グラミー【熱帯魚】の繁殖。飼育と混泳のコツもあわせて解説!

グラミー【熱帯魚】の繁殖。飼育と混泳のコツもあわせて解説!

グラミー(グーラミィ)は人気の熱帯魚。

「泡巣」をつくって産卵する「バブルネストビルダー」ですね。

巣づくりや子育てする様子が観察できるのが大きな特徴。

今回は、初心者でも取り組みやすい「ドワーフ・グラミー」の繁殖方法についてお話ししますよ。

また飼育や混泳のについてもあらためて見直してみましょう。


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グラミー【熱帯魚】の繁殖

性成熟オスはメスを見つけると水面や水草の裏に「泡巣(バブルネスト)」を作ります。

そして「求愛ダンス」でメスにアピール。

メスが「抱卵」していれば、泡巣の下で産卵が始まります。

オスがメスを巻き付くように抱えると、放卵、放精します。

産まれた卵はオスが口で集めて泡巣に埋め込みます。

その後もオスは泡巣の周りを離れず泳ぎ、卵を守ります。

卵が孵化するまで2日ほど。

孵化した稚魚は3日ほど泡巣に引っついたまま過ごします。

これがグラミーの繁殖(産卵から稚魚の孵化まで)の一連の流れです。

グラミーの繁殖はオスが大活躍するんです。

続いて細かな手順について見ていきましょう。

繁殖の手順は?

繁殖の手順は?

ドワーフ・グラミーは、派手なオスに比べてメスは色彩が地味なため、判別は比較的容易でしょう。

オスを2匹にしておくと、ライバル心から美しい体色変化(婚姻色)が見られるでしょう。

オスが「泡巣」を作り始めたら、繁殖の開始です。

メスには十分に栄養を与え、産卵に備えます。

【グラミーの繁殖手順】

  • 水槽(産卵用):45cm水槽がベター
  • 水温を高めに設定:生育温度は25~28℃
  • 産卵床を入れる:浮き草(マツモ)・ウィローモス(細かくちぎったものを補強用として用いる)
  • オスを入れる:2匹入れるとよい
  • オスが泡巣を作り始める:浮き草の周りで口から泡を出す
  • メスを入れる:泡巣が完成してから
  • 産卵:オスの求愛ダンス~放卵・放精
  • メスを別水槽に移す:メスが卵を食べてしまうため
  • 稚魚が産まれる:2日ほどで孵化する
  • オスを別水槽に移す:オスが稚魚を食べてしまうため
  • 稚魚が泳ぎ始める:初期飼料を与える

稚魚を上手に育てるには?

稚魚を上手に育てるには

稚魚は3日ほど泡巣に引っついたまま過ごし、卵黄を吸収し終わると徐々に泳ぎ始めます。

このあと、オスをそのままにしておくと稚魚を食べてしまうことがあります。

稚魚が泳ぎだすタイミングでオスを別水槽に移しましょう。

一方、グラミーの繁殖がやや難しいと言われる理由は、稚魚の「エサ」にあります。

一般的に稚魚のエサとして用いられるブラインシュリンプの幼生ですが、サイズ的にグラミーの稚魚は食べることができません。

初期のエサとしては「インフゾリア」がベスト。

水槽の水を1リットルほど容器に移し、バナナの皮(乾燥)や潰した水草を入れます。

数日後にはインフゾリアが発生しているので、スポイトで吸出し、稚魚に与えるとよいでしょう。

また「ビネガーイール」でもOK。

リンゴ酢で培養できる線虫類です。

そのほかPSB(水質浄化栄養細菌)も初期飼料として使用可能です。

いずれにしても、稚魚が泳ぎ始めるまでに準備しておきましょう。

10日ほど経てば、「ブラインシュリンプ」の幼生も食べられるようになるので一安心です。

成長に合わせて、徐々に人工飼料を与えていきましょう。


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小型グラミーの種類は?

小型グラミーの種類は

小型グラミーの御三家と言えば、「ドワーフ・グラミー」「ハニー・ドワーフグラミー」そして「ピグミー・グラミー」ですね。

これら代表的な種類を見てみましょう。

ドワーフ・グラミー

ドワーフ・グラミー

  • 生息地:インド・バングラデシュ
  • 全長:5cm
  • 水温・水質:25~28℃・弱酸性~中性
  • 特徴:初心者向き。最もポピュラー。温和な性質。

ハニー・ドワーフグラミー(原種)

ハニー・ドワーフグラミー

  • 生息地:インド(アッサム地方)
  • 全長:4cm
  • 水温・水質:25~28℃・弱酸性~中性
  • 特徴:初心者向き。ドワーフ・グラミーとは別品種。水槽の油膜やコケなども掃除する。

ピグミー・グラミー

ピグミー・グラミー

  • 生息地:タイ・マレーシア・カンボジア
  • 全長:3cm
  • 水温・水質:25~28℃・弱酸性~中性
  • 特徴:飼いやすい。ストライプが美しい。鳴き声を出す。温和な性質。

ドワーフ・グラミー、そして中型・大型のグラミーについては以下の稿を参考にしてみてくださいね。

飼育環境を見直してみよう

飼育環境を見直してみよう

グラミーの飼育環境を確認してみましょう。

水槽内の環境で体調はもちろん、発色も変わってきますよ。

「水質」は弱酸性を好みます。

ソイル系の底砂を使ってpHを維持しましょう。

ドワーフ・グラミーの改良種は、適応力が高く、水がきれいに保たれていれば中性付近でも飼育は可能です。

ろ過フィルターは、タイプに決まりはありませんが、強い水流は好みません。

水の勢いを、流木に当てて弱めたり、水草を増やすなどの工夫をするとよいでしょう。

「水温」はやや高めを好みます。

25~28℃が適温ですが、繁殖を行うなら、少し高めに設定すると可能性が高まります。

「エサ」は人工飼料のほか、アカムシやブラインシュリンプを与えると「色揚げ」効果も得られるでしょう。

極小の冷凍コオロギもおすすめです。

原産地では落水した虫も食べているので、また違った反応が見られるかもしれませんよ。

グラミーと混泳できる魚は?

グラミーと混泳できる魚は

グラミーの仲間は概ね性質がおとなしく混泳向きです。

大きさが4~8cm程度の種類なら、小型魚との混泳も可能です。

小型ではハニー・ドワーフグラミー(4cm)やドワーフ・グラミー(5cm)、中型ではレッド・グラミー(8cm)がおすすめです。

一方、中型以上のシルバー・グラミー(15cm)やキッシング・グラミー(20cm)などは、小型魚との混泳は避けた方がよいでしょう。

混泳魚としては、テトラなどの「小型カラシン」がベストです。

水温や水質の点でもほぼ変わりなく飼育することができます。

グラミーをペア(主役)で、小型カラシンを群れ(脇役)で泳がせると水槽全体のバランスもよいでしょう。

体色のコントラスも考えてみるのも楽しいですね。

また水底を泳ぐコリドラスオトシンクルスも混泳魚の定番。

掃除役、コケ取り役としても有名ですね。

いかがでしたか?

お気に入りの熱帯魚を繁殖まで楽しめれば最高です。

神秘的で興味深い魚の生態に触れることは、大きな経験値となることでしょう。

本稿があなたのアクアリウムライフの参考になれば幸いです。


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