多肉植物の育て方。水やりから増やし方まで初心者向けに簡単解説!

多肉植物といえば、セダムにハオルチア、そしてエケベリアなどたくさんの種類がありますね。
独特の存在感と可愛らしさで人気の植物です。
その育て方もいたって簡単。
水やりと日光の加減さえできれば、初心者でも大丈夫です。
また増やし方も決して難しくありませんよ。
多肉植物の育て方【初心者向け】
多肉植物の原生地は、アフリカや中南米など。
雨が少なく日光が強い場所です。
体に水分を貯めるために進化した分厚い葉が物語っていますね。
だから、水やりのタイミングと日光の加減が何よりも大切。
多肉植物が枯れるときは、ほとんど「水のやりすぎ」「日光不足」が原因です。
それでは、詳しく見ていきましょう。
ポイントは「水やり」と「日光」
多肉植物の体は90%以上が水分。
水を貯める「タンク」のようなものなんです。
だから水やりは、メリハリが大切。
土の中がしっかり乾いたタイミングであげましょう。
土の中がしっかり湿る程度が適量です。
また葉の張り具合も重要ポイント。
葉が痩せてきたら水やりのタイミングです。
多肉植物は「日光」が大好き。
紫外線を含んだ太陽の光が必要なんです。
日光不足が原因で枯らしてしまうことがないよう注意が必要です。
- 葉と葉の間隔が開いてきた
- 葉が先細りしてきた
- 葉が小さくなってきた
- 葉が下を向いてきた
これらのサインが見られたら「光量」を増やしてあげましょう。
また状態が悪ければ「剪定」することで、新しい子供が出てくるでしょう。
季節ごとの注意点
日本のように四季の変化がある国では、季節ごとの調節も必要です。
「春」は、成長する時期です。
株を大きくしてあげます。
日光を十分に当て、上記のタイミングで水やりをするとよいでしょう。
葉が痩せたり色が抜けたりすることがありますが、正常なので心配はいりません。
「夏」は、湿度が苦手な多肉植物にとっては難しい時期です。
水やりを控え、風通しを良くすることで「蒸れ」を防ぎます。
留守にする場合は、「日焼け」に注意しましょう。
「秋」は、紅葉が始まる時期です。
夏に休ませていた分、水やりのペースを戻します。
葉も太り、色も鮮やかになっていきます。
日光にしっかり当ててあげましょう。
「冬」は、紅葉がピークの時期です。
なるべく暖かな場所に置いて、水やりは控えます。
「0℃以下」になると枯れてしまうので、くれぐれも注意しましょう。
品種ごとの注意点
品種ごとの注意点をまとめてみましょう。
「セダム」は、成長が早く、よく増えるタイプです。
定期的に剪定しましょう。
日光不足に弱い一方、寒さには強いので「屋外」向きですよ。
「ハオルチア」は、比較的弱い日光でも大丈夫。
窓辺でも育てられますが、葉の透明感が高いほど日光を好みますので、種類ごとの加減は必要ですね。
葉が茶色になってきたら光が強すぎるサイン。
またロゼットが崩れてきたら日光不足のサインです。
水やりも根が完全に乾かないように通年あげて大丈夫です。
「コチドレン」は、成長は遅めですが丈夫で育てやすい品種。
日光にしっかり当ててあげましょう。
白粉タイプは特に「日光」が大切です。
産毛タイプは「蒸れ」に弱いので、風通しに気を付けましょう。
「カランコエ」は、冬の寒さが苦手です。
冬は暖かくして、水やりも控えます。
日光にもよく当ててあげましょう。
産毛のあるタイプは、夏の蒸れに弱いので注意が必要ですよ。
「アエオニウム」は、下の葉が枯れて、上に成長していくタイプです。
日光が好きなので、しっかりと当ててあげましょう。
「エケベリア」は、とても強く育てやすい品種です。
夏の蒸れに注意して、1年中しっかり日光に当ててあげましょう。
室内よりも屋外に向いています。
虫がつきやすいので、早めに駆除するのがコツですよ。
「クラッスラ」は、夏型(夏に成長して冬に休む)と冬型(冬に成長して夏休む)の2つのタイプがあります。
夏型には、神刀、レモータ、プベッケンス、紅葉祭り、銀揃え、銀杯、サルメントーサ、十字星、ゴーラム、数珠星など。
冬型には、アイボリーパゴダ、キムナッキー、呂千絵などがありますよ。
いずれにしても夏の蒸れに注意して、品種ごとの成長を見守ってあげましょう。
「アガベ」は、とにかく丈夫な品種。
水を与えるときは、しっかりと与えましょう。
日光が好きなので、しっかり当てるときれいなロゼットができあがりますよ。
「ユーフォルビア」は、水を完全に切ると成長を止めてしまいます。
水やりは通年行いましょう。
冬の寒さに弱いので、室内で暖かくしてあげましょう。
夏の蒸れにももちろん注意が必要です。
増やし方は簡単?
増やし方には「葉ざし」と「挿し木」の2種類があります。
やり方はいたって簡単。
「葉ざし」は、1枚の葉から子が出る性質を利用したものです。
葉が容易に離れるタイプのものなら可能ですよ。
葉が取れたら、表の面を上にして、乾いた土の上に置いておきます。
そして根や芽が出てくるまで放置します。
根や芽が出てきたり、葉が痩せてきたら水を与えましょう。
週に1度ぐらいのペースで大丈夫。
あまり乾燥しすぎないのがコツです。
春か秋が適していますよ。
「挿し木」は、剪定した部分を土に挿す方法です。
茎が伸びすぎたりして、切り取った部分を乾いた土に挿します。
挿し枝の切り口が広い場合は、切り口が少し乾燥させるのがコツですよ。
水を与えずにおくと、土中で初根が始まります。
挿し枝が痩せてきたら水を与えましょう。
これも春か秋に試してみましょう。
いかがでしたか?
多肉植物の性質を知り、上手に育てられるようになれば楽しみも増していくことでしょう。
本稿が、あなたのボタニカルライフの参考になれば幸いです。