高齢犬がご飯を食べないときに起きていること。認知症や身体的変化について知ろう。

高齢犬がご飯を食べないときに起きていること。認知症や身体的変化について知ろう。

高齢犬がご飯を食べない。

老化が原因なの?

もしかすると病気かも。

一体何が起こっているんでしょうか?

犬は人間よりずっと早く年を取ります。

犬の老化はだいたい7歳ごろから始まると言われています。

人間でいえば40歳代半ばといったところ。

ずいぶん早い感じがしますね。

しかし個体差もあるので、そろそろ気を付けなければならない年齢なんです。

今回は、高齢犬の食欲低下の原因と対処法について考えてみましょう。

身体的変化や認知症、またかかりやすい病気についても解説しますよ。


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高齢犬がご飯を食べないときに起きていること

高齢犬がご飯を食べないとき

食欲の低下があって異変に気付くことは多いですよね。

これまでも様々な体調の変化によって経験したことかもしれません。

しかし高齢犬ならではの原因もありますよ。

まずは代表的な2つの場合を考えてみましょう。

元気で食欲はありそうなのに食べなかったり残したりするとき

老化によって体の代謝が低下したり、消化のスピードが遅くなったりしていることが考えられます。

また人間と同じで活動量が低下し、必要になる食事量も減っているのかもしれませんね。

でも犬が嫌がらない限り、散歩や遊びに積極的に連れ出して、ある程度の運動量を確保してあげることは必要です。

嗅覚や味覚が鈍くなり、食べ物に対する関心が薄れてきたり、味の好みが変わってくることもあるようです。

フードの場合、お湯でふやかして軟らかくしたり、香りを出したりするとよいでしょう。

また高齢犬用の消化の良いフードを試してみる時期かもしれませんね。

匂いをかいだり食べるそぶりを見せるが食べないとき

この場合、口のにおいを確認してみましょう。

口臭が感じられたら要注意です。

以下のような原因が考えられますよ。

高齢犬では、歯周病や虫歯、口腔腫瘍に気を付けなければなりません。

よくみられる症状もいっしょにまとめてみましょう。

【口臭から考えられる病気】

  • 歯周病:歯ぐきの腫れや出血、歯のぐらつきが見られる
  • 虫歯:歯の変色(茶色・黒色)が見られる
  • 口腔腫瘍(口腔メラノーマ):口の中にしこりやこぶ(粘膜、舌、唇、歯ぐき)が見られる
  • 口内炎:免疫力の低下による感染、ビタミンの不足などにより口腔内がただれ、出血する

食べたくても口の中が痛くて食べにくかったり、歯がぐらついて固いものが食べられないことが考えられます。

口臭や口の中の様子をチェックしてみましょう。

しかし口臭や口腔内の変化がなく、まる1日以上何も食べないときは注意が必要です。

また急激な体重減少がある場合にも大きな病気の可能性がありますね。

高齢犬がかかりやすいその他の病気についても考えてみましょう。

高齢犬がかかりやすい病気とは

獣医学の進歩や栄養状態の向上、衛生状態の改善によって犬の寿命も延びています。

一方、高齢犬特有の病気も増えていますね。

何らかの病気が原因で「食欲の低下」が見られる可能性もあります。

見逃さないようにしましょう。

【高齢犬がかかりやすい病気】

  • がん(悪性腫瘍)
  • 心筋症
  • 僧房弁閉鎖不全
  • 慢性腎不全
  • 子宮蓄膿症

これらの病気の症状として食欲低下が表れているのかもしれません。

他に症状がないか観察してみましょう。


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高齢犬に起こる認知症や身体的変化について知ろう

高齢犬に起こる認知症や身体的変化

犬は人間よりずっと早く年を取ります。

以下は高齢犬の目安です。

【高齢犬の目安】

  • 小型犬(体重9kg以下):9~13歳
  • 中型犬(体重9~22kg):7~11.5歳
  • 大型犬(体重22~40kg):7.5~10.5歳
  • 超大型犬(体重40kg以上):6~9歳

個体差はかなりありますが、だいたいの年齢に差し掛かったらそろそろ配慮が必要です。

老化によって起こりうる一般的な変化についても知っておきましょう。

認知症で見られる行動とは

老化に伴い脳が萎縮すると言われます。

人間の場合ほどメカニズムは詳しく分かっていませんが、同様に認知症や認知機能障害と呼ばれていますね。

【犬の認知症で見られる行動】

  • 同じところをぐるぐると回る
  • 夜鳴きをする
  • 夜中にうろうろする
  • ご飯を食べたのに何度も催促する

認知症が疑われる場合は、ご飯を食べなくなることはあまりないようです。

むしろ食べたことを忘れたり、満腹であることが認識できないことが多いようですね。

認知症の予防には、飼い主さんとの触れ合いが大切です。

積極的に関わって刺激を与えてあげましょう。

老化による身体的変化とは

犬の老化による身体的変化には以下のものがあります。

【犬の老化による変化とみられるサイン】

  • 視力の低下:黒目が白く濁る(白内障)。暗いところで動けなくなる。ものによくぶつかる。
  • 聴力の低下:呼んでも反応しない。命令を聞かないため反抗期に見える。
  • 被毛の変化:毛づやが悪くなる。毛が抜ける(薄くなる)。黄ばんでくる。
  • 動き方の変化:動きたがらない(散歩など)。足腰が弱る。足をかばうように歩く(骨関節系疾患)。
  • 行動の変化:トイレの失敗が増える。わがまま(反抗期)に見える。

これらのサインに気づいたら、接し方や環境に配慮してあげましょう。

【高齢犬に対するケアの方法】

  • 小まめなブラッシングを心がける:血行の促進、被毛の清潔のため。
  • 小まめなスキンシップを心がける:刺激を与える、機能低下による犬自身の不安を取り除くため。
  • ストレスを与えない:免疫力の低下にもつながるため。
  • 家の中の環境に配慮する:床の障害物や段差をなくす。滑り止めカーペットを敷く。
  • ハウスは室内に移す:暑さや寒さの影響、免疫力の低下への配慮をする。
  • 犬のハウスやトイレの衛生状態に気を付ける:感染防止のため。

いかがでしたか?

いつまでも元気でいてほしい愛犬。

これまで以上に健康に気を遣ってあげたいものですね。

本稿が愛犬の健康管理のお役に立てましたら幸いです。


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