犬のよだれの原因を詳しく解説。口内の病気には危険が多いって本当?

犬のよだれの原因を詳しく解説。口内の病気には危険が多いって本当?

犬が「よだれ」をたらすのは珍しいことではありませんね。

でも量が多いときや1日中たらしているときは何らかの異変が考えられます。

口内の病気には危険な場合もあり、注意が必要です。

今回は、犬のよだれの原因について詳しく解説しましょう。


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犬のよだれの原因は?

犬のよだれの原因は

犬のよだれは珍しいものではありません。

食べ物を前に「待て」をしていればどんな犬でもよだれを垂らします。

運動の最中に垂らすよだれも普通のこと。

またストレスや恐怖を感じると増える場合もあります。

セント・バーナードなど、もともとよだれが多い犬種もいますね。

しかし、よだれが臭かったり、血が混じっていたり、しきりに口を気にするようなしぐさが見られたら要注意。

何らかの異変が起こっていることが考えられます。

【口内(口腔内)の異常のサイン】

  • よだれが臭い
  • よだれに血が混じっている
  • よだれの量が異常に多い
  • 口臭がひどい
  • 顔をこする
  • 口をこする(口をぬぐう)
  • 頬や目の下が腫れている(傷が出来ている)
  • 顔を触られるのを嫌がる
  • 攻撃的になった(イライラしている)
  • 食べたり飲んだりしにくそうにする
  • 飲み込みづらそうにする(食事に時間がかかる)
  • 顔を傾けて食べている(片方の歯で噛んでいる)
  • フードをよくこぼす(うまく口に入れられない)
  • 食欲が低下している

これらのサインが見られたら口腔内や食道の異常を疑ってみましょう。

重篤な病気が隠されている可能性もあります。

食欲低下など、間接的な症状が関係してくることもあります。

決して放置しないようにしましょう。

口腔内の病気には危険が多い?

口腔内の病気には危険が多い

異常なよだれは、「口腔内の炎症」が原因になっていることが多いようです。

さまざまな原因をまとめてみましょう。

【口腔内炎症の原因】

  • 口内炎
  • 舌炎
  • 咽喉頭炎
  • 口腔内のやけど
  • ウィルス感染(カンジダ、ヘルペス)
  • 歯の折損、咬耗、虫歯
  • 歯周病(歯肉炎・歯周炎)
  • 口腔内腫瘍

口腔内の炎症は、「口腔内の異物」によって引き起こされることが多いようです。

犬は、口にしたものを丸飲みします。

骨の破片や木の枝などの異物が口腔内、特に軟口蓋や咽頭部に刺さることがあります。

また布切れやひも状のものが歯に挟まっているケースもあります。

可能であれば口を開けて観察してみてください。

もし異物の存在に気付いたら、無理に取ろうとしないで病院に連れて行きましょう。

一方、異物が原因となって、食道炎を引き起こすことがあります。

ひどい場合は、食道の一部が損傷し、「食道狭窄」「食道憩室」が起きることもあります。

食道狭窄では、傷ついた粘膜や筋肉が縮まることで食道の一部が狭くなってしまいます。

食道憩室では、食道の一部に袋状のスペースができてしまいます。

こうなると食べ物が通過できず、ますます炎症が悪化することになりかねません。

この場合、食べたものを「吐出(すぐに吐き出す)」するのが普通です。

しかし狭窄の具合によっては吐くことができず、よだれを流し続けることがあります。

窒息や食道の損傷部から感染が起きる危険もあるので、早急な対処が必要になります。


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意外に多い歯のトラブル

意外に多い歯のトラブル

健康な歯の犬でも多いのが、「歯の折損(破折)」

硬いものを嚙んだことが原因で歯が折れてしまった状態です。

犬の場合、歯の先が少し欠けただけに見えても、神経が露出していることがあります。

神経が感染すると炎症を起こすことがあり、早めの修復か抜歯が必要になります。

小型犬や硬いものを噛むのが好きな犬では要注意です。

また歯が徐々にすり減っていくのが「歯の咬耗」

硬いおもちゃやケージなどを長期間噛み続けたことが原因です。

ロープの引っ張り合いが好きな犬にも多いので注意が必要です。

すり減り過ぎて神経が露出することもあり、同じく炎症が起きるなど重症化するおそれもあります。

一方、「虫歯」は人間ほど多くはありませんが、食糞や人間の食べ物(甘いもの、炭水化物)を欲しがる犬に見られることがあります。

これも神経まで進行し、歯根周囲まで炎症が広がることがあります。

また成長(7ヶ月以降)しても乳歯が抜けない「乳歯残存」

歯石が付きやすく、歯周病のリスク因子となるので、永久歯が生え始める4ヶ月を過ぎたらチェックしてもらうとよいでしょう。

そのほかの可能性についても考えてみましょう。

そのほかに考えられることは?

そのほかに考えられることは

口腔内や食道といった特定の部位ではなく、全身性疾患の可能性もゼロではありません。

中毒性のものを口にしたときにもよだれを垂らすことがあります。

そのほか、けいれんを伴うような疾患でみられることもあります。

最後にまとめておきましょう。

【全身性疾患の可能性】

  • 中毒症(毒物)
  • 狂犬病
  • 破傷風
  • てんかん(前駆症状として)
  • ジステンパー
  • 肝性脳症
  • 脳腫瘍

狂犬病などの感染症は、予防接種の普及で、かかる頻度は少なくなり、それほど心配する必要はありません。

しかし中毒症は、飼い主が見ていない間に起こることがほとんど。

犬にとって危険なものの存在を知っておくことが大切です。

適切な環境設定で防止していきましょう。

【中毒を起こすもの】

  • 人間の食べ物:チョコレート、ネギ類、マカデミアナッツ、レーズン、キシリトール
  • 薬剤:殺虫剤、殺鼠剤、除草剤、人間の薬
  • 鉛製品:ペンキ、電池、釣りのおもり、配管
  • 植物:アマリリス、スズラン、シャクナゲ、ジギタリス、ソテツ
  • 小動物:ヒキガエル、イモリ、セミ(死がいも)

いかがでしたか?

口腔内のトラブルにはさまざまなものがあり、重篤化する危険なものもあります。

普段の観察や口腔内のケアは欠かせませんね。

本稿が、愛犬の健康管理のお役に立てれば幸いです。


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