ヤマトヌマエビ飼育はエサ要らず?金魚やメダカとの混泳など気になること。

ヤマトヌマエビは名前の通り日本の渓流に生息するエビの仲間です。
草食性が強く、コケや水草を食べるので「エサ要らず」とも言われます。
また水槽の掃除屋としても有名ですね。
だから熱帯魚との混泳もおススメ。
でも金魚やメダカとの混泳は可能?
また水温や水質は?
今回は、ヤマトヌマエビの飼育についてお話ししていきましょう。
ヤマトヌマエビ飼育はエサ要らず?
ヤマトヌマエビは、草食性が強い雑食性でコケや水草、他の魚の食べ残しを食べます。
掃除屋として有名なことから、熱帯魚水槽で混泳させる人が多いんですね。
だから「エビ用のエサ」は、10日から2週間に1度ぐらいで十分。
ゆでたほうれん草もよく食べますが、与えすぎるとコケを食べなくなったり、食べ残しが水質悪化につながります。
ヤマトヌマエビのそのほかの特徴は
脇役のイメージが強い品種ですが、透き通った体と褐色のスポットが特徴的。
全長も5cmほどになります。
「レッドビーシュリンプ」や「ミナミヌマエビ」(いずれも2~3cm)より大きめのエビなんです。
またヤマトヌマエビは、日本や東アジアの渓流で生息している品種。
「水温」は15~27℃で、低水温にも強いのも特徴。
「水質」は弱酸性~中性を好みます。
おすすめの水草はある?
水草も水質(弱酸性~中性)に合ったものを選びましょう。
他の魚と混泳させるときは、隠れられるようにボリューム感のあるものがよいですね。
光量を必要とするものでは、コケが余計に増えるので、あまり光量を必要としないものがベター。
また二酸化炭素を添加する必要のないものが手間がかからなくてよいでしょう。
- ウォーター・スプライト(シダ系):丈夫で葉先を浮かべるだけで育つ
- アメリカン・スプライト(シダ系):ウォーター・スプライトより繊細で小型魚にも合う
- ウィローモス(コケ系):流木や石に巻き活着させて茂みを作るとよい
- 南米ウィローモス(コケ系):活着がやや難しいが水上でもよく育つ
- ヘアーグラス(ロゼット系):芝生のように細い葉が茂る
水草にもさまざまな特徴があります。
最初は手間がかからないものを選びましょう。
金魚やメダカとの混泳は可能?
体格(小型)や性格(おとなしい)、水質(弱酸性~中性)、水温(15~27℃)の条件で最適な魚を選びましょう。
その点、ネオンテトラの仲間(小型カラシン)やコイの仲間(アカヒレなど)、ナマズの仲間(コリドラスなど)では混泳できるものが多いのでおすすめです。
では特におすすめの品種と特徴をまとめてみましょう。
- セレベスメダカ:全長4~5cm 日本のメダカに似た姿
- ジャワメダカ:全長3cm おとなしく日本のメダカに似た姿
- アフリカンランプアイ:全長3cm 目の上が青く光る、おとなしい性格
- アルビノ・ネオンテトラ:全長3cm 白っぽく光る姿が美しい
- グローライト・テトラ:全長3cm 鮮やかな赤のラインが特徴
- プリステラ:全長4cm 背びれと尻ビレの黄色と黒が印象的
- ハセマニア:全長3~4cm ヒレの先端が白いのが特徴
- アカヒレ:全長4~5cm 低水温に強くて丈夫、赤いヒレが特徴
- アルビノ・コリドラス・ステルバイ:全長5~6cm 透明感のある姿 丈夫で飼いやすい
- オトシンクルス・アフィニス:全長5cm ポピュラーなナマズの仲間 コケ取り役
そのほか、日本のメダカや他のメダカの種類とも混泳は可能です。
でも日本のメダカのほか、グッピーやソードテール、モーリーなど、中性から弱アルカリ性の水質を好むことが多いですね。
この場合、水質(pH)の調節が少し難しくなりますので気を付けなければなりません。
一方、気性の荒い魚、大きな魚はどうしても不向きです。
特に口の大きな金魚と混泳させると食べられてしまうので避けましょう。
また混泳できる品種と同じ種類のものでも相性があるので注意しましょう。
- 金魚:相性が悪く、特に大きいものでは捕食してしまう。
- ペンギン・テトラ:気性が荒く、縄張り争いも。
- インパイクティスケリー:気性が荒い。
- エンペラー・テトラ:縄張り争いをする。
- アルビノゴールデン・アカヒレ:気性が荒い。
- スマトラ:気性が荒い。
- ベタの仲間:縄張り争いが激しく、元々単独飼いが基本。
- エンゼル・フィッシュの仲間:気性が荒い。
いかがでしたか?
ヤマトヌマエビは、姿も美しく主役でも十分に楽しめます。
また水槽の掃除屋として、他の熱帯魚との混泳にも最適です。
十分な環境整えてあげましょう。