猫の毛づくろいの意味。時間が長いときに考えられるのはこんな病気!

猫の毛づくろいの意味。時間が長いときに考えられるのはこんな病気!

猫の毛づくろいは、起きている時間のうち、1/3から1/2を占めると言われます。

猫らしいとても可愛らしいしぐさですね。

でもその本当の意味は何なのでしょうか?

また普段より時間が長かったり、しつこかったりすることもあります。

そんなときは何らかのトラブルが起こっている可能性があります。

今回は、毛づくろいの意味と時間が長いときに考えられる病気についてお話ししましょう。


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猫の毛づくろいの意味とは

猫の毛づくろいの意味とは

まずは猫の舌の秘密から。

舌の表側には「糸状乳頭」というたくさんの突起があり、ザラザラしています。

これが毛づくろいのためには欠かせないんです。

では毛づくろいをする意味は?

「自分の体をなめているとき」と「他の猫をなめているとき」でもその意味は異なります。

自分の体の場合は「心身の健康」のため、他の猫の場合は「コミュニケーションの手段」なんです。

では、くわしくみていきましょう。

自分の体をなめる意味

自分の体をなめる意味は

猫は毛づくろいを時間をかけて行います。

平均すると起きている時間(10時間ほど)のうち、1/3~1/2に及ぶと言われます。

前足から始まり、顔、肩、お腹、お尻、後ろ足、しっぽまでなめていきます。

【自分の体をなめているとき】

  • 被毛の清潔を保つ:汚れを落とす。古い毛を取り除く。毛並みを整える。
  • 血行を促進する:皮膚や毛根を刺激して血流をよくする。
  • 体温を調節する:唾液の水分で湿らせたり、なめることで熱を取り去る。
  • 気持ちの安定(転位行動):不安やストレスを感じたとき。何か失敗したときの気分転換。

他の猫をなめるときは

他の猫をなめているときは

同居猫や友達猫がいる場合、お互いになめあっている場面を見ることがありますね。

これは親愛のしるし。

自分のニオイを付けることで「仲良し」であることを確認しています。

また子猫がいる場合は、お世話として行っていますよ。

全身の気づくろいや陰部の清潔を保つためですね。

生後3週ごろから6週ぐらいまで見られます。

これがまったくみられないようなら「育児放棄」の可能性も考えられるので注意が必要です。

一方、なめている様子を見ていると、なめる部分に違いがあったりしますね。

また猫ならではの不思議な行動に気づいたことはありませんか?

それぞれの意味を考えてみましょう。

【他の猫をなめているとき】

  • 顔や耳をなめる:自分で直接なめられない部分をなめてもらう。ニオイの交換で親密度もup。親愛のしるし。
  • おしりをなめる:肛門腺からのニオイを消すためになめ取ってあげている。親愛の情が深い証拠。
  • 押さえつけて無理やりなめる:なめる作業に集中したいので「動かないで」の意味。
  • 自分がなめているのに怒り出す:長い時間なめ続けていることで自分でイライラしてしまう。
  • なめてもらっているのに怒り出す:満足したので「もういいよ」「やめて」の意味。

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時間が長いときに考えられるのはこんな病気!

時間が長いときに考えられるのはこんな病気

時間的には、お年頃の若いメス猫、細身の猫、短毛種の場合は長くなる傾向があるようです。

しかし同じところをしつこく、強くなめていたり、特定の部分を気にする様子がみられたら注意してみましょう。

部分的に脱毛がみられることもありますよ。

これは何らかの異変のサインかもしれません。

【何らかの異常があるときのなめ方】

  • 同じところをしつこく(強く)なめる:皮膚炎があり、かゆみや違和感を感じている。
  • 脱毛がみられる:皮膚炎があり、かゆみや違和感を感じている。
  • おしりをしつこくなめる:肛門のう炎、尾腺炎(スタッドテイル)などが起きている。
  • 生殖器をしつこくなめる:膀胱炎や尿石症、子宮蓄膿症による痛みや違和感を感じている。
  • しつこく(強く)なめたり、かじりつくようにしている:ストレスによる常同行動。

もっとも多いのは、何らかの皮膚トラブルによる「かゆみ」や「脱毛」です。

また内臓の病気が原因であることも少なくありません。

毛づくろいが長いときは、以下のような病気を疑ってみましょう。

【毛づくろいが長いときに考えられる病気】

  • 結膜炎:目の結膜の炎症(感染やアレルギー)。赤く腫れてかゆみが出る。(顔をしつこく洗う。)
  • アレルギー性皮膚炎:アレルゲンに対する反応(食物性・接触性アレルギー、ノミアレルギーなど)
  • 日光性皮膚炎:耳のふちや先端が脱毛し、紅斑ができる。目や口の周りにも。白い猫に多い。
  • その他の皮膚炎:皮膚糸状菌症(真菌)、疥癬症(ヒゼンダニ)、ツメダニ感染症など
  • 肛門のう炎:肛門の両側にあるニオイを分泌する袋の炎症。排便時の痛み、出血、化膿がみられる。
  • 尾腺炎(スタッドテイル):しっぽ近くの脂肪を分泌する腺の炎症。ベタツキ、かゆみ、痛みがみられる。
  • 膀胱炎:膀胱に炎症が起きて排尿障害を起こす。メスに多い。排尿時の痛みや発熱も。
  • 尿石症(尿路結石症):腎臓、尿管、膀胱、尿道までの間に尿石ができて排尿障害を起こす。排尿時の痛み。
  • 子宮蓄膿症:子宮が炎症を起こす。膿が出る開放型とお腹がふくれる閉塞型がある。5歳以上に多い。
  • 常同症(常同行動):ストレスによるもの。「なめる」「噛む」「同じところを回る」などの繰り返し。

一方、ストレスによる常同行動の場合、下痢や嘔吐、食欲不振など新たな症状が出現することがあります。

環境の変化などの心当たりがないか考えてみましょう。

時間が短いときも何かおかしい?

逆にオス猫やシニア猫のほか、太った猫や長毛種では短めになる傾向があります。

シニア猫の場合、全体の活動時間が減少してきたこと、体力が低下して集中できなくなったことが考えられます。

また肥満猫の場合、大きくなった体に舌が届かず、上手にできなくなったのかもしれません。

一方、長毛種では、長い毛がまとわりつくのを嫌がる猫が多いようです。

だから長毛種では、飼い主さんのブラッシングが大切。

特に換毛期にブラッシングを怠ると、「毛球症」の原因になることがあります。

時間が短くなったときにも何らかの変化が考えられるんです。

注意深く観察してみましょう。

いかがでしたか?

猫の毛づくろいにはさまざまな意味があるんです。

よく観察することで、何らかのトラブルが発見できることもあります。

異変を感じたらすぐに対処してあげましょう。


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