猫の肉球の色の変化で何が分かる?病気やケアまで徹底検証!

猫の肉球の色の変化で何が分かる?病気やケアまで徹底検証!
美好みのり 先生

あら薄井さんこんにちわ、カリンちゃんとお散歩?

薄井影子

あ、美好先生こんにちわ。あの、たいしたことじゃないと思うんですけど、最近カリンの手がカサカサになっちゃってて…

カリンちゃん

ずっとアスファルトの上を歩いてたらこんなになっちゃった…。手がカサカサでお家の床では、すべって危ないんだよ。

美好みのり 先生

いいえ、猫の肉球はとっても大切な部分なの。いろいろな働きがあって、体調や病気のことが分かることもあるんです。毎日の観察とケアが肝心ね。

薄井影子

そうなんですか?それは大変!

カリンちゃん

私たちの手は傷になると治りにくいんだ。ちゃんとケアしてね。

猫の肉球は、独特のプニプニ感が気持ち良くって癒されますね。

でも実は驚くほど多機能で高性能。

そしてとてもデリケートで、色や感触の変化はいろいろなことを教えてくれます。

では肉球の世界をのぞいてみましょう。


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そもそも猫の肉球は何からできている?

そもそも猫の肉球は何からできている?

猫の肉球の表皮は角質層、その下は弾性線維と脂肪から出来ています。

弾性線維は、お肌の張りを保つエラスチンのことで、弾力性と伸長性に優れています。

そして感覚神経や血管が張りめぐらされたデリケートな部分でもあります。

では肉球の仕組みについて簡単に見てみましょう。

驚くほど多機能で高性能

爪の根元にある指球は、人間なら指に当たる部分。

真ん中の大きな掌球は、人間の手のひらに当たります。

軟らかくて張りがあって、まさに肉球といった感じですね。

肉球の機能はとても多く、驚くほど高性能です。

多くの爪を隠して肉球を盛り上げることでクッションの役割を果たします。

また地面の凹凸に応じて密着できるようになっています。

こうすることで音を立てずに獲物に近づくことができるのですね。

また指球や掌球には感覚神経があって触覚や温度にとても敏感です。

掌球より少し上の手根球の上部には数本の毛(ヒゲとも言われます)があり、これも感覚センサーの働きをしています。

この2つの感覚器によって、物の感触や動きを細かく察知することができるのです。

もともと狩猟型だった猫ならではのすごい機能ですね。

しかし肉球の役割はまだあります。

猫も手に汗を握る理由

肉球の周りには汗腺(エクリン腺)があり、体温調節機能よりも主に肉球の湿り具合を調節しています。

この水分が滑り止めの役割を果たすことで、どんな場所でも滑らずに歩けるのです。

緊張すると肉球が湿ってくるのは、実はダッシュで逃げるための準備をしていたのですね。

また舌の届かない範囲のグルーミングやマーキング(縄張り誇示)にも使われます。

色や感触の変化で分かること

色や形の変化で何が分かること

肉球は、被毛で覆われてないので、色素の影響を受けます。

基本的には被毛の色と比例して、乳白色やうすピンク、ピンク、茶色、黒と濃い色になっていきます。

体毛に模様がある猫は肉球の色もまだらで、大きくなるにしたがって変わってきたりもします。

メラニン色素も増加しますので、加齢によって黒っぽくなることもありますよ。

そして生活環境によっても変化して表皮の角質層が硬くなったり薄くなったりもします。

また猫の肉球は、犬の肉球とは表皮や血管の構造が異なり、熱いものや冷たいものにとても敏感です。

そして何より被毛で覆われている部分と異なり、体温の変化を直に感じられる部分でもあるのです。

猫の体の変化を示す大切な情報源なのですね。

不調のサインを見逃さない

猫の肉球を触ってみると温度や色の変化に気付くことがありますね。

これは「いつもと違う」ところがポイントです。

普段より明らかに冷たければ、血行不良が考えられます。

肉球の色も薄く感じられるかもしれませんね。

貧血の他、心臓、血管の病気があるかもしれません

元気がなくなったり、食欲不振の症状なども同時に見られたら要注意です。

また明らかに熱いと感じたら、発熱している可能性があります。

発熱が確認できれば、体のどこかに炎症が起きていたり、感染している可能性があります

これらの変化に気づいたらすぐ病院に連れて行きましょう。

外出後のケアが肝心

猫の肉球はとてもデリケート。

特に夏や冬の時期には小まめなケアが必要です。

夏はコンクリート焼け、冬は凍傷の心配もありますね。

軽いやけどの症状で赤くなっていたり、かさつきやひび割れがあったり、傷になっていることもあります。

こんな症状を見逃さないようにしましょう。

本来は汗腺によって水分量をコントロールしている部分です。

かさつき程度でも気にしてあげましょう。

フローリングの床では滑りやすくなり、思わぬケガの元になります。

肉球は損傷を受けると治りにくく、治療もしにくい部分と言われています。

また表面の傷から感染することもありますので、普段からの観察とケアを心がけましょう。

猫の肉球保護クリームを使うという手もありますよ。

ホホバオイルやオリーブオイル、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの成分が含まれるクリームです。

消炎や抗菌作用のある製品もありますので、目的に応じて使い分けましょう。


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肉球にかかる長い毛のケアはとても重要

肉球にかかる長い毛のケアはとても重要

特に長毛猫では、肉球の間の毛が長く伸びてきます。

すると肉球の滑り止め機能がうまく働きません。

ジャンプや着地の時はかなり危険です。

関節を捻挫(ねんざ)したり筋肉を傷めてしまうこともあります。

伸びすぎた毛は切ってあげた方がよいでしょう

特別な道具でなくてもかまいません。

先がまるい小さなはさみであれば大丈夫。

人間用のエチケットはさみで十分ですよ。

でも飼い主が切る場合は注意が必要です。

掌球より少し上の手根球(※矢印)の上部には数本の毛があり、感覚器の働きをしていますので、切る時は地面に触れる部分だけにしておきましょう

前足から始まる原因不明の病気とは

前足から始まる原因不明の病気とは

では最後に肉球に起こる病気を一つだけ紹介しておきましょう。

形質細胞性皮膚炎という病気が有名です。

形質細胞とは免疫に関わる細胞ですが、肉球の皮膚から検出されるため、この名前がついています。

単なる皮膚の病気ではなく、自己免疫疾患(自分の体を異物とみなして攻撃する)の一つではないかとも言われています。

猫免疫不全ウィルス感染症(FIV)との関係が指摘されるほどです。

ちなみにFIVは猫のエイズともいわれますが、人間には感染しません

この形質細胞性皮膚炎は、肉球表面の荒れとして発見されることもあるようです。

また前足の方から発症するのが特徴です。

症状が進行すると、肉球が腫れてきたり、潰瘍(表皮の下まで損傷すること)が出来たりします

また化膿して体重がかけられなくなり、歩かなくなります

肉球以外では、歯肉炎や口内炎など、粘膜の部分にも症状がみられますので、結び付けて考えるようにしましょう。

治療は、外用ホルモン剤などの対症療法が中心になります。

悪化すると手術が適応になることもありますので、早めの対処が必要です。

いかがでしたか?

猫の肉球は、様々な役割を持っていたのです。

また体調の変化や病気と関係します。

日頃の観察とケアが肝心なのですね。


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