【ヤドクガエル】の飼育方法。毒の心配から餌やケージのレイアウトまで徹底解説。

【ヤドクガエル】の飼育方法。毒の心配から餌やケージのレイアウトまで徹底解説。

ヤドクガエルは宝石のような美しさから大変に人気の種類ですね。

最近では飼育方法も確立してきているため、初心者にもオススメなんです。

でも毒は大丈夫なの?

ケージのレイアウトのことがわからない。

餌はどうすれば?

それでは、一つひとつの疑問について順番に解説していきましょう。


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ヤドクガエルの毒が心配?

ヤドクガエルの毒が心配

ヤドクカエルは、漢字では「矢毒蛙」と書きますね。

文字通り毒矢の先に塗る毒を抽出できるカエルという意味です。

毒の種類は「ステロイド性アルカロイド毒」で微量でも人間が死に至るほど。

毒は特定の生息域にいる昆虫から生成されるものなんです。

ヤドクガエルが美しいのも、「警告色」といって、捕食者に毒があることを知らせるためなんですね。

しかし現在、流通しているほとんどはキャプティブ・ブリード(captive breed;CB)と呼ばれる繁殖個体です。

ショウジョウバエやコオロギを捕食して育っているので、毒はありません

一方、野生のものはワイルドコート(wild caught;CB)と呼ばれています。

ショップでは必ず表記してありますので参考にするとよいでしょう。

しかし毒がないからといってむやみに触るのはカエルにとって迷惑千万。

変温動物であるため、人間の体温では高すぎるのがその理由です。

だから本来、一緒に遊べる生き物ではないんです。

カエルの生き物としての「習性」や代表的なヤドクガエルの種類については以下の稿を参考にしてくださいね。

それでは続けましょう。

ヤドクガエルの飼育方法は

ヤドクガエルの飼育方法は

今回紹介する「ヤドクガエル」は宝石のように美しく、欧米でも大変に人気のある種類です。

かつてはエサの確保や温度管理などが難しく、初心者向きではないとされてきました。

しかし現在流通しているのは国内の「繁殖個体」で、飼育方法もかなり確立してきています。

このため、環境になじめば丈夫で、初心者でも飼えるオススメのカエルとなっています。

愛好家もどんどん増えていますね。

【ヤドクガエルの種類】

  • コバルトヤドクガエル:3~5cm
  • アイゾメヤドクガエル:2~6cm
  • ハイユウヤドクガエル:3~5cm
  • キオビヤドクガエル:3~4cm ※初心者向き
  • マダラヤドクガエル:2~4cm
  • セマダラヤドクガエル:3~4cm
  • イチゴヤドクガエル(プミリオヤドクガエル):2~3cm
  • アマゾンヤドクガエル:1.5~2cm
  • バリアビリスヤドクガエル:2~3cm
  • ミイロヤドクガエル:2~3cm ※初心者向き

個性的なヤドクガエルですが、それぞれの種類の特徴については稿を改めて紹介しますね。

では、進めていきましょう。

熱帯魚や金魚などの水槽は「アクアリウム」といいます。

また陸上の生き物を育てる場合は「テラリウム」

その中間で水場も陸地もある水槽は「アクアテラリウム」と呼ばれますね。

そしてこれらの総称とも言えるのが「ビバリウム」なんです。

生活環境を再現した飼育環境の全般を指しています。

カエルの場合、この「ビバリウム」の言葉がよく使われます。

それだけカエルも含めた環境そのものを飼育することが求められているんですね。


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ケージのレイアウトは難しい?

ケージのレイアウトは難しい

ヤドクガエルは、小型のタイプが多く、小さな水槽でも飼育は不可能ではありません。

しかしその美しさに特徴のある彼らの魅力を十分に引き出すためには、大きめのケージを用いるのがよいでしょう。

またここに紹介したなかではバリアビリスヤドクガエル(樹上棲)以外はすべて「地上棲」です。

生息地であるジャングルの林床を再現するためには「床材」や「植物」が必要になります。

このため大きければ大きいほど環境を作りやすいとも言えますね。

飼育に必要なものは

【飼育に必要なもの】

  • 飼育ケージ:幅45~90cm(それ以上でも)※排水パイプのついたもの。
  • 蛍光灯:設置式、吊り下げ式。爬虫類用の紫外線を含むもの。植物の成長にも必要。
  • 床材(底床材):水はけのよい軽石(排水のため)。
  • 床材(土):赤玉土、ヤシガラ土、黒土、これらのブレンドなど。無農薬(肥料)のもの。
  • 床材(土の表面):ホソバオキナゴケ、ハイゴケなどを敷く。保湿性が高く空中湿度を維持する。
  • カエルの池:水は常に新鮮な状態に保ち、水深はカエルの肩程度にする。
  • 植物:タンクブロメリアやハイドロカルチャーなどを用いる。
  • ミスティングシステム:タイマーで管理して雨を降らせる。※定期的な霧吹きでもよい。
  • ココナッツシェルター:隠れ家にする。枯れ葉や流木でも代用可能。
  • フタ(細かいメッシュのもの):エサのショウジョウバエが飛び出さない目の粗さがよい。
  • 夏季:小型のファン(熱帯魚でよい):通気性をよくする。
  • 冬季:フィルム(パネル)ヒーター:ケージの下か側面に貼り付ける(半分程度の面積)。サーモスタットで温度管理を行う。

ヤドクガエルは種類によって大きさが異なります。

コバルトヤドクガエルやアイゾメヤドクガエルなどは体長5~6cmとなり、ヤドクガエルでは「大型」になります。

この場合、幅60cm以上のケージがベターです。

ケージ内の床材

一番下には底床材として、水はけのよい「軽石」を敷きます。

その上に土を盛って起伏をつけます。

土の表面には苔を敷きましょう。

この三層にすることで、土中のバクテリアを育て、排泄物を分解する助けになりますよ。

植物はどんな種類を入れる?

植物は、環境づくりには欠かせませんね。

「タンクブロメリア(葉が筒状になり水を貯めることができる植物)」がよく用いられます。

ネオレゲリア(硬葉系)やフリーセア(軟葉系)の種類がよいでしょう。

そのほか、「ハイドロカルチャー」も多湿に強く蛍光灯の光でも育つためカエルのケージには向いています。

ドラセナ、ポトス、フィロデンドロン、フィットニアなどが挙げられますね。

温度や湿度の設定の目安は

温度の目安は22~27℃、湿度は60~70%が理想です。

「夏季」は小型のファンを回し、熱がこもらないようにしましょう。

エアコンのドライ機能などを併用するとよいでしょう。

「冬季」は、22℃を下回るようなら保温をします。

フィルムヒーターなどを用いますが、温度が上がり過ぎないよう、サーモスタットを付けておくのがよいでしょう。

また湿度を保つために、定期的に霧吹きも欠かせません。

できれば、ミスティングシステム(タイマーで管理)を設置するのがベターです。

空中湿度は高めが好ましいものの、蒸れるのはNG。

霧吹きやミスティングの回数のほか、植物の量や池の水でも調節可能です。

餌になるもの

ヤドクガエルは昼行性です。

1日1回、活動中の昼間に与えましょう。

ショウジョウバエ(メイン)や極小コオロギが主食になります。

ショウジョウバエは、餌用に遺伝子操作が加えられ、ウィングレス(羽がない)、フライレス(飛べない)として売られています。

不足しがちなビタミンやカルシウムを補うために粉状の栄養剤を事前にまぶして(ダスティングという作業)から与えます。

ヤドクガエルは代謝が高く、餌も小さいのでかなりの量を食べます。

コンスタントに給餌できるよう、ショウジョウバエは自分で繁殖させるとよいでしょう。

【ショウジョウバエの繁殖方法】

  • ショウジョウバエの種親を購入する。
  • 容器(牛乳瓶程度の大きさ)に専用の育成培地を入れる。
  • 水を適量入れる。
  • ドライイースト(パン用)をまぶす。
  • 厚紙(足がかりになる)を入れる。
  • 養殖瓶に種親を入れる。
  • 23~25℃をキープする。
  • 2~3週間で孵化する。

カエルたちが食べる量を考え、ルーティンでこの作業を繰り返していきます。

いかがでしたか?

部屋の中に「小さな自然」ともいえるビバリウムのある生活。

この稿があなたの癒しの空間づくりのお役に立てることを祈っています。


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