特別天然記念物一覧【動物編】。日本にいる貴重な種類を紹介!

特別天然記念物一覧【動物編】。日本にいる貴重な種類を紹介!

動物、植物、地質・鉱物、天然保護区域のうち、学術的に価値の高いものが「天然記念物」に指定されています。

その中でも特に貴重なものとして、文化庁から指定されたのが「特別天然記念物」。

今回は「動物編」として、貴重な種類を一覧で紹介していきましょう。


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特別天然記念物一覧【動物編】

特別天然記念物一覧

古くから日本に生息している動物たち。

日本の風景にマッチした、とても美しい姿を見せてくれます。

しかし「カワウソ」は、すでに絶滅してしまったとされています。

また「コウノトリ」は、自然界には存在せず絶滅が危惧されています。

乱獲や生態系の変化、環境破壊による生息地の減少によって、日本古来の美しい動物たちはどんどん数を減らしています。

今回登場する動物たちを、代表的な生息地とともにまとめてみましょう。

【天然記念物の動物たち】

  • タンチョウ:北海道釧路湿原
  • ハクチョウ(オオハクチョウ):青森県東津軽郡平内町
  • ニホンカモシカ:東北・中部・四国・九州各県
  • アホウドリ:東京都小笠原村鳥島
  • メグロ:東京都小笠原村母島
  • ライチョウ:富山県など(日本アルプス)
  • トキ:新潟県佐渡市
  • コウノトリ:兵庫県豊岡市
  • オオサンショウウオ:岡山県・兵庫県・島根県など
  • ツル(ナベヅル):山口県周南市八代・中須南・下松市瀬戸
  • ニホンカワウソ:高知県・愛媛県
  • オナガドリ:高知県
  • ツル(マナヅル):鹿児島県出水市高尾野町・野田町
  • アマミノクロウサギ:鹿児島県奄美大島・徳之島
  • イリオモテヤマネコ:沖縄県西表島
  • カンムリワシ:沖縄県石垣市・西表島
  • ノグチゲラ:沖縄県国頭村・大宜味村・東村(やんばるの森)

日本にいる貴重な種類を紹介

日本にいる貴重な種類を紹介

中には「絶滅」の危機に瀕していたもの、また「生きた化石」と呼ばれる種もいます。

またある特定の地域にしか生息せず、元々希少だった種もありますね。

野生で見ることができるものや保護センターでしか見ることができないものもいます。

タンチョウ

タンチョウ

タンチョウの特徴は、頭頂部の赤色で、丹頂の由来ともなりました。

美しく気高い姿から「鶴は千年」と言われる長寿の象徴とされてきました。

12月から1月にみられる「求愛ダンス」はあまりにも有名で、美しい雪景色と相まって、まるで日本画の世界そのままですね。

また意外なことにタンチョウは日本最大の鳥としても知られ、くちばしから尾羽まで110~150cm、羽を広げると240cmにもなるんです。

11月から翌年の3月までは、給餌場の「鶴見台」「鶴居タンチョウサンクチュアリ」などにエサを求めてやってきます。

釧路空港近くの「釧路市丹頂鶴自然公園」では、1年を通して観察することができます。

ハクチョウ(オオハクチョウ)

ハクチョウ

オオハクチョウは、渡り鳥としては最大級で全長140cmほど。

くちばしは半分以上が黄色で先が黒色なのが特徴です。

また優雅な姿に似合わず、時速60~70kmで飛行可能で、上空では時速110kmに達するほど。

青森県小湊の「浅所海岸」で、10月上旬から翌年の5月上旬まで見ることができます。

毎年2月11日に行われる「白鳥まつり」がとても有名ですね。

ニホンカモシカ

カモシカ

ニホンカモシカは、名前の通り日本古来の種。

でもシカの仲間ではなく、ヤギに似た風貌のウシ科の動物なんです。

レイヨウの仲間のカモシカと違って、足が短くて太く、全体としてずんぐりとした原始的なウシの姿をとどめています。

「生きた化石」とも呼ばれるゆえんですね。

良質な毛皮や肉を求めた乱獲によって、一時は「絶滅」の危機に瀕していました。

しかし捕獲が禁止されたのちは、生息数10万頭以上まで回復し、現在では食べ物を求めて人里近くに降りてくるほど。

青森県の「盛岡市動物公園」や長野県の「大町山岳博物館」では、放し飼いの自然に近い姿が観察できますよ。

また三重県の「日本カモシカセンター」ほか、多くの動物園でも飼育されています。

アホウドリ

アホウドリ

アホウドリは、天敵がいない島に住んでいて人をまったく警戒しなかったこと、そして滑空向きの長い翼のため飛び立つのが苦手で、すぐに捕まってしまうことから名付けられました。

反面、長い翼を活かしてグライダーのように舞う姿は優雅そのもの。

「海の女王」とも呼ばれているんです。

良質の羽毛を求めた乱獲のため、一時は絶滅寸前まで数を減らしたものの、現在は回復傾向にあります。

10月から翌年5月ごろまで繁殖のために日本に飛来します。

そして6月には、アリューシャン列島やベーリング海にまた旅立ちます。

メグロ

メグロ

東洋のガラパゴスと言われる「小笠原諸島」にのみ生息するメグロ。

一度も大陸とつながったことがないため独特の生き物が生息するんです。

メジロに似ているものの、目の周りに三角形の黒い模様があるのが特徴。

とても人なつっこく、住宅地にも生息していますよ。

つがいで行動し、夜は木の上で寄り添って眠る、何とも愛らしい小鳥です。

ライチョウ

ライチョウ

ライチョウは、本州中央部の北アルプスと南アルプスを中心に生息しています。

季節によって羽毛の色が変わり、冬は白、雪のない時期は茶系の保護色になっています。

日本にいるライチョウは、日本が大陸と陸続きであった氷河期に移住して以来、温暖化とともに高山に取り残された歴史があります。

このため「生きた化石」とも呼ばれていますね。

中央アルプスではすでに絶滅したとされ、南北アルプスを合わせても3000羽ほどしか生息していない貴重な鳥なんです。

トキ

トキ

トキは「ニッポニア・ニッポン」という学名が示す通り、日本を代表する国鳥でした。

北海道から九州まで広く生息する、身近な鳥であったにも関わらず、乱獲や生息地の汚染などにより数を減らし、2003年には、国内では「絶滅」宣言がなされるに至ります。

しかし幸いなことに中国のトキが日本のトキとDNA上同一種であることが確認されたため、完全な絶滅を逃れることができました。

現在、新潟県の「佐渡トキ保護センター」で繁殖が試みられ、回復傾向にあります。

コウノトリ

コウノトリ

コウノトリは、一見すると、小型のツルのような姿をしています。

日本画に登場するツルも、花札の図案に見られるツルも、実はコウノトリが描かれたものなんです。

昔話のツルの恩返しのツルも実はコウノトリだったという説もあるほど一般的な鳥だったようです。

しかし明治以降、乱獲や生息地の環境変化から激減し、1971年に国内での「絶滅」が宣言されてしまいます。

現在は、「兵庫県立コウノトリの郷公園」で、繁殖が試みられ、回復傾向にあります。

オオサンショウウオ

オオサンショウウオ

オオサンショウウオは、300万年前の化石とほとんど姿が変わらないことから「生きた化石」と言われます。

世界最大の両生類とされ、世界に3種(日本・北アメリカ・中国)しかいない希少種でもあります。

危険を感じると、背中から「山椒」に似た匂いの粘液を出すのが名前の由来。

一生のほとんどを水中で暮らしています。

広島県の「安佐動物公園」「瑞穂ハンザケ自然館」、三重県の「日本サンショウウオセンター」などで観察することができます。

自然下でも河川の上流域(渓流)でまれに出会うことがありますが、くれぐれも捕獲したりしないようにしてくださいね。

ツル(ナベヅル)

ナベヅル

ナベヅルは、日本に渡来するツルでは小型の方で、全長は100cmほど。

首から下が灰色で、鍋底のすすを連想させるのが名前の由来。

10月下旬ごろ、越冬のためにロシアや中国東北部からやってきます。

山口県の「鶴いこいの里交流センター」を中心に保護活動が行われています。


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ニホンカワウソ

カワウソ

ニホンカワウソは、1979年以降確認されておらず、日本ではすでに「絶滅」したと考えられています。

江戸時代までは、とても身近な動物であったものの、良質の毛皮を目的とした乱獲や生息地の河川の環境変化によって徐々に数を減らしていきました。

皮肉なことに、同じカワウソの仲間であるコツメカワウソが、現在水族館で大人気。

往時の愛くるしいニホンカワウソの姿をしのばせます。

一方、シンガポールでは、野生のカワウソ(ビロードカワウソ)が町中に出没してすっかり人気者に。

実際の生態を観察できる貴重な存在でもありますね。

オナガドリ

オナガドリは、尾羽だけが抜け変わらず、どんどん伸びるのが特徴。

江戸時代には参勤交代の毛槍用の羽として珍重されました。

尾羽が伸びるのはオスだけでメスは普通のニワトリと同じ。

オスは尾羽が切れたり傷ついたりしないよう「止箱」と呼ばれる1羽専用の箱に入れて飼育されています。

高知県南国市の「長尾鶏センター」や香美郡の龍河洞の「珍鳥センター」で観察することができますよ。

ツル(マナヅル)

マナヅル

マナヅルは、鹿児島県の出水平野に10月中旬ごろから集まってきます。

出水平野には、ほかにもナベヅル、クロヅル、カナダヅルもやってきます。

そして2月中旬以降、繁殖地へと旅立っていきます。

荒崎地区の「ツル観察センター」では、数千羽のツルを同時に見ることができますよ。

アマミノクロウサギ

アマミノクロウサギ

アマミノクロウサギは、独自の進化をとげた動物の宝庫と言える「奄美大島」「徳之島」に生息するウサギ科の仲間。

500万年前から変わらない原始的な姿をしていることから「生きた化石」と呼ばれています。

ノウサギと比べて目と耳が小さく、鼻と尾が長いのが特徴。

また後ろ足が短く「ウサギ跳び」ができません。

その代わり、前足の爪が発達していて、穴を掘ったり、急な斜面を登ったりするのに向いています。

アマミノクロウサギは、特定の施設では飼育されていないため、会うには特別のツアーに参加する必要があります。

イリオモテヤマネコ

イリオモテヤマネコ

イリオモテヤマネコは、現在でも生態がよく分かっていない幻の猫。

1967年に新種として発見され、大きな話題となりました。

イエネコより少し大きめで四肢が太くて短いのが特徴。

また泳ぎが上手で、潜ってエビやカニ、カエルといった生き物を捕食することもあるようです。

生息数も100頭程度と推定されている非常に希少な種ですよ。

カンムリワシ

カンムリワシ

カンムリワシは、タカ科に属する猛禽類。

しかし意外なほど小さく、全長55cm、体重800gほど。

カラスとあまり変わらないほどの体格なんです。

興奮すると後頭部の羽が逆立って冠を連想させることから名付けられました。

生息数は200羽ほどと言われるとても希少な種。

沖縄市の「沖縄こどもの国」で観察できますが、石垣島や西表島では電柱や路上に出没することもあるようです。

ノグチゲラ

ノグチゲラ

ノグチゲラは、沖縄県の「やんばるの森」のみに生息するキツツキの仲間。

英名は、Okinawa woodpecker。

キツツキの仲間の中では最も原始的と言われ、近縁種が世界中に見当たらない1属1種の貴重な鳥なんです。

ノグチゲラは発見者の野口氏の名前から名付けられました。

野生で生息するほか、「やんばる野生生物保護センター」でも保護されていますよ。

いかがでしたか?

どの動物たちも美しく、そしてなぜか少し悲しげな姿に見えましたね?

天然記念物の動物たちを観察する機会があっても、決して触らないようにしましょう。

また間違ってもエサを与えてはいけません。

生息地の環境や動物たちの安全を守るため、ゴミは確実に持ち帰りましょう。

本稿があなたのペットライフのお役に立てば幸いです。


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