょう。

【餌の種類】

  • イトミミズ(生餌):栄養価が高い。酸欠に弱いのでエアレーションをして保存する。
  • アカムシ(生餌):乾いた新聞紙に薄く敷き、冷蔵すると3~4日は保存可能。
  • ブラインシュリンプ(生餌):自家繁殖できるので安定して供給できる。
  • 冷凍飼料:生餌に近い感覚があり、人工飼料よりエサ食いがよい。
  • フリーズドライ飼料:オキアミ(クリル)など。エサ食いはよいが、栄養バランスが偏りがち。
  • 人工飼料:エサ食いが悪いこともあるが、栄養バランスがよい。形状や用途はさまざま。

この中で「ブラインシュリンプ」は熱帯魚一般の稚魚の飼育に欠かせません。

自家繁殖も比較的容易なのでおすすめですよ。

ブラインシュリンプについては以下の稿を参考にしてみてくださいね。

餌は朝と夕に与えます。

それぞれに種類を変える方がエサ食いや栄養バランスの点でベターです。

一方、給餌が楽しいからといって与え過ぎは禁物。

外出前に多めに与えるのもやめましょう。

魚たちの健康(肥満や消化不良を防ぐ)、そして水質維持のためにも注意が必要です。

定期的なメンテナンスで快適なアクアリウム環境を維持しよう

続いてメンテナンスについてまとめておきましょう。

水槽は、日々の魚の排泄物や餌の食べ残しによって汚れていきます。

これらを浄化し、同時に酸素を送り込むのが「ろ過フィルター」。

でも意外なことに、ろ過フィルターそのものが水を浄化するわけではないんですね。

あくまでも「ろ材」に付着する「ろ過バクテリア(細菌)」の活動によるものなんです。

シクリッドは「亜硝酸濃度」の低い、きれいな水を好みます。

でも「亜硝酸」とは、何なのでしょう?

魚の排泄物や餌の食べ残しは「アンモニア」に変わり、水槽にとって有害な物質となります。

これを「亜硝酸」に変えるのが「亜硝酸バクテリア」

そしてそれを無害な「硝酸」に変えるのが「硝酸バクテリア」なんです。

この2種類のバクテリアのおかげで水質が良好に保たれるというわけですね。

最低でも1~2ヶ月に1度、ろ過フィルターの「ろ材(砂やウールマット)」を洗浄します。

このとき、せっかく付着したバクテリアをすべて取り除いてしまわないようにしましょう。

あえて少し汚れを残しておくのがコツですよ。

「水換え」は、2~4週間に1度、水槽の1/3~1/2程度を入れ換えます。

底にたまった汚れもかきだしながら取り除くとよいでしょう。

「底砂」も軽く水で洗い、半年に1度、半分ずつ取り換えます。

水質の状態は、定期的にチェックしましょう。

また水草の繁茂の様子から推測することもできます。

愛情をもって飼育していれば、アピストグラマは素晴らしい発色を見せてくれます。

また繁殖によって可愛らしい子どもを増やしてくれることでしょう。


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アピストグラマでおすすめは?

アピストグラマでおすすめは

次におすすめの種類を紹介しておきましょう。

どちらも飼育・繁殖が比較的容易な「初心者」向きの魚たちです。

姿もトップクラスの美しさですよ。

ビタエニアータ

  • 分布:アマゾン川
  • 全長:8cm
  • 特徴:アマゾン広域に分布するため地域変異が多い
  • コメント:飼育・繁殖ともに容易

トリファスキアータ

  • 分布:パラグアイ水系
  • 全長:6cm
  • 特徴:上手に育てればヒレが美しく伸びる
  • コメント:飼育・繁殖ともに比較的容易

コレクション性に優れたアピストグラマ。

そのほかにもたくさんの魅力的な種類がいます。

以下の稿を参考にしてみてくださいね。

南米の宝石を繁殖させたい

南米の宝石を繁殖させたい

アピストグラマは、状態が良ければ頻繁に産卵する種類が多いことが知られていますね。

代表的なアカシジィやビタエニアータ、トリファスキアータ、ボレリーなどは繁殖が容易な魚とされています。

産卵は、流木のくぼみや水草などで行われ、ペア一組で放卵、放精します。

一方、エリザベサエやメンデジィ、グッタータなどは繁殖が難しく、産卵しても受精しないことがしばしば。

ポイントはやはり「水質」

pH値や硬度をチェックし、弱酸性の軟水にキープすることが重要です。

この点に気を付ければ、可能性はぐんと高まるでしょう。

稚魚には「育成用の水槽」を用意し、孵化したての「ブラインシュリンプ」の幼生を与えます。

4~5ヶ月ほどで成魚の特徴が表れ始めるでしょう。

幼魚期にアカムシやイトミミズを与え過ぎると肥りすぎの個体になってしまうので注意が必要です。

冷凍飼料や人工飼料などもバランスよく与えましょう。

いかがでしたか?

南米の宝石たちは、きっとあなたのアクアリウムを美しく彩ることでしょう。


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