金魚と熱帯魚の【色揚げ方法】を解説。効果的な餌や照明などの工夫とは?

金魚と熱帯魚の【色揚げ方法】を解説。効果的な餌や照明などの工夫とは?

飼育している「金魚」や「熱帯魚」の体色を美しく仕上げたい。

観賞魚の体色をアップさせることを「色揚げ」と呼んでいますね。

赤や黒の模様、そして白の地色を鮮やかに発色させるにはどのような方法があるのでしょうか?

今回は、金魚や熱帯魚の「色揚げ」に効果的な「餌」や「照明」などの工夫についてお話ししましょう。


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金魚や熱帯魚の「色揚げ方法」とは

金魚や熱帯魚の「色揚げ方法」とは

「色揚げ」のメインは何と言っても「赤色」

基本になるのは、魚の体に赤色の発色をさせる「アスタキサンチン」という物質。

この色揚げ成分が魚の体内に蓄積されることで「色揚げ」の効果は得られます。

でも、魚種によってこの仕組みには少し違いが。

これには「赤色色素細胞」が関係しています。

他の生物が生成した赤色の色素物質(アスタキサンチン)を貯蔵するタンクの役割を担う細胞です。

この細胞によってアスタキサンチンが長い期間(2~8週間)貯蔵され、きれいな赤色が維持されます。

しかしこの「赤色色素細胞」をもつ魚はごく一部。

今回お話しする「金魚」のほか、錦鯉、メダカ、そして一部の熱帯魚(シクリッド)のみなんです。

そのほかの熱帯魚には、この細胞がありません。

でも短期間ながら、アスタキサンチンを「皮下の細胞」に蓄積することはできるんです。

これが色揚げの簡単な仕組み。

「赤色」だけは、魚自身で作り出すことができないというわけなんですね。

効果的な餌とは?

効果的な餌とは

まずはアスタキサンチンを使った「色揚げ」を実践してみましょう。

アスタキサンチンを多く含む「ブラインシュリンプ」「アカムシ」、そして色揚げ用の「配合飼料」を給餌することから始めます。

「配合飼料」の場合、効きすぎて不自然に赤くなったり、地の白い部分まで赤くなったり黄ばんだりしては大変。

また一般の餌と異なり消化不良を起こす可能性もあるので、様子を見ながら与えましょう。


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照明などの工夫で色揚げできる?

照明などの工夫で色揚げできる

続いて、「給餌」以外の方法も見ていきますね。

いっしょに行うとさらに効果が望めるかもしれませんよ。

これらは環境によってアプローチする方法で、魚種によって効果は違ってきます。

現在飼育されている魚に合わせて試してみましょう。

照明の工夫で色揚げは可能

魚のさまざまな「体色」や「模様」を形成しているのは「色素細胞」

これは体を有害な「紫外線」から守るためにあるんです。

人が日焼けのときにメラニン色素が増えるのと同じ理由ですね。

だから「光の刺激」があれば、色素細胞を増加させることも可能。

逆に薄暗い環境に置いておくと色が薄くなってしまうんです。

よりよい発色のためには、1日数時間はしっかり「ライト」を当ててあげましょう。

色揚げには「短波長」を含む「青白い光」が効果的ですよ。

周囲の色でも体色は変化する

水槽に貼る「バックスクリーン」は魚の体色と美しいコントラストをつくります。

でも効果はこれだけではありませんよ。

魚の体色にも変化が表れるんです。

一般にバックスクリーンの色が「暗色系」なら、魚の模様をくっきりさせ、また「明色系」なら地の色を明るくする効果が狙えます。

特にシクリッドの種類では、周りの色に合わせて体色を変化させることもできますよ。

一方、「底砂」も似たような効果があるようです。

水槽の底を泳ぐ「コリドラス」の仲間では顕著です。

バックスクリーンの場合と同じく、底砂の色が「暗色系」だと模様をくっきりさせ、「明色系」だと地の色を明るくする効果が狙えますよ。

ペアで飼うと美しさは倍増する

すべての生き物において「繁殖」は生存している根拠ともいえる重要事項。

だから「オス」は「メス」の気を引くため、色彩が美しく派手なことが多いんです。

魚も体色やヒレの形が華美な場合がほとんどですね。

また特有の「フィンスプレッディング(オスがヒレを広げる)」もメスへのアピール度満点の行動です。

でも「1尾だけ」や「オスのみ」の水槽ではせっかくの美しさを発揮することはできませんよ。

だから水槽に「メス」を入れたり、ペアにして飼うことで、オス本来の美しさを引き出してみましょう。

この場合、メスの尾数も重要で、オスのライバル心をあおるため、少なめに入れるのがコツです。

またオスのアピールを受け止められるよう、「未熟」なメスは入れず、メス自体の「コンディション」にも注意を払うことが重要ですよ。

さらにオスのアピールが積極的過ぎる場合でも、弱ってしまわないように「隠れ場所」を用意することが必要です。

やはり落ち着いた環境設定は欠かせない

やはり落ち着いた環境設定は欠かせない

魚は自然界にいるときが一番美しいのは当然。

本来の成育環境に近づけれは、自然に発色はよくなっていきますよ。

基本的な水槽作りをもう一度見直してみましょう。

【基本的な水槽づくり】

  • 水質その1:テトラやコイの仲間、ドワーフシクリッドなどは「弱酸性の軟水」が基本。
  • 水質その2:アフリカンシクリッド(リフトレイク産)などは「弱アルカリ性の硬水」が基本。
  • 水草:水質の維持や魚を落ち着かせる効果がある。水面の一部を被うことで水面からの恐怖を取り除く。
  • 流木や岩組など:隠れ場所として安心感を与える。市販のアクセサリーを使ってもよい。

「弱酸性」の水を作るには、水道水を基本に、ピートモスやブラックウォーターの素、またソイルを用いるとよいでしょう。

「弱アルカリ性」の水を作るには、底砂やろ材にサンゴ砂や硅砂を用い、人工海水で調整するとよいでしょう。

またあまり頻繁に水換えしなくて済むように維持するのも水質を安定させるコツですよ。

アピストグラマなど、水中のコケや有機物を食べる種類なら、餌を少なめに調整するのも1つの方法です。

食べ残しが減り、水質の維持に貢献できるでしょう。

いかがでしたか?

さまざまな工夫で魚たちは素晴らしい発色を見せてくれそうですね。

本稿があなたのアクアリウムライフの参考になれば幸いです。


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