水草水槽立ち上げ【初心者編】。CO2添加でレイアウトはもっと広がる!

「水草」をメインにした水槽を立ち上げたい。
初心者だけど、どんな種類を選んだらいいの?
光量やCO2量をあまり気しなくてよい水草もあります。
しかしCO2を添加して、しっかり育てることで、あなたの水槽レイアウトはもっと広がりを見せるでしょう。
今回は、おすすめの水草の種類とその特徴について紹介していきましょう。
水草水槽の立ち上げ【初心者編】
これまでアクアリウムと言えば、熱帯魚を中心としたものでした。
しかし最近では、部屋のインテリア、そして癒しの空間として「水草」をメインにした水槽をつくる人が増えています。
水草と一口で言ってもその種類は多く、特徴もさまざまですね。
タイプも「有茎型」や「ロゼット型」、そして「コケ・シダ類」に大きく分けられます。
そしてそれぞれの水草に適した「水質」や「水温」、「光量」や「CO2添加」の必要性など。
水草選びのポイントをしっかり押さえていきましょう。
先ずは水草のタイプから。
- 有茎型:茎に葉をつけていく。葉の形や大きさで使い分ける。
- ロゼット型:株の中心から放射線状に葉を伸ばす。1株でも存在感がある。
- コケ・シダ類:ウィローモスはエビや稚魚の隠れ場所としても最適。
次に初心者におすすめの水草を紹介しましょう。
丈夫で水質に適応力があり、光量が普通でよく、CO2添加が必ずしも必要でないものを選んでみましたよ。
- ウィローモス(コケ)
- 南米ウィローモス(コケ)
- アヌビアス・ナナ(ロゼット)
- アマゾンソード(ロゼット)
- クリプトコリネ・ウェンディ・グリーン(ロゼット)
「ウィローモス」は、流木や石に活着させて用いるとよいでしょう。
方法はいたって簡単。
ウィローモス(南米ウィローモス)を2~3本ずつ広げ、流木(石)に薄く巻いていきます。
そして釣り糸を1~2cm間隔でらせん状に軽く縛っていくだけ。
完全に活着するまで時間はかかりますが、茂みになるとエビや熱帯魚の稚魚の隠れ場所にも最適。
まずは外せない種類と言えるでしょう。
「アヌビアス・ナナ」も同じく、流木に活着させるとよいでしょう。
流木のくぼみに根を入れて、釣り糸で巻き付けていきます。
株を植えやすい大きさに分け、根を2~3cm残して切り揃えるのがコツですよ。
「アマゾンソード」は葉が大きく、1株でも存在感抜群。
「クリプトコリネ・ウェンディ・グリーン」は水質に合いやすく丈夫ですよ。
そのほかにも育てやすい水草があります。
水質や水温は、一緒に育てる水草(熱帯魚、エビ)との相性と合わせて選びましょう。
詳しくは以下の稿を参考にしてみてくださいね。
水草(熱帯魚)などが生きる環境を再現するアクアリウムは、無限の可能性がありますね。
基本さえ守れば、レイアウトは自由自在ですよ。
- 水槽:60cm幅のものであれば、水草の種類も10~15種まで十分可能。
- ろ過フィルター:外部フィルター
- 照明(20w×2灯):光量が必要な水草に当たるようにする。
- 底砂:ソイルを用いる。弱酸性の水を作り、水草の成長を速くする。
- オートヒーター(200W):水温を水草の性質に合わせる。
- CO2添加キット:水草の成長に必要 ※以下の項参照
- 流木、石、溶岩:レイアウトに高低を付けたり水草を活着させて魚(エビ)が集まる場所にする。
- 水草各種:高さやボリュームによって配置を考える。背の高いものは後景か左右、低いものは前景、直立したものは中景など。
水草にはどうして「CO2」が必要なの?
そもそも水草が元気に育つには、光、CO2(二酸化炭素)、栄養が必要ですね。
育てるのが難しいと言われる種類も、多くは光量、CO2の不足で枯れてしまうことが多いんです。
今回紹介した水草の多くはCO2添加なしでも、成長が遅かったり、きれいに育たなかったりするのみで、枯れることは少ないでしょう。
しかし十分な環境が整っていれば、水草は本来の美しさを発揮しますよ。
またCO2添加を1度始めると、水草もその環境に慣れていきます。
よって途中で添加を止めないようにしなければなりません。
特にショップで添加されていた場合は、できるだけ似た環境で育てられるよう、購入するときに確認した方がよいですね。
水槽内で水草に「気泡」がついていれば、CO2添加がなされているので目安にするとよいでしょう。
CO2添加でレイアウトはもっと広がる!
CO2添加によって、水槽に入れられる水草の種類も増え、大きさや形によってレイアウトを工夫する幅もぐんと広がるでしょう。
今回紹介している水草は、「水質(弱酸性~中性)」「水温(22~28℃)」ともに同程度の種類ばかりです。
だから上の項で紹介した4種とも同時に育てることができますよ。
また「ヤマトヌマエビ」などとも相性がいいので、水槽が完成したら入れてみても楽しいかもしれませんね。
水槽のアクセントやコケ取り役としても活躍してくれるでしょう。
同じくコケ取り役として、熱帯魚の「コリドラス」も有名です。
水質・水温ともにピッタリの魚ですよ。
また水面近くを泳ぐので、水草鑑賞する上でのバランスも悪くありませんね。
水槽の管理に慣れてきたら試してみてはいかがですか?
ではCO2の添加が望ましい水草の種類を見ていきましょう。
ハイグロフィラ・ロザエネルビス(有茎型)
- 原産地:改良種
- 水質:弱酸性~弱アルカリ性
- 水温:22~28℃
- 高さ:20~50cm
- コメント:ハイグロフィラの改良種で新芽が赤くなる。模様が美しい。
ロタラ・ワリッキー(有茎型)
- 原産地:アジア
- 水質:弱酸性
- 水温:20~28℃
- 高さ:20~50cm
- コメント:別名リスノシッポ。フサフサの葉が特徴。葉先がピンクに発色する。
ロタラ・マクランドラ(有茎型)
- 原産地:インド
- 水質:弱酸性~中性
- 水温:20~28℃
- 高さ:20~50cm
- コメント:別名レッドリーフ・バコパ。赤系の代表種。葉が柔らかい。
クリプトコリネ・ペッチー(ロゼット型)
- 原産地:スリランカ
- 水質:中性
- 水温:20~28℃
- 高さ:10~15cm
- コメント:葉が細めのクリプトコリネ。光量は少なくてよい。
クリプトコリネ・ベケッティ(ロゼット型)
- 原産地:スリランカ
- 水質:弱酸性~中性
- 水温:20~28℃
- 高さ:10~15cm
- コメント:葉の裏が赤く美しい。水中の適応力が高い。やや大型になる。
コブラ・グラス(ロゼット型)
- 原産地:南米・オーストラリア
- 水質:弱酸性~弱アルカリ性
- 水温:15~28℃
- 高さ:5~10cm
- コメント:葉先が首をもたげたコブラのように見える。水質の変化に注意。
リシア(コケ類)
- 原産地:東南アジア・日本
- 水質:弱酸性~中性
- 水温:15~28℃
- 高さ:2~5cm
- コメント:明るい色の葉が特徴。浮いてくるのでウィローモスなどに絡めるとよい。
ボルビティス・ヒュディロッティ(シダ類)
- 原産地:アフリカ
- 水質:弱酸性
- 水温:20~28℃
- 高さ:10~30cm
- コメント:透明感のある葉が特徴。流木などに活着させたほうが成長が速い。
いかがでしたか?
本稿が、あなたの水草水槽作りの参考になれば幸いです。