水草水槽【コケ対策】は万全?掃除役の生体をピックアップしよう。

水草水槽を立ち上げてしばらくすると気になり始めるのが「コケ(藻)」の発生。
水質の悪化や光量(直射日光)が原因のことが多いようですね。
「対策」として、水槽のメンテナンスに加え、コケ取り・掃除役の「生体」を入れるのが効果的なんです。
今回は、おすすめの生体をピックアップしてみましょう。
水草水槽の【コケ対策】は万全?
コケ(藻)の繁殖で、せっかくのアクアリウムも台無しです。
水草がメインの水槽であれば、「CO2の添加」や「光量の調整(ライトの照射時間や直射日光の遮蔽)」などが有効でしょう。
熱帯魚が中心の水槽であれば、「魚の数」や「エサの量」の調整が基本ですね。
pHの管理や水換え、器具のメンテナンスは言うまでもありません。
一方、水槽内のコケ取り・掃除役の「生体」を入れるのも面白いかもしれませんよ。
アクアリウムの「アクセント」として活躍してくれることも期待できますね。
コケ(藻)やエサの食べ残しを処理してくれる魚やエビ、貝類がいます。
それぞれの特徴を踏まえることで、レイアウトのバランスアップにも活かすことができますよ。
コケ取り・掃除役の生体をピックアップしよう
水槽内の掃除係として一般的なのは、ナマズやエビ、貝の仲間。
水槽のガラス面や水草に張り付いたりしてコケを食べてくれます。
またおとなしいので混泳水槽にも向いていますよ。
ナマズの仲間では、オトシンクルスやコリドラス、プレコなど。
基本的に水底を泳ぐので、レイアウトの妨げにもなりませんね。
ヌマエビの仲間では、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビなど。
水草の緑によく映え、水槽内のアクセントとしても最適でしょう。
また貝の仲間も可愛くて意外にカラフル。
やはりアクアリウムの名脇役として活躍してくれるでしょう。
ナマズの仲間は水槽内のマスコット
ナマズの仲間は水底を泳いだり、ガラスに張り付いたりしてコケを食べてくれます。
スタイル、カラー、特徴に配慮して選ぶとよいでしょう。
大きくなる魚種もいるので、水槽の大きさとのバランスも考えましょう。
オトシンクルス・ビッタータス
- 分布:アマゾン川
- 全長:5cm
- 水温・水質:24~27℃・弱酸性~中性
- 特徴:もっともポピュラーなオトシンクルス。
オトシン・ネグロ
- 分布:ブラジル
- 全長:4cm
- 水温・水質:24~27℃・弱酸性~中性
- 特徴:適応力があり、丈夫で飼いやすい。
タイガー・オトシン
- 分布:ネグロ川
- 全長:3cm
- 水温・水質:24~27℃・弱酸性~中性
- 特徴:小型なので混泳には注意。コケをよく食べるが、水草を食べることも。
パロトキンクルス・マクリカウダ
- 分布:ブラジル
- 全長:7cm
- 水温・水質:24~27℃・弱酸性~中性
- 特徴:少し大きめの種。コケをよく食べるが、水草を食べることも。
コリドラス・ステルバイ
- 分布:ブラジル
- 全長:5~6cm
- 水温・水質:22~27℃・弱酸性~中性
- 特徴:網目模様が特徴の人気種。
ブッシー・プレコ(幼魚はミニ・ブッシー)
- 分布:南米
- 全長:10~15cm
- 水温・水質:25~27℃・中性
- 特徴:幼魚はミニの名前で流通。アルビノやロングフィンなど多彩。
ナマズの仲間は個性的。
また種類が多く、コレクション性も抜群です。
脇役にしておくにはもったいない存在かもしれませんね。
エビの仲間は水草の引き立て役?
今回登場するヌマエビ(ヤマトヌマエビ・ミナミヌマエビ)は、日本の河川などに生息しています。
透明感があってとても上品。
水草とのコントラストは素晴らしく、単独で飼うのもおすすめですよ。
一方、ミナミヌマエビの近縁種にあたる台湾産のレッドチェリー・シュリンプの鮮やかな赤も魅力的。
水草水槽の最高のアクセントになるでしょう。
ヤマトヌマエビ
- 分布:日本
- 全長:5cm
- 水温・水質:15~27℃・弱酸性~中性
- 特徴:透明な体にスポットが入る。淡水エビの代表種。
ミナミヌマエビ
- 分布:日本
- 全長:3cm
- 水温・水質:15~27℃・弱アルカリ性
- 特徴:透明~グリーンの体色が美しい。
レッドチェリー・シュリンプ
- 分布:台湾
- 全長:2~4cm
- 水温・水質:20~25℃・弱酸性~弱アルカリ性
- 特徴:ミナミヌマエビの近縁種。鮮やかな赤が印象的。
メダカの仲間もコケ取り役?
メダカの仲間にもコケ(藻)を食べてくれる魚がいます。
飼いやすく、カラーも美しいので水草水槽に最適ですね。
選択肢の幅が広がる2種類ですよ。
アメリカンフラッグ・フィッシュ
- 分布:フロリダ半島
- 全長:6cm
- 水温・水質:25~27℃・
- 特徴:卵生メダカ。体色がアメリカ国旗に似ているのが名前の由来。
ブラック・モーリー
- 分布:メキシコ
- 全長:8cm
- 水温・水質:25~27℃・中性~アルカリ性
- 特徴:卵胎生メダカの1種。オスは背びれが大きく縁が黄色。
ペンシル・フィッシュは泳ぐ姿も可愛らしい
ペンシル・フィッシュもコケ取りには欠かせない魚です。
頭を上にして斜めに泳ぐ姿は何ともユーモラス。
小さいので水草水槽のマスコット候補になりますね。
ペンシル・フィッシュ
- 分布:アマゾン川
- 全長:5cm
- 水温・水質:25~27℃・弱酸性~中性
- 特徴:口が小さいのでブラインシュリンプの幼生などを与えるとよい。
ドワーフ・ペンシルフィッシュ
- 分布:アマゾン川
- 全長:3cm
- 水温・水質:25~27℃・弱酸性~中性
- 特徴:赤の発色が印象的。同種同士の小競り合いに注意。水草は多めにするとよい。
貝類は静かな名脇役
ガラス面や流木、水草に張り付いてコケを食べてくれたり、底面のエサを掃除してくれたりするのが貝の仲間。
とてもカラフルで観賞用としても十分なものもあります。
小さなエビの仲間と違って、他の魚と一緒にしても食べられる心配はもちろんありません。
イシマキガイ
- 分布:日本・台湾
- 全長:3cm
- 水温・水質:15~27℃・中性
- 特徴:淡水では繁殖しないので食害もない。ガラス面や流木に張り付く。
ゴールデンアップルスネール
- 分布:南米
- 全長:4~5cm
- 水温・水質:15~27℃・弱アルカリ性
- 特徴:鮮やかな黄色が印象的な観賞用の貝。底のエサを食べる。
シマカノコガイ
- 分布:南太平洋
- 全長:2cm
- 水温・水質:15~27℃・中性から弱アルカリ性
- 特徴:ガラス面や水草に張り付く。淡水では繁殖しない。
イガカノコガイ
- 分布:南太平洋
- 全長:2cm
- 水温・水質:15~27℃・中性
- 特徴:別名カラー・サザエ。カラーバリエーションが豊富。
いかがでしたか?
それぞれの種類に適した「水温・水質」があります。
また水草を食べる魚もいるので適材適所が肝心ですね。
アクアリウムは小さな自然。
常に環境を整え、生き物たちが快適に住める環境を作ってあげましょう。
本稿があなたのアクアリウムライフのお役に立てば幸いです。