メダカの産卵から孵化までの日数は?必要な水草の種類や稚魚の育て方の注意点とは。

メダカの産卵時期は6月から9月。
お尻の卵を見つけた方も多いことでしょう。
でも水槽で飼っている場合、そのままにしていても大きく育つことはありません。
メダカの産卵から孵化までの日数は?
産卵床(巣)で最適な水草の種類は?
稚魚の飼育で注意することは?
それでは詳しく解説していきましょう。
メダカの産卵から孵化までの日数は?
メダカの産卵時期は6月初旬から9月中旬ぐらいまで。
この期間は産卵を繰り返します。
メスのメダカがお尻に卵をぶら下げているのを見つけた方も多いことでしょう。
通常は産卵から孵化まで「250℃日(例:25℃×10日)」とされています。
聞き慣れない計算式ですが、25℃の水温であれば10日ほどで孵化するということ。
つまり水槽の水温によって孵化するまでの日数が変わってくるということなんですね。
まずは水槽の環境を確認してみましょう。
できればメダカが産卵準備を始める5月のうちに水温や水質、エサの量などを整えておくのがベストですよ。
でも室内水槽の場合、そのままにしていても大きく成長することはあまりありません。
実は親に食べられてしまうケースがほとんどなんです。
まれに孵化することもありますが、やはり生まれた稚魚が食べられてしまうことになります。
ではどうすればよいのでしょうか?
メスが産卵を始めたのを見つけたら、産卵床(産卵巣)を用意しましょう。
産卵床(巣)でおすすめの水草の種類は
産卵床とは、メダカが卵を産み付ける水草(浮き草)のことですね。
おすすめは、「ウォーターレタス(ぼたん浮き草)」「アマゾンフロッグビット(アマゾン・トチカガミ)」「ホテイソウ(ウォーターヒヤシンス)」などです。
すでに水槽で用いられている場合は、そのままでもかまいません。
あらたに入れる場合は、よく水洗いしたあとでメスのいる水槽に移します。
すると毎朝その水草に卵を産み付けるようになります。
ウォーターレタス(ぼたん浮き草)
着床床として最適。
繁殖力が強いので間引く必要がある。
アマゾンフロッグビット(アマゾン・トチカガミ)
あまり大きくならないので小さな水槽にはおすすめ。
水温が上がる時期は繁殖が早くなるので間引く必要がある。
ホテイソウ(ウォーターヒヤシンス)
大きくなるので小さな水槽には不向き。
寒さに弱く冬場は枯れるので取り出す必要がある。
産卵床の様子をよく観察し、卵を発見したら産卵床(水草)ごと「孵化用水槽」に移します。
親メダカと同じ環境の水槽を作っておく必要がありますよ。
水温は高すぎると卵が死んでしまう可能性があるので28℃未満がよいでしょう。
水温×日数が250になるころ、いよいよ孵化が始まります。
- 産卵用水槽に入れる前によく水洗いする
- 卵を見つけたら水草ごと孵化用水槽に移す
- 孵化用水槽は親メダカと同じ環境にする
- メダカの種類ごとに水草を用意する(※他種との交配を避けるため)
- 同じ水草を使う場合は2週間以上は間を開ける
うまく稚魚を育てるため、そして純血種を守るためにも注意して行いましょう。
稚魚の飼育で注意すべき点は
稚魚は産まれてすぐは、目で確認するのは難しいほどの大きさです。
生まれて数日は体内にある養分(臍嚢に貯蔵される)で過ごします。
その後、エサを探して泳ぎ始めるようになります。
エサは、メダカの稚魚用飼料(市販)か成魚用を乳鉢で細かくすりつぶしたもの(パウダー状)を与えます。
しかしまだ親メダカの水槽に移すことはできません。
生後3日後、「稚魚の飼育用水槽」に移し替えます。
やはり同じ環境の水槽を作っておきましょう。
大きめのスプーンかカップなどを使って水ごとやさしく移し替えます。
3週目ぐらいまでは特に水温の変化に気を付けましょう。
稚魚は水温の変化に弱く、死んでしまうことがあります。
4週から7週経つと8mm~10mmに育っている稚魚が確認できるでしょう。
10mmを超えた段階で親メダカと一緒の水槽に移しても問題ありません。
稚魚は生後12週ほどで成魚となり、もう産卵も可能となります。
飼育に慣れてきたらさまざまな種類のメダカにも挑戦してみましょう。
一方、屋外で飼っている場合、トンボの幼虫(ヤゴ)が天敵となります。
メダカの稚魚はヤゴの一番のエサになってしまいます。
ちょうどメダカの産卵時期とも重なるので水槽にトンボが卵を産み付けないようにすることが必要です。
ネットをかぶせるなどの対処をしておきましょう。
いかがでしたか?
メダカたちを健康に大きく育てるためにはどうしても正しい知識が必要。
しっかりと管理して元気で可愛い姿を楽しみましょう。