うさぎの飼い方とにおいケア!5つの注意点を徹底解説。

うさぎは比較的「におい」の少ない生き物です。
でも家に迎えるとなると、やっぱり気になるところ。
今回は、うさぎの飼い方と「におい」に関する5つの注意点を解説していきましょう。
おしっことウンチの性質について正しく知ること
「第1の注意点」です。
そもそもうさぎの「におい」はどこから来るのでしょうか?
やっぱりおしっこやウンチのにおいですよね。
せっかく可愛いうさぎを迎えるのですから、においのケアをしっかりして、みんなに可愛がってもらいたいものです。
おしっことウンチはどちらがくさい?
においが強いのはやっぱりおしっこの方です。
おしっこの対策がにおいケアの重要な要素になります。
一方のウンチも決してにおいがないというものではありません。
うさぎのウンチには2種類あって、コロコロしている「普通糞」、そしてもう一つ「盲腸便」と呼ばれるものがあります。
普通便は、乾燥しているので踏んづけたり、放置しない限りそれほどにおいは気になりません。
しかし盲腸便の方はかなりのにおいがあります。
実はうさぎには「食糞(しょくふん)」という習性があり、お尻に直接口を付けて食べる行動がみられます。
しかしこれにはちゃんとした理由があるんです。
ある種のビタミンやたんぱく質は盲腸で作られます。
それをもう一度食べることで再吸収しようとしているのです。
ブドウの房のような小さい粒がついており、軟らかいのが特徴です。
ウンチの種類の違いも知っておきましょう。
人間の食べ物でおしっこやウンチは臭くなる
うさぎは人間の食べ物を欲しがります。
クッキーやアイスクリーム、チョコレートなど、少しあげたいという気持ちは分かります。
うさぎも喜んで食べますが、実はこれがとても危険なこと。
糖分や脂肪分が多くて肥満の原因になります。
またチョコレートは特に有害です。
お菓子でなくてもごはんやパンなど炭水化物も同じこと。
糖質が多いうえに繊維も少ないのでお腹を壊してしまいます。
人間の食べ物はおしっこやウンチを臭くする原因にもなりますし、健康上もよくありませんので気を付けましょう。
逆に食べ物でにおいを抑えたいのなら、ペレット(うさぎのエサ)におしっこのにおいを抑える成分が入っているものがあります。
処理がどうしても難しい場合は試してみるとよいでしょう。
うさぎの飼い方の基本はトイレのしつけ
「第2の注意点」です。
トイレのしつけを上手にすることが一番のにおい対策と言えるでしょう。
犬や猫と異なり、完全には不可能な場合もありますが、いろいろな方法を試してみましょう。
では具体的な方法を見ていきますよ。
トイレの場所覚えさせる方法
飼い主が思ったところでトイレをさせようとするより、いつもするところにトイレを持っていく方が合理的かもしれません。
そこにケージごと引っ越しするぐらいの気持ちでいた方がかえって手間はかかりませんよ。
またうさぎはトイレそのものの好き嫌いがあるといわれますので、形や大きさ、トイレ砂の種類も工夫してみましょう。
トイレの砂はあまりきれいにしすぎると、トイレの場所が分からなくなったりします。
汚れたところだけ交換するというのが一つの方法です。
消臭砂もありますので、うさぎの好むものを選んであげてください。
トイレ砂でなければ、新聞紙など、ある程度の吸水性のある紙をシュレッダーにかけたものを代用することも可能です。
1日に2~3回交換するのが衛生的です。
もし新聞紙を食べてしまってもそれほどの害はありませんので神経質になる必要はありません。
しつけには部屋の角を利用するのが効果的
うさぎは部屋の角にお尻をつけてすることが多いので、一角だけ残してトイレの場所として誘導します。
その他の角は簡単なつい立て状のものを置いておくのが効果的です。
うさぎの習性を利用した方法なので、ストレスにならないことも理由の一つです。
うさぎのトイレのしつけは難しいもの。
大人になって覚える子やおしっこは覚えてもウンチは覚えない子もいますので、ここは根気が必要かもしれませんね。
うさぎをお風呂に入れる必要があるときは
「第3の注意点」です。
一般にうさぎは頻繁にグルーミングをしますし、体臭そのものはほとんどありません。
また濡れると体調を崩しやすく、うさぎ自身にストレスをかけてしまいます。
このようなことから基本的にはお風呂にいれる必要はないと言われています。
普段のケアとしては、ブラッシングで余分な毛をすいてあげる程度で十分です。
しかし皮膚の雑菌が繁殖することで、においが生じる場合があります。
また下痢をしていたり、おしっこが足に染みている場合など不衛生な状態であれば、必要な部分のみ洗ってあげるとよいでしょう。
耳ダニはにおいが強くなる病気
「第4の注意点」です。
1つだけうさぎにとって重大な病気についてお話ししておきましょう。
「ウサギキュウセンヒダニ」は耳ダニとも呼ばれ、悪臭を放つ症状に発展します。
感染するとかゆいために頭を振ったり、頻繁に耳をかくようになります。
そして耳の内側に小さなかさぶたが見られる程度から始まりますが、外耳炎を併発するようになると悪臭が出るようになります。
垂れ耳の子は特に注意が必要です。
内耳炎まで進行すると斜頸の原因にもなりますので早期の治療が必要です。
また母うさぎから子うさぎへの感染も多いので見逃さないようにしましょう。
治療法は、外用薬や注射が中心ですが、外耳炎の治療も同時に行われます。
ケージのある部屋の環境は万全にすること
「第5の注意点」です。
ケージのある部屋は特に対策が必要です。
しかし、においを隠すような芳香剤は禁物です。
人間にとってはいい香りでも、うさぎにとっては迷惑千万と思った方がよいでしょう。
特に香りの強いものは、目を刺激して結膜炎の原因になることさえあります。
ペット用の消臭・除菌スプレーなど、においの元を分解する製品を選ぶのがよいでしょう。
安全でうさぎにやさしいものとして、観葉植物の消臭効果を挙げることができます。
サンセベリア、ベンジャミンはマイナスイオンを発生することから特におススメです。
そのほかアロエサボテン、ポトス、観音竹などがあります。
また水を少なめにやることで除湿の効果も期待できます。
もちろんインテリアにも最適ですので是非お試しください。
いかがでしたか?
「生き物がいるから臭いのが当たり前」なんて思って慣れてしまうと、来客などに対しても気にしなくなってしまいます。
また注意を怠るとうさぎの健康状態にも悪い影響を与えてしまいます。
家族や友人など、みんなにも可愛がってもらえるよう、においケアを実践していきましょう。