大型ウサギの種類と性格。ケージやトイレは普通でいいの?

「大型ウサギ」とは、だいたい体重4.0kgを超える種類を言います。
温厚でおとなしい性格の子が多いのが魅力ですね。
また大きく温かみのある姿はとても魅力的で1度は飼ってみたいもの。
でもケージやトイレは普通の大きさでいいの?
動き回る場所がいるのでは?
今回は大型ウサギの種類や特徴についてお話ししましょう。
大型ウサギの種類と性格を知りたい
大型のウサギは確かにあまり一般的とは言えませんね。
でもその温かみのある風貌と癒しの性格から飼ったみたいと思う方も多いんですよ。
では早速、大型ウサギの種類を見ていきましょう。
フレミッシュジャイアントは大型ウサギの代表的存在
- 体重:オス5.9kg以上・メス6.3kg以上
- 体型:力強く筋肉質で胴体が長いのが特徴。耳の長さは15cm以上が理想。
- 性格:ぬいぐるみのようにとても穏やか
- 毛色:ブラック・フォン・ホワイト・ライトグレー・スティールグレイ
フレミッシュジャイアントはまさに代表的な存在。
その血統には100年以上の歴史があり、大型ウサギとして完成された品種ですよ。
ベルジャンヘアは機敏でスタイル抜群
- 体重:オス・メスともに4.1kg
- 体型:細く引き締まったスタイルが特徴。とても筋肉質だが骨がやや細い。
- 性格:頭がよくて機敏。少し神経質なところも。
- 毛色:レッド
ベルジャンヘアは精悍な顔立ちとピンと立った耳が印象的ですね。
その風貌と機敏な動きから野生のウサギを想像してしまいます。
イングリッシュ・ロップの耳の長さは最低53cm以上
- 体重:オス4kg・メス4.5kg
- 体型:首が太く、胸が分厚い。全体になめらかなアーチ型。
- 性格:おとなしくて人なつこい。頭がよく好奇心旺盛。
- 毛色:チンチラ・オパール・リンクス・ブラック・ブルー・チョコレートなど20種類以上
イングリッシュ・ロップは何といっても大きな「垂れ耳」が特徴。
長ければ長いほどよいとされ、長さは最低53cm、幅はその1/4ぐらいとされていますよ。
反面、長いことから炎症を起こしやすく、爪で傷つけることも多いので耳のケアには十分注意してあげましょう。
また毛並みがシルキーでなめらかなフライバック。
毛色が豊富なのも特徴ですね。
しかしアンダーコートの密度が低く、寒さには弱いため対策が必要。
冬の寒さや夏のクーラーには気を付けてあげましょう。
特に耳の凍傷(しもやけ)には要注意ですよ。
ニュージーランド
- 体重:オス4.5kg・メス5.0kg
- 体型:中長で腰やお尻が丸くしっかりしている。
- 性格:温厚でおとなしい。
- 毛色:ブラック・レッド・ホワイト
ビブレン
- 体重:オス4.5kg・メス5.0kg
- 体型:マンドリン型。全体にガッチリとしている。
- 性格:おっとりとしている。
- 毛色:ブラック・ブルー・ホワイト
チェッカードジャイアント
- 体重:オス5.0kg以上・メス5.5kg以上
- 体型:胴長でアーチ型。
- 性格:じっとしておらず活発でよく走りまわる・/li>
- 毛色:ブラック・ブルー 毛質はきめ細かく光沢がある
ケージやトイレは普通でいいの?
大型ウサギの場合、「ケージ」や「トイレ」に工夫が必要ですね。
また大きさも普通のサイズでは問題が起こりやすいんです。
では詳しく見てみましょう。
ケージと病気(ソアホック)の関係は?
ウサギの足の裏は犬や猫と違って肉球がありませんね。
だから床からの衝撃を吸収することができません。
足の裏全体をつけて歩くため、ソアホック(特に後ろ足)という炎症性のただれがよく起こります。
飛節びらんや潰瘍性四肢皮膚炎とも言いますね。
特に体重の重い大型の品種や肥満したウサギにとても多い症状です。
- 大型ウサギや肥満で体重が重い
- 足の裏の被毛が薄い(イングリッシュ・ロップ)
- ケージの中で動けない(狭いケージ)
- ストレスによって後ろ足で蹴る
- 床が硬い(硬い素材、金網)
- 床が湿っている、または不衛生な場合
- 加齢に伴って足の裏の皮膚が硬くなる
特にイングリッシュ・ロップは遺伝的に足の裏の被毛も薄いため、ソアホックになりやすい品種と言われます。
また耳も大きい分、傷つきやすいので気を付けてあげましょう。
この場合、ソアホックの予防と同じ方法で大丈夫ですよ。
これらソアホックの予防方法を見てみましょう。
ソアホックの予防にはケージの床がポイント。
床は金網のままではなく、やわらかな素材のすのこを敷きましょう。
その上に牧草(わら)を敷き詰めるのがベストですね。
また不潔になったり湿ったりしてもいけません。
布製のものやタオルなども使用しない方が無難です。
すのこや牧草も常に乾燥した状態を維持できるように手入れを欠かさないようにしましょう。
またケージの広さも十分なものが必要です。
狭くて動けなないこともソアホックの原因ですね。
同じところにじっとしていることで足の裏に体重がかかり続けるからなんです。
さらに動けないことでストレスを感じ、後ろ足で床を蹴るようになります。
これもまたソアホックの原因ですね。
ケージは高さも必要
大型ウサギと言っても体重が重いだけではありませんね。
後ろ足で立つと大きめの猫ぐらいの高さがありますよ。
今回紹介した品種は、イングリッシュ・ロップ以外は耳がピンと立った「立ち耳」です。
特にフレミッシュジャイアントは胴体の高さがあるので注意が必要ですよ。
ケージはかなりの高さがないと耳の成長に影響したり、こすれて皮膚炎の原因になったりもします。
どんな体勢になっても屋根に耳が届かないものを選んであげましょう。
これらの理由から、ケージは広くて高いサイズが必要なんですね。
大型ウサギの場合、ウサギという概念は捨てて、小型~中型の犬用のものがおすすめです。
トイレは普通でいい?
ウサギ用のものではどうしても体がはみ出て不衛生になりがち。
飼い主の手間も増えてしまいますね。
トイレもウサギ用ではなく、猫用の少し大きめのものがおススメです。
おしっこが後ろに飛ばないように深めの壁があるタイプがベターですね。
トイレ砂か網の下にペットシーツを敷くのかは、ウサギの好みで決めるとよいでしょう。
これらケージやトイレだけではなく、ストレスにならない程度に動き回れるだけの空間的な広さも必要です。
十分な環境を整えた上で大型ウサギを迎えましょう。
いかがでしたか?
大型ウサギは、とても魅力的。
でも体が大きい分、様々な注意点があります。
また十分に動き回れるだけの広い環境も必要なんですね。
この稿があなたのウサギ選びの参考になれば幸いです。