マイクロチップを犬や猫に装着する料金は?その登録方法からデメリットまで詳しく解説。

マイクロチップは、災害時はもちろん、犬や猫が迷子になったときに効果を発揮します。
保健所に持ち込まれたときにも飼い主を照合できるので安心です。
またペット保険でも割引対象になる場合があります。
でもマイクロチップを装着するにはどうしたらいいの?
料金や登録の方法は?
今回は、そのメリットとデメリットを検討し、詳しく解説していきましょう。
犬や猫にマイクロチップを装着するということ
愛犬や愛猫に首輪をつけている飼い主さんは多いことでしょう。
飼い犬、飼い猫だと分かってもらうために昔から用いられている方法ですね。
迷子札もつけておけば、リスクを減らすことができます。
でも迷子になって長時間さまよい、栄養失調に陥ることもあります。
すぐに痩せて、首輪が抜けてしまう事例が多いんです。
一方、体内に埋め込むマイクロチップでは、その心配は不要。
首輪と違って、半永久的(耐久年数は30年)に身元を証明してくれます。
そもそも飼い主には、自分の愛犬や愛猫の所有者であることを明らかにする義務があります(動物愛護管理法)。
マイクロチップ装着は、飼い主さんの義務の一つと言えるかもしれません。
メリットやデメリットは?
メリットは、マイクロチップの目的そのものと言えるでしょう。
飼い主さんがいなくても、マイクロチップを専用のリーダーで読み取ることで、さまざまな情報を知ることができます。
- 個体識別番号(15ケタの番号)
- 飼い主さんの連絡先
- 犬・猫の名前
- 犬種・猫種
- 性別・生年月日
- 毛色
離れ離れになったときに再会できる可能性が高くなることが最大のメリット。
保健所などに持ち込まれたときも、検索してもらえるので安心です。
またマイクロチップが義務付けられている国もあります。
この場合、海外旅行の出入国審査に必要ということもありますね。
またマイクロチップ普及の取り組みの1つとして、ペット保険の割引適用が受けられる場合もあります。
一方、デメリットはあるのでしょうか?
引っ越しなどで住所が変更になったり、飼い主が変わったりした場合は、AIPO事務局に登録情報の変更が必要になります。
届け出がないと、飼い主さんを見つけられないことがありますので注意が必要です。
この手続きの煩雑さが、小さなデメリットと言えるかもしれません。
また体に異物を埋め込むことで、健康上の問題はないのでしょうか?
この健康上の問題が、大きなデメリットであれば、マイクロチップの装着は考えものですね。
次の項で詳しくお話しましょう。
埋め込み方法や料金・登録方法は?
マイクロチップの埋め込みは、獣医療行為の1つとされていますので、動物病院で行うことになります。
犬は生後2週、猫は4週以降に可能とされています。
専用の挿入器を用いて直径約2mm、長さ約12mmのチップを首の後ろから皮下注射のように埋め込みます。
所要時間は10~15秒で、負担も皮下注射と変わらず、麻酔の必要もない程度です。
しかしある程度の痛みを感じている可能性はあります。
去勢・不妊手術などの予定があれば、そのときに合わせて行うことも可能です。
あと、気になるのはマイクロチップによる健康上の問題。
まとめてみましょう。
- 埋め込みの負担は?:皮下注射程度である。
- マイクロチップの入れ直しの必要は?:電池交換なども必要なし(耐用年数30年)。
- 体内を移動する?:表面に特殊加工が施されており移動するのはレアケース。レントゲンで位置確認も可能。
- 体内で破損する?:事例としては少ない。定期的にリーダーで読み取って確認することも可能。
- 病気などの心配は?:炎症などが起こる可能性はあるがレアケース。
動物病院によって若干の違いはありますが、装着の料金は4,000~5,000円が一般的でしょう。
市町村によっては、装着費用の一部助成が行われているので、問い合わせてみましょう。
同時に、AIPO(動物ID普及推進会議)への登録が必要になります。
この登録料が1,000円です。
振り込みと同時に登録情報用紙(飼い主や犬・猫の情報)をAIPOに送付します。
登録されたデータは、日本獣医師会のデータベースで管理されます。
いかがでしたか?
愛犬や愛猫と離れ離れになることは想像したくもありませんね。
でも突発的な出来事や災害など、避けることができないケースもあります。
いざというときに手遅れにならないよう、しっかり検討してみてください。