日本犬の種類一覧。海外で人気なのはやっぱり小型の柴犬?

日本犬のイメージはかしこくて飼い主に対して忠実で従順。
海外で人気なのもうなずけますね。
日本犬保存会で認められているのは小型の柴犬から大型の秋田犬まで6種類。
すべて昭和初期に国の天然記念物として指定されています。
だからこれからも純血種として受け継いでいけるんですね。
今回はその魅力を一覧で紹介しましょう。
日本犬の種類一覧
まずは日本犬の種類をまとめてみましょう。
1度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?
- 柴犬(しばいぬ):小型
- 紀州犬(きしゅういぬ):中型
- 四国犬(しこくけん):中型
- 甲斐犬(かいけん):中型
- 北海道犬(ほっかいどういぬ):中型
- 秋田犬(あきたいぬ):大型
豆柴や小柴など柴犬の改良種は厳密には日本犬として認定されていませんね。
これはそれぞれの犬種の標準サイズなども規定されているため、本来の血統としては認められていないためです。
また闘犬のイメージが強い土佐犬という名称もありました。
しかしこれは、四国犬にイングリッシュ・マスティフ、オールド・イングリッシュブルドッグ、グレート・デンなどの外来品種を掛け合わせて作られた土佐闘犬という品種。
現在では純粋な四国犬とは区別されていますね。
これも天然記念物としての日本犬の血統を守るためなんです。
では順に見て行きましょう。
海外で人気なのはやっぱり小型の柴犬?
日本犬本来のかしこさや従順さ、可愛らしさと、丈夫さなどが魅力の日本犬。
その飼いやすさも手伝って広まるのは当然かもしれません。
また映画「HACHI(2009)」では、あの忠犬ハチ公の物語をリチャード・ギアが主演して話題になりましたね。
実際のハチ公と同じ秋田犬が登場し、日本犬があらためて認知されるきっかけともなりました。
さらに「Doge」(犬を表すスラング)のネットミームで柴犬が有名となる(2013)など、メディアの影響も強かったことがうかがえます。
可愛いしぐさや元気いっぱいの性格といったキャラクターが受けたのでしょうか?
柴犬はキャラクター抜群だった?
頭がよくて敏捷、またアンダーコートによって寒さにも強いことから猟犬として活躍してきた歴史があります。
そして飼い主に忠実でしつけがしやすく、きれい好きであることから飼いやすさもナンバーワンでしょう。
また日本で古来から受け継がれる犬種「SHIBA」として神秘的な雰囲気も感じられたかもしれませんね。
秋田犬は忠犬ハチ公のエピソードで海外でも人気者
リチャード・ギア主演の映画「HACHI(2009)」で脚光を浴びましたね。
またロシアのプーチン大統領へのプレゼントとしても有名になった秋田犬。
大型犬らしいやさしさと猟犬(マタギ犬)や闘犬としての逞しさも魅力ですね。
四国犬は忠誠心が強い和製ドーベルマン?
飼い主(というより主人?)に忠実なのは折り紙付き。
一見して狼と見紛うばかりの顔立ちと主人や家族以外のよそ者に対して容赦ない攻撃力を見せることが特徴。
狩猟犬であり、土佐闘犬のルーツでもある四国犬は、いわゆる愛玩犬とは程遠く、馴れていても散歩中や他の犬との交流は要注意です。
ここでちょっと一休み。
日本犬保存会に認定されているのは6種類。
しかしこの6種類以外にも「日本の犬」と呼べそうな犬種がいるんです。
それは「狆(ちん)」と「日本スピッツ」です。
両方とも日本人にはなじみがとても深い犬種ですね。
この犬たちも紹介しましょう。
狆(ちん)は江戸時代の元祖愛玩犬
ペキニーズ(北京狆)と似た短頭種で、江戸時代には犬公方としても有名な徳川綱吉が寵愛したと言われます。
江戸城で「抱き犬」として飼われていたことから、「元祖・愛玩犬」「元祖・室内犬」と呼べそうです。
現在の愛玩犬のイメージそのままで将軍様にも可愛がられていたことを考えるとロマンを感じますね。
日本スピッツは高度経済成長期の元祖アイドル犬
真っ白で光沢のある被毛が美しく、つぶらな黒い瞳と大きめの耳が印象的ですね。
戦後はじめて純粋な愛玩犬として飼われるようになり、一世を風靡したアイドル犬です。
庶民でもペットを可愛がる余裕ができた「高度経済成長期(1955~1973年)」を象徴する犬種と考えると昭和レトロなフィーリングも感じさせます。
では、後半を続けていきましょう。
北海道犬はCMで有名になった白い「お父さん」
最近では、S社のCMにS家の「お父さん」として登場し、注目を集めることになりました。
本来はアイヌの優秀な猟犬としてのルーツを持ち、ハードな猟にも耐えうる犬種。
秋田犬にも似て、主人以外の者には攻撃的である側面を持つため、しっかりとしたしつけが必要です。
甲斐犬の虎毛は天然の迷彩カラー
虎毛犬の別名でも呼ばれるほどの毛色がなんといっても特徴。
他の日本犬と同じく猟犬として活躍してました。
イノシシやカモシカ猟では、虎毛と呼ばれる縞模様は保護色となり、まさに天然の迷彩カラーとして役立ちます。
紀州犬は近畿南部のスタンダード
一般家庭でも飼える犬として日本犬のなかでは柴犬に次ぐ頭数を誇ります。
名前の通り、和歌山や三重県で愛好家が多いことでも知られていますね。
しかし主人や家族以外には警戒心が強いため、しっかりとしたしつけが必要です。
いかがでしたか?
日本犬をあらためて見直すことができましたね。
主人に忠実で勇敢。
日本の武士を思わせるところも海外で人気の所以かもしれませんね。
この素晴らしい日本犬たちをこれからも受け継いでいきたいものです。