【犬の体調不良】の見分け方。変化を見逃さない健康チェックの方法とは?

愛犬の体調はいつも気掛かりなもの。
小さな変化を見つけることで、早期発見・早期治療につなげることができます。
今回は、犬の体調不良の見分け方についてお話ししましょう。
変化を見逃さない健康チェックの方法とは?
詳しく見ていきましょう。
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愛犬の体調不良の見分け方
先ずは愛犬の「顔」を観察してみましょう。
いつも見ている顔のパーツだけでもさまざまなことに気付くはずです。
また全身の不調を表すこともありますね。
チェックすべきポイントをまとめてみましょう。
【犬の顔から分かること】
- 目:輝きがあり、濁りや充血がみられない。目やにが出ていない。
- 鼻:適度に湿っていてつやつやしている。就寝中や起床直後はやや乾いている。
- 耳:内側の皮膚がきれいで肌の色と変わらない。耳垢がたまっていない。
- 口:よだれが少ない。口臭が少ない。歯ぐきは濃いピンク色をしている。
- 歯:しっかりしてぐらつきがない。折れや欠けがない。変色がない。
続いて「バイタルサイン」をチェックをしてみましょう。
バイタルサインとは、生命に関する最も基本的な情報のことですね。
これらを測定することをバイタルチェックと呼びます。
病院に行ったときも、獣医さんが最初に測ったり、尋ねたりする項目ですね。
【犬のバイタルチェック】
- 体温(平熱):小型犬38.5~39℃ 大型犬:37.5~38.5℃ ※後ろ足の付け根に体温計を挟む。
- 呼吸数:安静時の1分間の呼吸数を測る。わき腹が動く回数(一定していれば、15秒×4、30秒×2でもよい)。
- 体重:小型犬(かごにのせる、抱っこして測って人の分を引く)、大型犬(2台の体重計で測って合計する)
- 尿(正常):薄黄色の透明で濁りがなく、多少のアンモニア臭がある。
- 便(正常):形がしっかりしていて、つまんで持ち上げても形が崩れない。後にも残らない。
また犬の「動作や様子」から異変に気付くこともありますね。
毎日、自然に観察していることですね。
【犬の動作や様子から分かること】
- 食欲(食事量):フードのグラム数は一定にする。フードの種類を変えたときはカロリーで量を決めなおす。
- 鳴き声:鳴き声や鳴く様子が普段と変わっていないか。
- 歩き方:足をひきずったり、片方を上げたりしていないか。お尻を振っていないか。
- 立ち上がり・座り:俊敏に立ち上がれるか?ぎこちなくないか。きちんとした形で座れるか。
- 安静時の様子:特定の部分をなめたり噛んだりしていないか。落ち着きはあるか。
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変化を見逃さない健康チェックの方法とは?
測定したり、観察したりした項目に異変を感じたら、以下のチェックリストを参考に記録してみましょう。
病院に行ったときにも、獣医さんに愛犬の状態を整理して説明することができますね。
診察の重要な情報源になることでしょう。
【犬の健康チェックリスト】
- 年 月 日( 時 分)
- 体 温:( ℃)※±1℃以上の変化に注意
- 呼吸数:( 回/分)
- 体 重:( kg)
- 尿:色・ニオイ( )・回数・量( )
- 排尿時の様子:
- 便:形状( 軟便 下痢便 血便 )・ニオイ( )・回数( )
- 排便時の様子:
- 被毛:毛づや・フケ・カサブタ・脱毛
- 目:目やに・涙目・充血・濁り・腫れ・突出
- 鼻:ひび割れ・鼻水・出血・腫れ・くしゃみ
- 耳:悪臭・耳垢・腫れ・耳をかく・頭を振る
- 口:口臭・よだれ・出血・腫れ・口が閉じない
- 歯:ぐらつき・折れ・欠け・変色・歯ぐきの腫れ・出血
- 肛門:悪臭・腫れ・かゆみ
- 膣:悪臭・腫れ・かゆみ・分泌物
- 食欲(食事量):食欲低下・亢進・量( g)
- 食事の様子:こぼす・顔を傾ける・痛がる
- 鳴き声:
- 歩き方:足を引きずり・片足のもち上げ・脱力・ふらつき
- 立ち上がり方:(俊敏でない・ぎこちない)・その他
- 座り方:(きちんと座れない・後ろ足を伸ばす)
- 安静時の様子:特定の部分をなめる・噛む・落ち着きがない
- 目立った症状:嘔吐・その他
- 特記事項:
もし気になる部分があったら、本サイトの「犬の健康」のカテゴリーをご参照ください。
早めの受診をおすすめいたします。
いかがでしたか?
毎日接している飼い主さんなら、愛犬の変化にいち早く気付くことができるはず。
普段の正常な数値や活気のある状態を覚えておいて、比較できるのがベストですね。
本稿が、愛犬の健康管理のお役に立てれば幸いです。
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