犬の食べ物図鑑【おやつ編】。果物や根菜など与えていい種類と量は?

犬の食べ物で「おやつ」は重要な要素ですね。
毎日の楽しみやしつけのごほうびとしても有効。
でも与える種類や量を間違えると健康やしつけにも悪影響を与えかねません。
リンゴやバナナなどの果物。
サツマイモやニンジンなどの根菜など。
今回は、犬の食べ物図鑑【おやつ編】と題して、お話ししていきましょう。
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犬の食べ物図鑑【おやつ編】
ここでは「おやつの定番」について紹介しますよ。
含まれる栄養素によって、愛犬の健康に役立つものがあります。
それぞれの食材についてまとめてみましょう。
リンゴ
- 有効成分:食物繊維。
- 効能:腸内環境を整える(善玉菌を増やす)。免疫力の向上。
- 与え方:皮をむかずによく洗う。小さく切る。すりおろしてもよい。
バナナ
- 有効成分:ビタミンC、カリウム、ポリフェノール、食物繊維。
- 効能:整腸作用。免疫力の向上
- 与え方:小さく切る。
- アドバイス:カリウムが多いので腎臓病や心臓病がある場合は注意。
サツマイモ
- 有効成分:食物繊維、ビタミンC、ミネラル。
- 効能:便秘の予防、動脈硬化の予防など。加熱してもビタミンCが壊れにくい。
- 与え方:ゆでるか蒸して、皮がついたまま与える。小さく切る。
- アドバイス:カロリーが低めなのでダイエット時に用いるとよい。
ニンジン
- 有効成分:β-カロテン、食物繊維、ミネラル。
- 効能:抗酸化作用、整腸作用、造血作用。
- 与え方:スティック状に切る。すりおろす。
- アドバイス:歯ごたえがあるので歯ぐきの健康にも。
カボチャ
- 有効成分:β-カロテン、ビタミンC、食物繊維、ミネラル。
- 効能:抗酸化作用、血行促進、風邪の予防(皮膚や粘膜の強化)、強肝作用など。
- 与え方:種を取ってゆでる。皮に食物繊維が多い(与え過ぎに注意)。
トマト
- 有効成分:ビタミンC、リコピン。
- 効能:抗酸化作用。がんの予防。老化防止。加熱してもビタミンCが壊れにくい。
- 与え方:種を取って小さく切る(プチトマトも)。トマトペーストにしてもよい。
キュウリ
- 有効成分:水分(96%)、カリウム。
- 効能:解熱作用。夏季の散歩時の水分補給。
- 与え方:スティック状に切る。
- アドバイス:カリウムが多いので腎臓病や心臓病がある場合は注意。
与え方や量など気を付けることは
愛犬が欲しがるからといって、与え過ぎは禁物。
しつけの「ごほうび」の意味がなくなるばかりか、栄養のバランスを崩してしまいます。
特に、フードを食べないときに、主食の代りで与えるのは困りもの。
あくまでも食欲を引き出すきっかけとして考えましょう。
また、食物繊維を摂り過ぎると下痢の原因になり、腸内環境には逆効果になります。
カルシウムも尿石症の原因になりますので適量を心がけましょう。
【与える量の目安】
- 根菜:普段のフード量(重さ)の10%以内
- 葉物:普段のフード量(重さ)の20%以内
- 果物:普段のフード量(重さ)の20%以内
- おやつ(野菜・果物以外):1日の必要摂取カロリーの10%以内
量はしっかり守って与えましょう。
また持病があって、サプリメントや薬を飲んでいる場合も注意が必要。
カルシウムや食物繊維などを多く含む食材の場合、効果に影響を与える場合があります。
獣医さんに相談してから与えましょう。
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そのほかの果物や根菜、野菜の種類でおすすめは?
そのほかにもおすすめの「有効食材」があります。
愛犬が好むなら、毎日の食事やおやつのレパートリーに加えてみてもよいでしょう。
アセロラ
- 有効成分:ビタミンC、β-カロテン。
- 効能:紫外線から身を守る。免疫力の向上。
- 与え方:小さく切って、種を取ってから与える。
クランベリー
- 有効成分:ビタミンC、β-カロテン、ポリフェノール。
- 効能:紫外線から身を守る。抗酸化作用。免疫力の向上。
- 与え方:小さく切って種を取ってから与える。
大根
- 有効成分:食物繊維、ジアスターゼ(でんぷんの分解)、プロアテーゼ(たんぱく質の分解)、カルシウム。
- 効能:整腸作用、排尿促進、便秘予防、がんの抑制。
- 与え方:すりおろす(リンゴを加えると食べやすい)。ゆでて刻む。
- アドバイス:生で与えた方が消化酵素の働きがよい。
ジャガイモ
- 有効成分:ビタミンC、カリウム、トリプトファン。
- 効能:抗酸化作用、余分な塩分の排出、造血作用
- 与え方:芽を取って、ゆでるか蒸して与える。
キャベツ
- 有効成分:食物繊維、ビタミンU、カルシウム(吸収率がよい)、酵素類。
- 効能:整腸作用。胃潰瘍の予防。がんの予防。
- 与え方:軽くゆでて小さく刻む。
- アドバイス:ダイエット時のカサ増しにもよい。
ブロッコリー
- 有効成分:ビタミンC。
- 効能:免疫力の向上、がんの予防。血管を丈夫にする。
- 与え方:ゆでて与える。
- アドバイス:芯は食物繊維が多いため、与え過ぎには注意。
いかがでしたか?
本稿が、愛犬の健康維持のお役に立てれば幸いです。
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