犬のしつけ方【保存版】。トイレや散歩から留守番のことまで徹底解説!

愛犬との生活の中で、トイレや散歩、留守番のしつけは避けて通れませんね。
またこれら3つは密接に関係しているんです。
でもうまくいかず悩みを持つ飼い主さんも多いことでしょう。
今回は、これらの「犬のしつけ方」についてまとめてみましょう。
トイレのしつけ直しは可能?
愛犬のしつけで最初にぶつかるのがトイレの問題。
そのトラブルには以下のようなことが多いのでは?
- 一応トイレにするが、はみ出ることが多い
- トイレ以外の場所で排泄してしまう
- 留守番中に部屋や玄関で排泄してしまう
それでは解決策について、1つずつ見ていきましょう。
一応トイレにするがはみ出すことが多いとき
そもそも犬には人間が考えるような「トイレ」の概念はありません。
「自分の排泄物のニオイがついた場所=自分のトイレ」なんです。
だから、犬にとって少々の誤差は想定内ということ。
また犬は自分の後ろ足の位置をあまり気にしていません。
特に成犬となる2歳前後の時期は、自分のボディイメージが確立しておらず、自覚の乏しい時期なんです。
特にダックスフンドやコーギーなど胴長の犬で顕著に見られますね。
まずは体より大きめのトイレを用意しましょう。
今まで使っていたトイレより2倍以上の大きさのものがベターです。
壁から20cm以上は離して置くのも圧迫感を感じさせないコツですよ。
トイレ以外の場所でするとき
犬に限らず、排泄中の動物はとても無防備な状況です。
自分が安全だと確信できない以上、落ち着いて排泄することはできないもの。
これは人間も同じですね。
もしかすると、何か「落ち着かない原因」があるのかもしれませんよ。
特に「神経質」な性格の犬では、静かな落ち着ける部屋にトイレを準備しなおすのがよいでしょう。
トイレの候補場所をいくつか用意して、習慣になったら1つに絞るのが有効です。
留守番中に部屋や玄関でするとき
留守番は犬にとって大きなストレス。
特に「甘えん坊」な性格の犬では、帰ってきたら「すぐにかまってもらおう」と思っているもの。
このため、玄関先など飼い主さんのすぐ目につくところにわざとおしっこ(ウンチ)をすることがあるんです。
このとき、あまり大げさに反応するのはNG。
犬の方はかまってもらえたと思って繰り返すようになるかもしれません。
留守番の場合、飼い主さんの外出に不安に感じるのは15~30分程度。
この時間、他に楽しいことがあれば、かなり緩和させることが可能です。
留守番のとき限定の「おもちゃ」や「犬用ガム」を与えるとよいでしょう。
留守番のときだけというプレミア感を出すのがコツですよ。
「留守番も悪くない」と愛犬に思わせることが重要なんです。
また普段から飼い主さんと顔を合わせない時間をつくり、ひとりの時間に慣らせることも大切ですね。
散歩のしつけ方にはコツがある
散歩は、犬にとって飼い主さんと過ごす大切な時間。
また自分の探索欲求を満たす楽しみなイベントでもありますね。
でも、屋外ではさまざまな危険がつきもの。
いざというときにコントロールできるよう、飼い主がリーダーであることを理解させることが重要です。
また健康維持のためにも、散歩嫌いにさせないことが大切。
愛犬のストレスになることはなるべく避けなければなりませんよ。
基本的な注意点をまとめてみましょう。
- 飼い主は「リーダーウォーク」を身につけること:飼い主が主導権を握る。犬を先に歩かせない。
- 最低限の指示は覚えさせること:「待て」「お座り」「おいで」などが守れる。
- 散歩の時間は決めないこと:天候や飼い主の都合で散歩に行けないときに大きなストレスになる。
- 散歩と排泄は分けること:屋外でしか排泄しなくなる。天候が悪いときや老犬になったとき不便。
- 無理に散歩に連れて行かないこと:怖い体験をしていたり、病気の場合もありうる。
犬の方が主導権を握り、飼い主を散歩に引き連れている感覚になっては大変。
いつでも自分の思い通りになると考えたり、探索行動に没頭するあまり抑えられなくなることもあります。
散歩の「始まりと終わり」は飼い主さんが指示するのがコツですよ。
留守番を「よい子」で過ごさせるテクニックとは?
留守番は愛犬にとって「つまらない時間」。
また飼い主にとってはとても「気掛かりな時間」ですね。
留守番が好きな犬はまずいないでしょう。
しかし少しでも快適な環境をつくってあげることは可能。
お利口にできれば、飼い主の心配もずいぶん減ることでしょう。
第1のテクニック:ハウスの工夫で「不安」を解消!
広い空間にひとりでは愛犬の不安を大きくなるもの。
普段から安心できる環境をつくっておくことが重要です。
部屋のコーナーにサークルを設置するのがベター。
またトイレも寝床から近すぎない場所で、衛生的に保ってあげましょう。
普段から安心できる場所があれば、留守番の不安材料を減らすことにつながりますよ。
第2のテクニック:散歩の工夫で欲求不満を解消!
散歩は犬の心身の健康を守る基本。
運動不足でストレスがたまり、それが留守番中に爆発することもありますよ。
若くて「活発」なタイプの犬では、特にこの要素が大きいでしょう。
できれば留守番前に「散歩に連れて行く」のがベターです。
ダッシュや方向転換をいれたり、坂道を選んだりしてもよいでしょう。
帰宅後、水を飲んで自分からハウスに入るなどの様子が見られたら満足している証拠です。
留守番前になるべく発散させてあげましょう。
第3のテクニック:外出直前にはどうすればいい?
外出直前のシチュエーションがもっとも難しいと言えるでしょう。
「さみしがりや」なタイプの犬では、もっとも注意が必要です。
愛犬は飼い主さんの行動パターンをしっかり覚えていますよ。
着替えやお化粧、いつものバッグを持ったり、といった外出前の行動パターンになるべく気付かれないようにするのがベターです。
特に家から出る直前に声をかけるのはNG。
「別れの儀式」は、ますます犬の不安をあおることになります。
愛犬がごはんを食べていたり、他のことに集中しているスキに出て行くのがもっともよいタイミングでしょう。
第4のテクニック:普段からするべき「しつけ」の方法
普段からしつけの一環としてするべきことがありますよ。
「さみしがりやで不安が強い」タイプの犬では、飼い主さんばかりに集中して依存的になることがあります。
こうなると留守番時の不安が増えるだけではなく、普段のお世話の段階でも困ることが多いでしょう。
このような場合、家族と一緒にしつけをして、それぞれと関係を築いていくのがベスト。
まずは簡単なことから始めましょう。
「オスワリ」「フセ」「マッテ」「ダメ」といった言葉は統一しましょう。
愛犬を混乱させないのが鉄則です。
慣れてきたら散歩や遊びの相手を家族で順番を決めて行うとよいでしょう。
いかがでしたか?
愛犬との快適な生活にとって「しつけ」は重要な要素。
でも「叱る」だけでは、愛犬との良好な関係は築けませんね。
愛犬の性格や気持ちを考えて工夫していきましょう。