世界の【珍しい犬種】事典。小型で面白い子たちの名前を教えよう!

日本ではまだ一般的ではない「珍しい犬種」がいます。
見た目はもちろん、面白いルーツをもった子たちもたくさんいますよ。
今回は、日本の住宅事情に合う「小型種」の中からピックアップしています。
きっと「その名前」を知りたくなる、意外な「掘り出し犬」と出会えることでしょう。
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【珍しい犬種】事典
まずは今回登場する犬種を、その「特徴」ごとに簡単にまとめてみましょう。
【インパクト抜群のルックス】
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグ:気品のある顔立ちとヘアレスが絶妙にマッチ。
- ミニチュア・ブル・テリア:愛嬌抜群の「ブスカワ犬」
- アーフェンピンシャー:名前の由来は「サルのような顔」
- メキシカン・ヘアレス・ドッグ(スモール):古代マヤ文明の生ける遺産
- ペルービアン・ヘアレス・ドッグ(スモール):古代インカ帝国の神聖なる犬
【小型種ながら結構イケメン】
- トイ・マンチェスター・テリア:マンチェスター・テリアの小型版
- コーイケルホンディエ:絶滅を逃れたオランダの鳥猟犬
- ジャーマン・ハンティング・テリア:キツネやアライグマ猟で大活躍
- スムース・フォックス・テリア:俊足を活かしてキツネ狩りのエキスパートに
- スキッパーキ:「小さな船乗り」が名前の由来
【何といっても毛並みが魅力】
- ボロニーズ:ふわふわの毛並みは意外と手間いらず
- オーストラリアン・シルキーテリア:輝く被毛はまさに「シルク」の手触り
- ローシェン:独特のトリミングで「リトルライオンドッグ」との異名も
- コトン・ド・テュレアール:綿(コットン)が名前の由来
- ハバニーズ:かつてはヨーロッパセレブの人気犬
【面白いルーツをもつ犬たち】
- ウェルシュ・テリア:絶滅した犬種の血統から作られた犬種
- チベタン・テリア:チベットのラマ教徒に守られた謎多き犬種
- チベタン・スパニエル:短吻種(たんふんしゅ)のルーツ犬とも
- ラサ・アプソ:チベット・ラサの寺院で守られた神聖な犬種
- 日本テリア:絶滅の危機に瀕する唯一の日本原産テリア
小型で面白い犬たちの名前を教えよう
見た目だけでなく、そのルーツまで分かるとますます興味を引くもの。
また迎えるうえでは、性格も大きな要素です。
では、それぞれの「ビジュアル」や「特徴」について見ていきますよ。
お気に入りの子が見つかるといいですね。
インパクト抜群のルックス
珍しいと言ってもタイプはさまざまですね。
ここではインパクト抜群のルックスをもつ犬種を紹介しましょう。
ヘアレス(被毛が極端に少ない)やブサカワ系の子たちは、ほかの犬種にはない魅力を備えていますよ。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
- 原産:中国
- 体高:28~33cm
- 体重:5.5kg
- 特徴:気品のある美しい顔立ち。ヘアレスでスマート。臆病でマイペース。
- コメント:同一種に長毛種(パウダー・パフ)も。頭部以外はヘアレスなので皮膚の保護が必要。
ミニチュア・ブル・テリア
- 原産:イギリス
- 体高:36cm
- 体重:11~15kg
- 特徴:ブスカワで愛嬌たっぷりな風貌。性格もとても陽気。
- コメント:元気すぎるきらいがあるので、暴走には注意が必要。
アーフェンピンシャー
- 原産:ドイツ
- 体高:25~30cm
- 体重:3~4kg
- 特徴:サルのような風貌が印象的。かつては貴族の愛玩犬。好奇心旺盛。
- コメント:臆病で警戒心が強い一面もあるので、子供の頃から人や他の犬に馴れさせること。
メキシカン・ヘアレス・ドッグ(スモール)
- 原産:メキシコ
- 体高:30cm~
- 体重:6kg~
- 特徴:頭部にわずかに被毛がある程度でほぼヘアレス。飼い主家族に愛情が深く陽気な性格。
- コメント:被毛がほとんどないため、夏の日光や冬の乾燥、寒さにはケアが必要。
ペルービアン・ヘアレス・ドッグ(スモール)
- 原産:ペルー
- 体高:25cm~
- 体重:4kg~
- 特徴:ヘアレスが最大の特徴。活発でかしこく用心深いので「番犬」向き。
- コメント:被毛がほとんどないため、夏の日光や冬の乾燥、寒さにはケアが必要。
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小型種ながら結構イケメン
ここでは、小型種ながらスマートで精悍なイケメン犬を紹介します。
ハンター犬は、おとなしい家庭犬では物足りない人におすすめかもしれません。
でも十分な運動量が必要で、しつけが難しめの犬種もいますよ。
トイ・マンチェスター・テリア
- 原産:イギリス
- 体高:25~30cm
- 体重:2.7~3.6kg
- 特徴:引き締まったスタイルとブラックアンドタン・カラーがとても精悍。
- コメント:別名イングリッシュ・トイ・テリア。いつも家族が一緒にいてあげたい。
コーイケルホンディエ
- 原産:オランダ
- 体高:35~41cm
- 体重:9~11kg
- 特徴:とても穏やかで飼い主家族に従順。
- コメント:一時は絶滅寸前だったところから復活したため、遺伝的疾患に注意。
ジャーマン・ハンティング・テリア
- 原産:ドイツ
- 体高:40cm
- 体重:9~10kg
- 特徴:小柄だが根っからの「猟犬」で攻撃的な面がある。アメリカで人気のハンター犬。
- コメント:社会性のしつけが難しく「家庭犬」には不向き。
スムース・フォックス・テリア
- 原産:イギリス
- 体高:39cm
- 体重:7~8kg
- 特徴:元気でパワフルなハンター犬。
- コメント:猟犬らしく飼い主には従順だがやや攻撃的な面も。
スキッパーキ
- 原産:ベルギー
- 体高:25.5~33cm
- 体重:5.4~7.3kg
- 特徴:凛々しい顔とずんぐり体型のミスマッチが面白い。他の犬や猫との同居も可能。
- コメント:とても俊敏なので散歩中には目を離さないこと。
何といっても毛並みが魅力
美しく可愛らしい毛並みは大きな魅力の1つですね。
モフモフ感やツヤツヤ感に癒されたい人におすすめです。
でもケアを怠ると病気の原因になるので注意が必要ですよ。
ボロニーズ(ビション・ボロネーゼ)
- 原産:イタリア
- 体高:25~31cm
- 体重:3~4kg
- 特徴:ふわふわの毛並みとやさしく甘えん坊な性格がベストマッチ。
- コメント:毎日のブラッシング程度のケアで十分。できれば月に1度のトリミングも。
オーストラリアン・シルキーテリア
- 原産:オーストラリア
- 体高:22.5~23.5cm
- 体重:4~5kg
- 特徴:エレガントな容姿に似合わず、興奮すると暴走することも。
- コメント:しっかりとしたしつけが必要。抜け毛の除去と艶出しコームは日課。
ローシェン
- 原産:フランス
- 体高:25~33cm
- 体重:4~8kg
- 特徴:「ライオンクリップ」と呼ばれるトリミングがトレードマーク。家族には従順で頭がよい。
- コメント:警戒心が強く意外に番犬向き。
コトン・ド・テュレアール
- 原産:マダガスカル
- 体高:25~30cm
- 体重:5.5~7kg
- 特徴:コットンのようなふわふわの被毛。意外に活発で泳ぎも得意。
- コメント:十分な運動量の確保が必要。警戒心が強く番犬にも。
ハバニーズ(ビション・ハバネーゼ)
- 原産:地中海西部
- 体高:28~32cm
- 体重:3~6kg
- 特徴:18世紀のヨーロッパセレブに愛された由緒ある犬種。
- コメント:綿のような被毛はもつれやすく毛玉になりやすいので十分なケアが必要。
面白いルーツをもつ犬たち
絶滅種の血を引く犬種。
また長い間ごく一部の地域で飼われていた犬種など。
数奇な運命をたどった犬たちがいます。
目の前にいるのは奇跡なのかもしれません。
ウェルシュ・テリア
- 原産:イギリス
- 体高:38.5cm
- 体重:9~10kg
- 特徴:絶滅したブラックアンドタンテリアとオールドイングリッシュテリアの血統を継ぐ。
- コメント:頑固で負けん気が強いので、他の犬との争いに注意が必要。
チベタン・テリア
- 原産:チベット
- 体高:36~41cm
- 体重:8~13.5kg
- 特徴:チベットのラマ教徒に守られていた。とても賢いが、少々頑固な面も。
- コメント:全身を覆う長い被毛がもつれやすいので丁寧なケアが必要。
チベタン・スパニエル
- 原産:チベット
- 体高:24~28cm
- 体重:4~7kg
- 特徴:狆やパグなどの短吻種のルーツとも。古代チベットでは珍重された犬種。
- コメント:短吻なので呼気で熱を排出しにくく、熱中症にもなりやすい。
ラサ・アプソ
- 原産:チベット
- 体高:25~28cm
- 体重:6~7kg
- 特徴:チベット・ラサの寺院で守られた神聖な犬。陽気だが、気難しくて頑固なところも。
- コメント:他者には心を許さず警戒心が強いので番犬にも向く。
日本テリア
- 原産:日本
- 体高:30~33cm
- 体重:5kg
- 特徴:日本で改良されたテリア種。戦前には神戸を中心に人気を博していた。
- コメント:被毛が短いことから寒さに弱いので注意。
いかがでしたか?
さまざまな魅力をもった子たちがいましたね。
本稿が、あなたの愛犬選びの参考になれば幸いです。
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