犬の多頭飼いのコツを教えよう。喧嘩にならない崩壊しない相性とは?

大好きな犬に囲まれて暮らしたい。
多頭飼いは愛犬家の夢のひとつかもしれませんね。
さまざまなメリットがある反面、デメリットもあるのも現実。
でもコツを掴めばきっとうまくいくはずです。
今回は、多頭飼いのコツ(ポイント)と喧嘩にならない、また崩壊しない相性についてお話しましょう!
多頭飼いのメリットとデメリット
多頭飼いは愛犬家の憧れですね。
でも生き物を同じ場所で複数同時に飼うわけです。
思いがけない「喜び」もあれば、予想すらしていなかった「問題」が発生することもあります。
先ずは、多頭飼いのメリットとデメリットをまとめてみましょう。
犬によってはメリットがデメリットとして現れることもありますよ。
- 大好きな犬たちといつも関わっていられる
- 犬同士で遊び相手ができる
- 分離不安が解消される
- 運動不足が解消される
- 留守番中の気掛かりが解消される
- 犬社会のルールを学ぶきっかけになる
- 先輩犬が後輩犬の面倒を見ることでお利口になる
- 高齢犬の活力がよみがえる
- 飼い主の手間が頭数分増える
- 相性が悪いとケンカになる
- 医療費やトリミング費用が頭数分増える
- 病気に感染すると同居犬にうつる
- 先輩犬の悪いところ(吠え癖・噛み癖など)が移る
- 高齢犬が疲れてしまう
多頭飼いのコツを教えよう
「多頭飼い」によって、充実した生活が送れる反面、困ったことが起きる可能性もあります。
そうなると飼い主さんが大変になるのと同時に犬たちにとっても迷惑千万。
実際に後輩犬を迎える前に「コツ(ポイント)」をしっかり掴んでおきましょう。
第1のコツ
まずは飼い主さん自身の側に目を向けてみましょう。
現在の愛犬に十分な「しつけ」ができているか確認することが必要です。
愛犬が複数になれば、コントロールはより難しくなります。
犬たちのパワーも2倍ではなく、3倍、4倍となることが予想できます。
後輩犬が先輩犬の真似をして手が付けられなくなることもあります。
先輩犬となる現在の愛犬のしつけがしっかりできているか考えてみましょう。
第2のコツ
犬は「序列」を重んじる生き物ですね。
ときには、飼い主やほかの家族より「自分の方が上」と考える犬もいます。
すなわち自分の方がリーダーとして、主従が逆転することもあります。
家族がいれば、誰がどのようなバランスで世話をするのがスムーズか、1度シミュレーションしてみるとよいでしょう。
また先輩犬との序列をはっきりさせておく方がよいでしょう。
後輩犬ばかりに世話を焼くと嫉妬の原因になり、犬たちの関係まで難しくなってしまいます。
ごはんや散歩など日常的なことは、先輩犬を優先する方が無難です。
飼い主(リーダー)の判断で、序列を決めて、犬たちが従うようなら問題ないでしょう。
第3のコツ
慣れない犬同士をいきなり一緒に扱うとストレスになることがあります。
寝床(ケージ)はもちろん、ごはんやトイレの場所については、慎重に設定してあげましょう。
最初は、それぞれが落ち着けるように適度にセパレートするのが大切です。
少なくとも後輩犬のトイレ・トレーニングが終わるまでは、意識して距離を置きましょう。
特に飼い主さんの目の届かない留守番の間は、別のケージに入れて置く方が無難です。
同じ部屋で過ごしているうちに、それぞれの「居場所(テリトリー)」が決まってくるでしょう。
喧嘩にならない崩壊しない相性とは?
多頭飼いを成功させる秘訣は何といっても犬同士の相性。
「相性の要素」には、性別、年齢、犬種、先輩犬の性格、後輩犬の性格がありますね。
慎重にマッチングを考えましょう。
性別の組み合わせは?
犬は本来「群れ」で生活してきた動物。
オス同士だと、序列争いのケンカになりがちです。
「オス×メス」の組み合わせだと喧嘩のリスクは減るでしょう。
繁殖を予定した、お婿さん・お嫁さん候補の場合は、単なる同居犬ではありませんね。
血統や遺伝的なものなど、さまざまな要素を含めてお相手を選ぶことが必要です。
一方、繁殖を望まない場合は、去勢・不妊手術を考慮に入れておきましょう。
年齢の組み合わせは?
同性でも両方がまだ1歳未満であれば、兄弟姉妹のように育つことでしょう。
もっともベストな組み合わせと呼べるかもしれません。
年齢が近いほど、喧嘩のリスクは高くなるので、後輩犬を迎えるなら、1歳未満のうちにしましょう。
一方、年齢が離れている方が、スムーズにいくことが多いようです。
先輩犬がメスの場合、持ち前の母性本能で可愛がってくれるでしょう。
先輩犬がオスの場合、寛容に迎え入れてくれるでしょう。
また若い犬に触発されて元気になることもありますが、逆に若い犬のペースについていけず、自ら距離を置くこともあるようです。
犬種の組み合わせは?
犬種が異なる場合、犬種ごとの性格も考慮に入れなければなりません。
一般にテリア種は警戒心が強くて頑固、レトリバー種は穏やかで寛容などと言われます。
先輩犬が穏やかな犬種であれば、争いごとの心配は少ないでしょう。
犬種ごとの性格も概ね掴んだうえで後輩犬を選ぶとよいでしょう。
先輩犬と後輩犬の性格を見極めよう
最終的には、その子の性格が決め手となるでしょう。
わがまま、甘えん坊、マイペース、パワフル、おとなしいなど、犬にも性格の違いがありますね。
甘えん坊の子のところに同じく甘えん坊の子を迎えると嫉妬心が生じることがある反面、分離不安が減ってしっかりすることもあるようです。
一方、元気いっぱいの子のところにおとなしい子を迎えるとお互いにストレスを感じることもあれば、後輩犬につられてやんちゃな子が大人になることもあるようです。
試験的な期間を設けることができればベストですが、ペットショップで購入する場合はそれも難しいでしょう。
知り合いから里子としてもらい受ける場合は、対面させてみて数日間様子を見ることも可能かもしれませんね。
人間同士の関係と同じで、犬も実際に付き合ってみなければわからないのが本当のところ。
先に述べた第1~第3のコツをしっかり押さえて臨みましょう。
そして性別、年齢、犬種、性格をできるだけ考慮するスタンスを取るのがベストな順序と言えるでしょう。
いかがでしたか?
本稿があなたのペットライフのお役に立てば幸いです。