フェネックって猫なの?慣れると散歩もできるキツネの仲間。

フェネックって猫の種類なの?
正式にはフェネックギツネといって「キツネ」の仲間なんです。
サン=テグジュペリの「星の王子様」に登場することでも有名ですね。
学術上は、ネコ目イヌ科キツネ属に分類されます。
三角形の大きな耳が印象的ですね。
慣れると散歩もできることからペットとして飼うことも可能ですよ。
今回は、フェネックの飼い方やその注意点について解説していきましょう。
フェネックって猫の種類?
フェネックギツネは、単にフェネックとも呼ばれますよ。
分類学上はちょっと複雑で「ネコ目イヌ科キツネ属」に含まれます。
キツネの仲間ですが、イヌ科の動物として解説されることも多いようですね。
- 原産地:北アフリカ、アラビアの砂漠など
- 頭胴長:24~41cm
- 尾長:18~31cm
- 耳長:15cm前後
- 体重:0.8~1.5kg
- 特徴:イヌ科の中では最小。大きな三角の耳は体熱の放散にも役立つ。
- 生態:夜行性。家族単位の群れで、砂漠、岩場に巣穴(10mにも及ぶ)を掘って暮らす。
- 食性:雑食性。自然下では爬虫類や昆虫などを食べる。植物や果物から水分を摂取する。
- 習性:犬のようにマーキングしたり、エサを隠したりする。
- 寿命:5~10年
ペットとして飼うことも可能ですが、警戒心が強く神経質なところもあるので、やや難しい部類に入るでしょう。
生態や習性などを理解しておくことが必要ですね。
慣れると散歩もできるキツネの仲間
原産地は暑い地域であるため、比較的暑さには強いとされています。
しかし湿度の高い場所は苦手。
自然界でも、昼は暑さを避けて巣穴で休み、涼しくなった夕方に活動することが多いので、屋外でも暑い時期は注意が必要です。
また寒さにも弱く、濡れるとなかなか乾かない毛質であることから、屋内飼いがベターです。
動きはとても素早く、ジャンプ力に優れています。
室内ではケージと放し飼いのメリハリをつけるとよいでしょう。
運動不足にならないよう、しっかりと運動する時間を確保してあげましょう。
リードを付けることも可能なので、ケージへの固定や散歩など必要に応じて用いるとよいでしょう。
また巣穴を掘って生活していたため、ときには土にも触れさせてあげたいところです。
また足の裏全体がしっかり接地していないと緊張する性質があるので、ケージの床もしっかりしたものにすることが必要です。
ストレスがたまらないような配慮が必要ですね。
- 犬用ケージを準備する。自由に出入りできるように扉は開けておくか外す。
- 首輪とリードをつけてケージに固定する。
- 床にはしっかりしたスノコを敷く(足底全体が付かない金網はストレスに)。定期的に取り換えて乾燥させる。
- エサと水はケージの外に置く。
- トイレ(トイレ砂)はケージの外に置く。
- 食性:肉食性(自然界では、ネズミ、爬虫類、小鳥、卵、昆虫などが主食。水分の多い植物も)。
- 主食:ドッグフード(ウェットか缶詰、ドライなら少しふやかして)。
- 副食:野菜や果物(水分摂取のため)、昆虫(ミルワームなど)を与える。
- 回数:1日2回(朝と夕方)。
- 注意点:残ったエサを隠す性質があるのですぐに片づける。衛生面に配慮が必要。
- リードを付けて散歩することも可能。
- リードでケージに固定することも可能(※ケージに自由に出入りできるようにしておく)。
- 濡れると乾きにくい毛質のため、エサやおしっこで濡れないように清潔に保つ。
- 活発で運動神経に優れるので、室内での放し飼いや散歩などで運動する時間を確保する。
- ケージの床は金網にはしないこと。(※足の裏全体が接地していないと緊張感が続くため)
- トイレのしつけは可能。トイレ砂を入れてケージの外に設置する。
警戒心が強く、神経質なところがあります。
また気性が荒い個体もいますが、徐々に馴らしていくと抱っこや散歩も可能です。
フェネックの気になる病気は?
イヌ科の動物がかかる病気には気を付けたほうがよいでしょう。
- 原因:犬ジステンバーウィルスの感染による。くしゃみなどの飛沫感染や食べ物、尿や便などからの経口感染がある。
- 症状:発熱(元気消失)や目やに。咳や鼻水などの呼吸器症状。下痢や嘔吐などの消化器症状。けいれんなどの神経症状。
- 原因:フィラリアという寄生虫が心臓や肺動脈などの太い血管に寄生する。蚊が媒体となる。
- 症状:慢性的な咳(ぜんそく様になることも)。腹水。血尿(コーヒー色)。心不全。
- 原因:狂犬病ウィルス(ラブドウィルス)の感染による。唾液から(噛まれる)感染する。
- 症状:中枢神経が侵され、異常によだれを流したり、狂ったように徘徊する。筋肉のマヒが起こる。
これらの病気はいずれも深刻な病気です。
フェネックを診てくれる動物病院を見つけておくことも重要ですね。
予防策などあらかじめ相談しておきましょう。
いかがでしたか?
フェネックは、ペットとしてまだまだ珍しい動物です。
飼い方の基本を守って早く家族の一員にしてあげたいものですね。