犬のストレス症状で下痢や嘔吐?行動チェックで病気と見分ける方法。

犬のストレス症状で下痢や嘔吐?行動チェックで病気と見分ける方法。
健康とおる 先生

冴内さん、今日はどうされましたか?

冴内みちなが

最近メロンが落ち着かなくって、しょっちゅう体を舐めたり、かいたりしてるんです。ノミでもいるんでしょうか?シャンプーもブラッシングもしてるんだけどなあ…。

メロンくん

最近、お留守番が多くて不安なんだよ。散歩にもあんまり行けないしね…。

健康とおる 先生

そうですか。本当にノミや寄生虫のこともありますが、かゆみ行動と言って、ストレスでも見られる行動かもしれませんね。何か心あたりはありませんか?

冴内みちなが

う~ん…。何だろう?

メロンくん

犬は飼い主が気づかないところでストレスを感じることも多いんだよ。

健康とおる 先生

犬も人間と同じでストレスを抱えると病気になってしまうことがあります。今日は、犬のストレスについてお話ししましょう!

犬はストレスを感じるとしぐさや行動に表れますよ。

放っておくと下痢や嘔吐などの胃腸症状、その他、膀胱炎や皮膚炎などの症状が出てくるかもしれません。

感染症などの明らかな病気がない場合、ストレスが原因なのかも。

犬のストレス行動に早く気付いてあげましょう。


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犬はストレスで嘔吐や下痢症状を起こす?

犬はストレスで嘔吐や下痢症状を起こす?

犬はストレスが原因でさまざまな病気になることがあります。

人間でもストレスフルな状態に置かれると、胃が痛くなったり下痢をしたり(消化器)しますね。

のどが渇いたり、おしっこが近くなったり(泌尿器)、皮膚炎を起こしたり、脱毛症を起こしたり(皮膚)することもあります。

これらの症状はそのまま犬にも当てはまるようです。

代表的な病気とその症状をまとめてみましょう。

【代表的なストレス疾患】

  • 胃腸炎:吐き気、嘔吐、下痢(血便も)
  • 膀胱炎:多飲多尿、血尿など
  • 皮膚炎:皮膚のただれ、化膿、脱毛など
  • 食欲不振:やせてくる
  • 免疫力の低下:感染を起こしやすくなったり、元々の病気が悪化する

ストレスを感じることで、明らかな原因がないにも関わらず、さまざまな変化が起こりますよ。

「かゆみ行動」と呼ばれる、体をかき続けたり、なめ続けたりする行動では、「舐性皮膚炎」や「脱毛症」を起こすことがあります。

また「免疫力が低下」によって感染しやすくなったり、元々の病気が悪化することもあるようです。

このように体に不調をきたしている場合、かなりの重症と考えてよいでしょう。

環境の見直しとお家でのケアと並行して病院での治療が必要になります。

なるべく早く気づいてあげることが肝心です。

では犬はストレスを感じると、どのような行動やしぐさを見せるのでしょう?

犬が見せるストレス行動と原因は

犬が見せるストレス行動と原因

犬のストレス行動を見てみましょう。

最初は些細な行動でも、習慣のように繰り返すようになったら要注意。

同じ行動やしぐさが続くことを「常同行動」と呼びますね。

明らかなストレス行動と考えてよいでしょう。

さきほどお話しした「かゆみ行動」もこの一種です。

またストレスの大きさによって変化する場合もあります。

【ストレス行動のチェックポイント】

  • 呼吸が荒い:暑い所や運動後でないのにハアハアする(肉球に発汗も)
  • 体をかく・なめる・噛む(しっぽなど):同じ場所にしつこく行う
  • 口の周り(鼻)をなめる:食べたり飲んだりした後でないのにペロペロする
  • 体をぶるぶる震わせる:濡れたときのようなしぐさをする(飼い主になでられた後も)
  • しっぽをいつも立てている:振ってはいない
  • 飼い主の後追いをする(呼び鳴きも):分離不安
  • うろうろして落ち着かない・同じところをくるくる回る
  • あくびを繰り返す・まばたきを繰り返す・伸びをよくする
  • 低い姿勢で上目づかいで見る・キョロキョロする
  • 体を固めて動かなくなる・ハウスから出てこない・隠れる
  • よだれが多くなる
  • 自分のふんを食べる(食ふん)
  • ごはんを食べない
  • やたらと飼い主を噛む(噛み癖)
  • 些細な刺激で吠える(うなる)(吠え癖)
  • 留守の間に部屋を散らかす(破壊行動)

また「噛み癖」や「吠え癖」「破壊行動」はしつけの仕方に影響されますが、ストレスがベースになっていることもあります。

この場合、ストレスの度合いがかなり進行しているのかもしれません。

これらの行動やしぐさがみられたらストレスの原因を考えてみましょう。

思い当たることはありませんか?

【一般的なストレス原因】

  • 家の内外の環境:暑い、寒い、季節の変わり目の変化
  • 家の中の環境:不潔である(ハウス、トイレなど)、騒音や聞きなれない音で落ち着かない
  • 恐怖を感じる:慣れない場所(引っ越し)や慣れない人(来客、赤ちゃん、子供)が怖い
  • 緊張感を感じる:家に同居犬や猫が増えて緊張したり、近所の犬が気になる
  • 不安を感じる:留守番の時間が長くなったり回数が多くなった

これらは一般的なストレス原因と考えられます。

もう少し見てみましょう。


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飼い主さんが知らないうちに与えている場合も

飼い主さんが知らないうちに与えている場合も

飼い主さんの方が気付かないうちにストレスを与えているかもしれません。

赤ちゃんの誕生や引っ越し、お部屋の模様替えなどやむを得ないことがほとんどでしょう。

しかし意外なところで犬はストレスを感じているものです。

もしあてはまるものがあったら改善してあげましょう。

【飼い主さんが関係するストレス】

  • 散歩が足りない(寒いときや暑いとき)
  • 飼い主さん(子供)の声が大きい
  • 飼い主さんに大きな声で叱られる
  • 散歩中に知らない犬と接触する
  • 子供との接触(乱暴であったり、しつこい場合)
  • 同居犬や同居猫との不仲
  • 同居犬・猫の方ばかりかわいがる
  • スキンシップが少ない
  • スキンシップが多い(寝ているときやのんびりしてるときに構いすぎる)
  • お出かけが多い(車での外出など)
  • ペットホテルや病院での宿泊(大きな不安を感じる)
  • 慣れない人に預けられる(大きな不安を感じる)
【気付きにくい小さなストレス】

  • 散歩に行くふりをして(勘違いさせて)行かない
  • ごはんやおやつを与えるふりをして与えない
  • 家族がご飯を食べているときに、おすそ分けをもらえたりもらえなかったリする
  • 夏に被毛を短めにカットする(換毛期があるので基本的には不必要)
  • 洋服や首輪のサイズ、素材が合わない(アレルギーの原因にも)
  • 飼い主の電話(不気味に感じる)
  • 部屋の床が滑って歩きにくい(けがの原因にも)

散歩やごはんなど愛犬が楽しみにしていることで振り回すのはとてもかわいそうなことですね。

また犬は大きな音や突発的な音を怖がります。

近くを通る犬や車、訪問者は敵とみなして追い払おうと身構えたりすることもあります。

不必要な刺激からは遠ざけてあげましょう。

その場の犬の反応をよく観察してみることが大切です。

また犬は飼い主の表情や行動をよく見ていますよ。

飼い主の変化には敏感に反応するので、感情的な態度になったり、家族同士でけんかをするのは禁物です。

さらに慣れない来客や赤ちゃんの存在、他の同居犬・猫との関係は、自分の立場が理解できないと混乱してしまいます。

犬は家族の中での序列を重んじる動物です。

家族が多い場合や増えた場合などは、犬自身の序列をはっきりさせてあげましょうね。

愛犬を取り巻くストレスの原因を遠ざけ、環境を改善してあげることが必要です。

またときにはお家でできる「ケア」を追加してあげることも考えてみましょう。

いかがでしたか?

ストレスが原因で胃腸や泌尿器、皮膚に一度でも症状が表れてしまうと慢性化する可能性があります。

慢性化すると治りにくくなり、たとえ治まっても些細なことがきっかけで再発しやすくなります。

また感染症など別の病気を招くこともあり、問題をますます複雑にしてしまうかもしれません。

症状が見られたら早めに獣医さんに相談してみましょう。

人間と一緒に暮らしている犬は喜びも多い反面、ストレスにさらされることもあります。

また犬は自分自身ではストレス解消できないことが多いもの。

愛犬のストレスに早めに気付くことで心身の健康を守ってあげましょう。


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