猫は耳の皮膚病になると頭を振る!脱毛やかさぶたがみられる原因は?

猫は耳の皮膚病になると頭を振る!脱毛やかさぶたがみられる原因は?
健康とおる 先生

太井さん、今日はどうされましたか?

太井明子

カリンが急に頭を振ったり、耳を掻きむしったりするようになって…。どうしたんでしょうか?

カリンちゃん

耳がかゆいんだよ。耳の中に何かいるみたいなんだ。

健康とおる 先生

それはいけませんね。放っておくと、脱毛したり潰瘍になったりするんですよ。耳ダニが原因だと少し時間がかかるかもしれませんね。

太井明子

え、そうなんですか?

カリンちゃん

早く耳の中を見てみてよ!どんどんひどくなっちゃうよ。

猫は耳の皮膚病でかゆみなどの症状があると頭を振るしぐさを見せたり、しきりに耳を掻いたりします。

その結果、耳の裏や先端に脱毛やかさぶたがみられるようになります。

症状が進んだり新たな症状が加わったりしないうちに早めの対処が必要です。

今回は耳の症状について代表的なものを見ていきましょう。


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猫は耳の皮膚病や寄生虫感染が原因で頭を振る?

猫は耳の皮膚病や寄生虫感染が原因で頭を振る?

猫の耳の症状を引き起こす主な原因と症状、そして応急処置について見ていきましょう。

【耳の皮膚病の場合】

  • 日光性皮膚炎
  • 食物アレルギー
  • 蚊のアレルギー
  • 真菌などの感染

【寄生虫感染の場合】

  • 耳ダニ(ミミヒゼンダニ)
  • ノミ、ダニ
  • シラミ
  • ニキビダニ

【主な症状】

  • 頭を振る
  • 耳をかく
  • 耳をこすりつける
  • かゆみ
  • 脱毛
  • かさぶた
  • 赤み
  • フケ

【応急処置】

  • 耳の周りのフケや汚れを湿らせたコットンなどで拭き取り清潔を保つ(軽いものであれば軽快することも)。
  • 掻く場合はエリザベスカラーをつける。

※改善が見られず、かゆみがひどくなったり、他の場所にも症状が見られたら病院に連れて行きましょう。

脱毛やかさぶたがみられる主な皮膚病は

脱毛やかさぶたができる主な皮膚病は

主な皮膚病について詳しく見ていきましょう。

【日光性皮膚炎】

  • 特徴:白い猫や青い目の猫がなりやすい。
  • 症状(初期):耳の裏や先端部(特に多い)や目、口のまわりに脱毛、赤み(赤い斑点)がみられる。
  • 症状(進行期):皮膚が潰瘍となり、かさぶたができる。
  • 原因:紫外線の過敏とされているがはっきりしない。
  • 治療(予防):皮膚の処置。強い日光を避ける。
【食物性アレルギー】

  • 特徴:突然に発症する。
  • 症状(初期):アレルゲン(アレルギーの原因)を食べた直後に皮膚炎が起こる。
  • 症状(進行期):発熱、嘔吐、下痢を伴うこともある。
  • 原因:牛乳、肉類、穀類、果物などの例が多い。
  • 注意点:これまで問題のなかった食べ物が急にアレルゲンとなることもある。
  • 治療法:アレルゲンになっている食べ物を特定して避ける。

寄生虫の感染はほとんどが耳ダニ

寄生虫の感染はほとんどが耳ダニ

寄生虫の場合、猫だけでなく飼い主にも感染するおそれがあります。

同様な症状が見られたら飼い主さんの方の受診も必要になりますので注意が必要です。

寄生虫感染の中でも最も多く症状もひどいと言われる耳ダニについてまとめてみましょう。

耳ダニの症状は

耳ダニは耳疥癬とも言われます。

ミミヒゼンダニという0.3mm程度のダニが外耳道に寄生することで起こります。

ダニが寄生している猫との接触が最も多い感染原因です。

かゆみがひどく、猫はしきりに頭を振ったり、耳を掻いたり、ものにこすりつけたりします。

外耳道(耳の穴)に黒い耳あかが大量にたまるのが特徴です。

耳からのニオイで気づくこともあるでしょう。

ダニは耳の中で卵を産み、ふ化して成長を続けて増殖します。

そのため耳あかを拡大して見ると、小さなダニが動いているのが見えるほどです。

治療は、患部に駆除剤を塗布、投与、注射などして行います。

駆除剤はダニの卵には効かないため、数日おきに3~4週間(ダニが成長する期間)続けられます。

猫が掻いたりものにこすりつけたりすることで傷がつき、耳血種(じけっしゅ)を併発することもあります。

放置すると起きる耳血種とは

耳血種とは、耳介(いわゆる耳)の皮膚と軟骨の間に血液や体液がたまって膨らんだ状態をいいます。

多くの場合、耳介の内側が膨れて発熱します。

すると猫は気にして引っ掻くようになるのでさらに悪化を招くことになります。

たまった血液などは自然に吸収される場合もあります。

しかし範囲が広いときは、耳の軟骨が萎縮してキクラゲ様の変形が見られることがあります。

一度変形が起きると元に戻ることはありません。

聴力の低下につながる危険もあるので早めの対処が必要です。

治療は、耳を切開して中の血液を抜く処置が行われます。

その他、外耳炎などのかゆみや外傷でも耳血種が起こることがあるので注意が必要です。


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皮膚の腫瘍でも似た症状が起きる?

皮膚の腫瘍でも似た症状が起きる?

猫の場合、一般に皮膚や皮下にできる腫瘍は比較的少ないとされます。

しかし発症すると悪性の場合が多いと言われています。

皮膚や皮下にできるものには、扁平上皮がん、腺がん、肥満細胞腫などのタイプがあります。

【扁平上皮がん】

  • 特徴:白い猫に発症しやすい。
  • 場所:耳、目、鼻、顔面などに多く見られる。
  • 症状(初期):脱毛がみられ、潰瘍ができてかさぶたとなる。
  • 症状(進行期):徐々に大きくなり、気にして掻くようになる。
  • 治療:外科手術による切除。
  • 注意点:最初は皮膚病や外傷と区別がつきにくい。

耳の扁平上皮がんは日光性皮膚炎(上述)から進行する場合もあるので注意が必要です。

その他、腺がんも耳(肛門にも)に発生するがんです。

大きくなったり、数が増えたりする場合は、内臓への転移の可能性があります。

耳のかゆみ症状によって猫は頭を振ったり搔きむしったりというサインを発します。

最初は些細な症状に見えても進行することで重大な病気に発展することもあります。

早期発見が何よりも重要です。

決して見逃さないようにしましょう。

いかがでしたか?

愛猫の健康管理の参考になりましたら幸いです。


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