猫のゴロゴロの意味。実は癒しの効果抜群の音だった?

愛猫のゴロゴロ音。
心地よいときに鳴らすイメージがありますね。
でも実際にはどんな意味があるのでしょう?
最近では「癒しの効果」があると言われていますよ。
また周波数によって意味が異なるとも。
今回は、猫のゴロゴロ音について考えてみましょう。
猫のゴロゴロの意味は?
猫の「ゴロゴロ音」についてはさまざまなことが言われています。
これは、猫がもともと「狩猟動物」であることに端を発しています。
自然界では、獲物の小動物と格闘して捕獲するのが仕事。
だから体に傷を負うことは日常茶飯事でした。
このため「自らの傷を癒す」ために発していたのではないかと考えられています。
同じネコ科に属するチーターやピューマも同様の音を発することが知られていますね。
周波数で意味は異なる?
猫のゴロゴロ音は、呼吸音の一部。
横隔膜や喉(のど)の筋肉を震わせることで発しています。
その振動数には2種類あることが知られています。
25ヘルツ(1秒間に25回の振動)のときは、「心地よさ」を表していると言われています。
温かいところで安心して横になっているときや飼い主さんに撫でてもらっているときなどに聞かれるのはこのヘルツの音でしょう。
一方、40ヘルツ(1秒間に40回の振動)のときは、「ストレス」を感じているとされています。
残念ながら、この2種類の音は、人間の耳で聴き分けることはできません。
しかし猫が置かれた状況や表情から察することはできそうです。
愛猫がゴロゴロ音を発していても、状況によってはストレス下にある可能性もあります。
見慣れない人が現れたり、急激な環境の変化があったりしたときに発していませんか?
自らを落ち着かせようとしている「カーミング・シグナル」かもしれませんよ。
愛猫のストレスを見逃さないようにしてあげたいものです。
癒しの効果抜群の音だった?
猫のゴロゴロ音は、英語では、Purring sound(喉を鳴らす音)。
猫自身の体の傷を治したり、気持ちを落ち着かせるために発する音のようですね。
すでに癒しの効果が実証されている「イルカのクリックス音」と波形が似ていることも興味深い事実です。
もしかするとイルカの声と同じく、人の心や体にとっても「癒しの効果」が期待できるかもしれません。
最近では、このように考えられ、ストレスの軽減や免疫力の向上が期待され、医療にも応用され始めているようですね。
アメリカでは、エイズの患者や小児がんの子どもたちに、ゴロゴロ音を聴かせる試みが行われています。
ストレスを軽減したり、延命を図ることができれば、れっきとした「セラピー」としてもっと普及するかもしれません。
もしかすると、飼い主さんの多くは、愛猫のゴロゴロ音の「癒しの効果」をすでに感じているのではないでしょうか。
いかがでしたか?
意味が分かると、いつも聞いているゴロゴロ音もありがたく聞こえてしまいますね。
ますます猫が神秘的で不思議な生き物に思えてきたのではないでしょうか?