うさぎの斜頸は治る症状?さまざまな原因とその治療法をくわしく解説。

うさぎの斜頸は治る症状?さまざまな原因とその治療法をくわしく解説。

うさぎの斜頸は治る症状?

実はさまざまな原因によって起こるものなんです。

細菌感染(パスツレラ感染症)や寄生虫(エンセファリトゾーン症)、耳の病気(外耳炎)などが挙げられますね。

その原因によって治療法も変わってきます。

簡単な病気ではありませんが、飼い主にもできることはあります。

今回は、うさぎの斜頚について詳しく解説していきましょう。


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うさぎの斜頸は治る症状?

斜頸とは、頚(首)が片方に傾いてしまうことを言います。

斜頸そのものは病名ではなく、症状を表す名称なんですね。

細菌感染や寄生虫、耳の病気、高所から転落するなどして強い衝撃が加わることなどで起こることがあります。

前庭という耳の奥にある平衡機能(バランス)を司る器官が障害されることが原因です。

またどの年齢でも起こりうることも特徴の1つかもしれません。

まずはその症状をみてみましょう。

【斜頚の症状】

  • 傾いた首をもとに戻してもすぐに戻ってしまう
  • 首だけではなく体ごと回転する(ローリング)
  • 眼振(がんしん):目が上下左右に揺れる(めまい)
  • 食欲不振(食べたり飲んだりできなくなる)

早期に原因を突き止めることで適切な対処ができます。

個体差があり、すぐに治る場合もあれば、原因がよくなっても後遺症として斜頸が残ることもあるようです。

ローリングが起きるような重症例でも根気強く治療と看護を続けることで回復するケースもあります。

獣医師に相談し、あきらめずに最良の治療法を探していきましょう。

原因について解説する前に飼い主ができる看護について見てみましょう。

めまいが起こって倒れたり、まわりのものにぶつかったりすることで傷つくことがあります。

また食べることができないために栄養失調や脱水に陥ることがあります。

十分に気を付けて対処してあげましょう。

【飼い主による看護】

  • ローリングが始まったら毛布で包んで抱っこする
  • ケージのまわりをクッションなどで保護する
  • 段ボールなどの軟らかい箱に入れる
  • ペレットを根気強く与える(お湯でふやかす、小さくするなどの工夫)
  • シリンジ(スポイト)で水分補給する
  • マッサージを行う(筋肉が硬くなっているところをやさしくほぐす)

それでは斜頸の原因と治療法を解説していきましょう。


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さまざまな原因とその治療法を解説

さまざまな原因とその治療法を解説

斜頸を起こす原因にはさまざまなものがあります。

一般的に多いとされるのが「細菌感染」によって内耳(耳の一番奥の器官で前庭がある)が障害されるものです。

もう1つは「原虫の寄生」によって小脳(後頭部にあり平衡機能を司る)が障害されるものがあります。

また痛みを伴う外耳炎(鼓膜よりも手前)や強い衝撃によって頸椎や首の筋肉が損傷されることで起こる場合もあります。

細菌感染では、パスツレラ・マルトシダ菌が関与していることが多いと言われます。

このパスツレラ菌は内耳だけではなく、小脳に感染することもあるので注意が必要です。

寄生虫では、エンセファリトゾーンという原虫が知られるようになりました。

ではもう少しくわしく見てみましょう。

パスツレラ感染症は多彩な症状を引き起こす

パスツレラ感染症は、保菌しているウサギとの接触によって伝染します。

特に多頭飼いではリスクが高まりますので衛生管理には特に気を付けなければなりません。

【パスツレラ感染症の症状】

  • 鼻炎
  • 結膜炎
  • 耳炎
  • 肺炎
  • 皮下膿瘍
  • 関節炎
  • 生殖器系の炎症や腫瘍
  • 重症例では敗血症
  • スナッフル

パスツレラ感染症の中で呼吸器に症状が出た場合を「スナッフル症状」と呼んでいます。

症状としては、粘液性(膿性)のネバネバした鼻水(※上の画像参照)とくしゃみ、咳が特徴です。

前足で鼻水をこするので、前足に鼻水が固まってゴワゴワしているのを見つけることもあります。

パスツレラ感染症の治療では、抗生物質が投与されます。

何より予防が重要で、飼育環境の改善が必要になります。

温度(20~25度)と湿度(40~60%)を一定に保つことが重要です。

またできれば多頭飼いを避け、トイレの処理を小まめに行いアンモニア濃度が高くならないように注意します。

エンセファリトゾーン原虫は神経症状を引き起こす

エンセファリトゾーン症は、家兎脳灰白炎とも呼ばれ、発症しない場合も多いと言われます。

しかし発症すると、斜頸のほか、けいれん、運動失調、マヒなどの神経症状があらわれます。

この病気は尿で排泄された原虫から経口感染するとされていますのでトイレの清潔を保つのが第一です。

治療は、エンセファリトゾーン症であることが特定されれば、神経損傷を抑えるステロイド剤と原虫に対する駆除剤が用いられます。

飼い主の不注意が原因になることも

飼い主の方が原因を作ってしまうこともあるかもしれません。

その1つが「外耳炎」です。

原因は細菌や真菌(カビ)の感染、耳ダニの寄生、異物の混入などが考えられます。

特に垂れ耳系の品種では、耳道の通気が悪いため、最近や真菌の繁殖が起こりやすいことに注意しましょう。

また飼い主が耳そうじをしたときに傷つけてしまうことで炎症を起こすこともあります。

うさぎが耳を振ったり、後ろ足で掻いたり、耳垢が臭ったりします。

痛みがある場合、首を曲げていて斜頸に見えることもありますが、外耳炎が進行して中耳炎になると本当に斜頸になってしまいます。

治療は、耳道の洗浄が行われますが、再発を繰り返すことがありますので正しいケアを欠かさないようにしましょう。

【耳そうじの注意点】

  • 綿棒は使用しない
  • 脱脂綿かガーゼを使う
  • 耳道洗浄剤(低刺激)やベビーオイルを含ませる
  • 耳の奥までは拭かない(耳垢を押し込むことがある)
  • 耳の入り口付近の汚れを拭き取る程度にする
  • 耳の奥が気になる場合は病院で洗浄してもらう

そのほか、抱っこしていて落としてしまうこともありえます。

強い衝撃により頸椎や首の筋肉が損傷されることがきっかけで斜頸症状が出ることがあります。

無理に抱き上げたりしないようにしましょう。

いかがでしたか?

原因が特定できれば適切な治療を速く開始することができます。

また飼い主の不注意が原因のこともあるかもしれません。

くしゃみや鼻水、外耳炎などの気になる症状、また落下事故などが起こったときはすぐに診察を受けましょう。

それでは、この稿あなたのウサギの健康のお役に立てますように。


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