トカゲ【ペット向き】の種類をラインナップ。人気のヤモリTOP10を紹介!

「エキゾチックアニマル」をペットとして飼う人が増えています。
以前は一部のマニア向けだった「爬虫類」もその選択肢のひとつ。
神秘的な風貌、そして独特の美しさと可愛らしさをもつ「トカゲ」に魅かれる人は意外に多いんです。
今回は、トカゲの仲間のなかでも、特にペット向きとされる「ヤモリ」の種類をラインナップ。
人気のTOP10を紹介していきましょう!
トカゲでペット向きの種類は?
そもそも「トカゲ」「ヤモリ」「イモリ」の3種類はどう違うのでしょう?
確かに姿はどれも似ています。
まずは大雑把に分類してみましょう。
分類上は、トカゲの大きなグループに「ヤモリ」も入ると考えればよいでしょう。
でも見かけ上、大きな違いがありますよ。
トカゲとヤモリの大きな違いは「まぶた」の有無なんです。
一般的なトカゲには、まぶたがあって目を閉じる(まばたきする)ことができます。
一方、まぶたがなくて、代わりに透明なレンズで覆われているのが「ヤモリ」なんです。
目にゴミが入れば、自分の長い舌を使って舐めることもできますよ。
そのほか「指先」の形にも特徴があります。
ヤモリは、ガラス面や壁、葉っぱなど、あらゆるところに張り付くことができますね。
このとき使っているのが指先にある「趾下薄板(しかはくばん」と呼ばれる鱗。
グローブをはめたような大きな手先が見分けるコツなんです。
では「イモリ」は?
ヤモリ(守宮・家守・屋守)は、陸上に棲む「爬虫類」。
イモリ(井守)は、水に棲む「両生類」なんですよ。
漢字ではそれぞれ「家を守る」「井戸を守る」と書くところからも分かりますね。
それでは、今回登場するヤモリの種類を見てみましょう。
- ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー):乾燥系・地表性
- オウカンミカドヤモリ(クレステッドゲッコー):多湿系・樹上性
- ニシアフリカトカゲモドキ:乾燥系・地表性
- ソメワケササクレヤモリ:多湿系・地表性
- トッケイヤモリ:多湿系・樹上性
- ヘルメットヤモリ(ウリボーゲッコー):乾燥系・地表性
- ハイナントカゲモドキ:多湿系・地表性
- ムーアカベヤモリ(クロコダイルゲッコー):乾燥系・樹上性
- トゲヘラオヤモリ:多湿系・樹上性
- ヤシヤモリ(ホワイトラインゲッコー):多湿系・樹上性
ヤモリの生活環境は、乾燥系・地表性、乾燥系・樹上性、多湿系・地表性、多湿系・樹上性の4つに分類されます。
「乾燥か多湿」と「地表か樹上」の2×2の組み合わせで考えるとよいでしょう。
これら生活環境に応じた「飼育方法」については、また稿をあらためてお話ししますね。
人気のヤモリTOP10をラインナップ!
ペット向き「ヤモリ」の代表種は?
人気を二分するのが「レオパードゲッコー(通称レオパ)」と「クレステッドゲッコー(通称クレス)」ですね。
「レオパ」は、和名で「ヒョウモントカゲモドキ」。
ヤモリの種類ですが、トカゲの特徴を備えることから「トカゲモドキ」と呼ばれますよ。
とても飼いやすく、繁殖もとても容易。
組み合わせによって改良種が作れることから、目の色や形、体色にはさまざまなバリエーションがあります。
一方の「クレス」は、和名で「ミカドヤモリ」。
この仲間でもっとも一般的なのが「オウカンミカドヤモリ」ですね。
自然下では現在でも珍しく、野生の生態は意外と知られていません。
でも人工飼料を食べてくれることから、コオロギなどの生餌が苦手な方でも飼いやすい種類です。
ミカドヤモリの仲間は「ラコダクティルス」の属名でも呼ばれていますよ。
オウカンミカドヤモリにも、さまざまなカラーバリエーションが存在しています。
では、これら代表的な「2種」から見ていきましょう。
第1位 ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)
- 分布:パキスタン・アフガニスタン・インド・イラン
- 生活環境:乾燥系・地表性
- 全長:25cm
- 特徴:「豹紋」と呼ばれるスポット上の斑紋がある。ノーマルはベージュやクリーム色の体色
第2位 オウカンミカドヤモリ(クレステッドゲッコー)
- 分布:ニューカレドニア本島・パイン島など
- 生活環境:多湿系・樹上性
- 全長:20cm
- 特徴:乾燥しすぎたり、ストレス過多になると尾を自切する。再生しないので注意。
魅力的な品種はまだまだいますよ。
続けて見ていきましょう。
第3位 ニシアフリカトカゲモドキ
- 分布:アフリカ
- 生活環境:乾燥系・地表性
- 全長:20cm
- 特徴:別名ファットテールと呼ばれるほどの立派な尾が特徴。
第4位 ソメワケササクレヤモリ
- 分布:マダガスカル
- 生活環境:多湿系・地表性
- 全長:15cm
- 特徴:ヤモリブームの火付け役。ハンドリングが容易なことから人気者に。
第5位 トッケイヤモリ
- 分布:
- 生活環境:多湿系・樹上性
- 全長:cm
- 特徴:ブルーの地にオレンジのスポットが印象的。大きな声で鳴くことでも有名。
第6位 ヘルメットヤモリ(ウリボーゲッコー)
- 分布:アフリカ
- 生活環境:乾燥系・地表性
- 全長:6cm
- 特徴:頭でっかちでアンバランスなところが可愛らしい。少々神経質なところも。
第7位 ハイナントカゲモドキ
- 分布:中国
- 生活環境:多湿系・地表性
- 全長:15cm
- 特徴:日本のキョクトウトカゲモドキの一種。
第8位 ムーアカベヤモリ(クロコダイルゲッコー)
- 分布:北アフリカ
- 生活環境:乾燥系・樹上性
- 全長:13cm
- 特徴:クロコダイルを思わせる肌のゴツゴツ感が特徴。
第9位 トゲヘラオヤモリ
- 分布:マダガスカル
- 生活環境:多湿系・樹上性
- 全長:17cm
- 特徴:木の葉のような体型に樹皮のような肌は完全な擬態。
第10位 ヤシヤモリ(ホワイトラインゲッコー)
- 分布:インドネシア
- 生活環境:多湿系・樹上性
- 全長:25cm
- 特徴:Y字のホワイトラインが美しいが個体差がある。
いかがでしたか?
ヤモリは、世界中のいたるところに分布します。
まさに「エキゾチックアニマル(異国の動物)」ですね。
種類も1,000種以上が知られ、現在も新種が発見されるほど。
また意外に生態が知られていない生き物なんです。
神秘的なところがまた大きな魅力ですね。
本稿が、あなたのペットライフのお役に立てれば幸いです。