ハムスターの飼い方の注意点は?初心者が悩む餌の量やトイレのことなど。

ハムスターは前足が器用で、ものをつかむ仕草がとてもかわいらしく印象的。
飼い方もやさしく、繁殖も容易なところも人気の理由ですね。
比較的気軽に飼うことができますが、やはり適切な世話は必要です。
餌の量や種類は?
トイレや住み家の環境は?
今回は、ハムスター飼育の初心者が知っておくべき注意点についてお話ししましょう。
初心者が悩む餌の量やトイレのことなど
ゴールデンハムスターやドワーフハムスターは、頬袋があるのが特徴。
餌を頬袋につめこむ姿はとても愛くるしいですね。
また餌を巣箱にため込むのも習性のひとつ。
それだけに餌の新鮮さにはとても注意が必要なんです。
古い餌はすぐに片付け、毎日新しい餌を与えましょう。
餌の器も取り出して洗ってよく乾燥させましょう。
基本的に雑食なので、さまざまなものが餌になります。
野生下でも多くの種類のものを食べています。
フード(主食)を中心に他の種類(副食)も与えた方がよいでしょう。
ハムスターの餌の種類や量は?
ハムスターの餌についてまとめてみましょう。
- 主食:ハムスター専用のフード(ペレット)
- 野菜:根菜類、青菜類、豆類など
- 果物:りんご、みかん、バナナ、ぶどうなど
- 野草:たんぽぽ、なずななど
- 種子類:ひまわりの種、クルミ、ピーナッツ、麻の実など
- 動物性たんぱく質:ゆでた鶏肉、ゆで卵、ヨーグルトなど
- ミネラル:塩土、煮干しなど
基本的に餌は毎日取り換えますが、フードや種子類は翌日まで持ち越しても大丈夫です。
1日の量は、ゴールデンハムスターで、フードなら10~15gが目安。
ドワーフハムスターやチャイニーズハムスターはそれより少なめでよいでしょう。
野菜(白菜やキャベツ)は手のひらに半分ほど。
水分が多い野菜が多すぎると下痢をするので注意が必要です。
ドワーフハムスターやチャイニーズハムスターでは、やはりそれより少なめに与えましょう。
ひまわりの種などの種子類は大好物ですが、脂肪分が多いので普段はおやつ程度にした方が無難ですね。
しかし秋口からは冬に備えて脂肪分も少し多めにすることが必要です。
調節して皮下脂肪を蓄えさせるようにしてあげましょう。
ゴールデンやドワーフ、チャイニーズのハムスターの種類については以下の稿を参考にしてみてくださいね。
ハムスターの住み家のセッティングは?
続いて住み家のセッティングについてお話ししましょう。
ケージ(金網タイプ)を使用することも可能です。
でも金網をかじったり、手足を挟んでケガをしたりすることもあるので水槽の方が無難かもしれません。
上部のフタの部分を金網にすれば、衣装ケースを代用することもできます。
- 気温:20~28℃
- 湿度:30~60%
- 大きめの水槽:天井は金網にする。
- 巣箱:中の巣材はちぎった新聞紙や干し草などを入れて小まめに取り換える。かじれるように木製のものを。
- 床材:わらやおがくずをいれるともぐって遊ぶことも。新聞紙やペットシートでもよい。
- トイレ:市販のハムスター用のトイレ(砂や新聞紙を入れる)。
- 給水器:常に新鮮な水が飲めるようにする。
- 餌のトレイ:陶器製のものはかじられない。
- 回し車:体にあったもの(特にドワーフハムスターの場合)。手足を挟んでケガをしないようにする。
- その他:固い小枝や木片を入れるとかじって歯の伸びすぎが防止できる。
トイレの場所を覚えるので置いた方が清潔が保てます。
また健康状態をチェックするためにもよいですね。
基本的なことが守られていれば、どんどん手作りで工夫していっても楽しいですよ。
それでは、もう少し細かな注意点をお話します。
ハムスターの飼い方で注意することは?
ハムスターは自然下では冬眠する動物ですね。
秋から冬にかけての配慮は忘れずに行いましょう。
秋から冬にかけての注意点
ハムスターは本来、冬眠する動物ですが、飼育下では冬眠に失敗するおそれもあります。
ですから保温には十分注意して冬眠させないようにしなければなりません。
でも気温が下がると眠ったように動かなくなることがあります。
そんなときは暖かい場所に移すことが必要です。
- 水槽やケージの下にパネルヒーターを置く。
- 毛布をかぶせたり、段ボールで囲ったりする。
- 巣材や床材の量を増やす
- 暖めすぎや湿度の上がりすぎには注意する。
- 人のいない部屋にいる場合は、寒暖の差に気を付ける。
そのほかに気をつけること
日常の注意点をまとめてみましょう。
ハムスターのような小動物は、あまり触りすぎるとストレスになります。
活動している時間帯でもあまりかまいすぎないようにしましょう。
食べているときや眠っているときなど、本能で動いているときはそっとしておくことが重要です。
また人間といっしょに暮らすことで避けられないストレスもあります。
水槽(ケージ)の置き場所や周囲の環境には配慮してあげましょう。
- 人の出入りが少ない(ドアのそばなどは避ける)
- エアコンの風が直接あたらない
- 直射日光があたらない
- 昼間は明るく夜は暗い場所
- テレビの音がうるさくない
- 犬や猫が来ない
そのほか、自然下ではつがいで生活しているので、オスとメスのペアで飼うこともできます。
でも繫殖を望まない場合は、1匹飼いが望ましいでしょう。
また複数飼いをする場合は注意が必要です。
新しいハムスターを後から入れる場合は、お互いのにおいのついた床材などを混ぜて慣らしてから入れるとよいでしょう。
けんかなどのリスクを減らすことができます。
いかがでしたか?
ハムスターの寿命は2~3年と言われます。
でも適切に飼えば、倍以上の年齢まで健康でいてくれるんです。
長く可愛がってあげましょう。