縁日の金魚の育て方。寿命を延ばす当日からの対処法!

縁日(夜店)の金魚すくい。
だれでも一度はやったことがあるでしょう。
家に連れて帰ってもすぐに死なせてしまったという人も多いのでは?
でも当日の適切な対処とその後の育て方で寿命を延ばすことができるんですよ。
縁日の金魚の種類は?
縁日の金魚すくいには、どんな金魚がいるのでしょうか?
その多くは養魚場で品種としての選別(形・色の理由)からもれた金魚です。
愛好家の間では「ハネ金」と呼ばれていますね。
種類としては、和金(小赤)や琉金、そして出目金が入り混じっています。
なかでも和金は丈夫で初心者にも飼いやすく、長生きする品種です。
「金魚すくいの金魚は弱い」なんて決めつけないで、適切な対処をしてあげましょう。
「金魚すくい」ならぬ「金魚救い」。
きっと「命の恩人」に報いてくれることでしょう。
寿命を延ばす育て方とは?
肝心なのは当日の対処です。
ポイでさんざん追われたあとに、小さな袋に入れられて、ぬるくなった水からカルキ抜きもしていない冷たい水にドボン。
かなりの「ストレス」がかかっていることが予想されますね。
まずはしっかり「トリートメント」してあげましょう。
帰ったらトリートメント水槽に入れて状態を整えてあげましょう。
- トリートメント水槽を用意する:10ℓあたり2~3尾程度(バケツでもよい)
- 水道水を入れる:カルキ抜きを行う(半日汲み置くか中和剤を入れる)
- 水温を調節する:20~28℃に設定
- エアレーションを設置する:毎日水換えするなら設置しなくてもよい
- 塩水を作る:0.5%(10ℓの水に50gの粗塩)が目安
- 金魚を入れる:10分程度の水合わせ(持って帰ってきた袋ごと水槽に入れる)のあと
- 4日目からエサ(浮上性顆粒フード)を与える:食べない場合は塩分濃度を1%に上げる
- 2週間程度そのまま様子をみる:
- エサをしっかり食べるようになったらOK:メインの金魚水槽がある場合は移す
エサは「浮上性顆粒フード(クランブル)」がおすすめ。
与えた量が分かりやすく小さな金魚にも食べやすい大きさです。
沈まないので食べ残しも取り除きやすいというメリットもあります。
最初のうちは1粒ずつ与えて観察してみましょう。
また市販の「グリーンF」「観バラD」「エルバージュ」などで薬浴することで病気への対処をすることもできます。
最低でも2週間はそのまま静かに見守ります。
気になるからといってのぞき込んだり、水槽を叩いたり、エサを与え過ぎたりするのは禁物です。
トリートメント後の飼い方については、以下の稿を参考にしてくださいね。
できれば事前準備をしておこう
トリートメント水槽といってもすぐに用意できるものではありませんね。
放置すればするほど金魚は弱っていくばかり。
できれば事前に準備しておきましょう。
可能ならば、すくった時点でクーラーボックスなどに入れ、なるべく早めに連れて帰りましょう。
水温を上げないようにするのがメインです。
氷で積極的に冷やす必要はありませんよ。
いかがでしたか?
縁日ですくった金魚は「当歳魚」。
その年の春に生まれた金魚です。
育てる楽しみは飼ってきた金魚と同じ。
夏の日の思い出とともに大切にしてあげたいものですね。