カージナルテトラと混泳できる熱帯魚を紹介。ワイルドとブリードで違いはある?

カージナル・テトラは、メタルブルーとレッドの色合いが鮮やかな美しい魚ですね。
群れる性質があり、数10匹単位で泳がせるととても華やか。
飼育のしやすさから、初心者の方にもオススメの品種です。
カージナル・テトラと混泳できる魚は以下の通り。
ラスボラ、オトシンクルス、コリドラス、テトラの仲間です。
また大きさや泳ぐ場所を工夫すれば、他にも混泳できる魚はたくさんいます。
では早速お話ししていきましょう。
カージナルテトラと混泳できる熱帯魚を紹介
カージナル・テトラの魅力の1つは混泳にあります。
混泳魚を選ぶときのポイントは3つ。
「性格」「体の大きさ」「泳ぐ場所」です。
先ずは、カージナル・テトラと同様、「温和な性格」の魚を選びましょう。
気性の荒い、攻撃的な魚は避けるべきですね。
次に「体の大きさ」。
カージナル・テトラは、体長4~5cmの小型の魚です。
同程度の体格の魚を選びましょう。
特に体長15cm以上の魚では、口に入ることが多く、結果的に食べられてしまうので注意が必要です。
最後に「泳ぐ場所」。
カージナル・テトラは、水槽の真ん中付近を泳ぐ魚です。
縄張りや見栄えなどの点で、混泳魚とカブらないように工夫したいところです。
おすすめの品種はこの魚たち
混泳には、温和で小型、そして水面付近か水底を泳ぐ魚を選ぶとよいでしょう。
ではもう少し詳しく見ていきますよ。
カージナル・テトラの美しい配色とよく合う品種を見つけてくださいね。
ブラック・ネオンテトラ
黒地にシルバーの輝くラインが美しい。
ネオンテトラ同様、ポピュラーで飼育も簡単。
全長は4cm。
原産地はブラジル。
プリステラ
こちらもテトラの仲間。
背ビレと尻ビレに黄色と黒が入り、尾びれに赤が入った独特な配色。
ポピュラーで飼いやすく、おとなしい。
よく泳ぐので大きめの水槽では群れのコントラストができるかも。
全長は4cm。
原産地はアマゾン川。
ラスボラ・ヘテロモルファ
ラスボラの代名詞。
オレンジに三角の模様が印象的。
水質にも順応性が高く丈夫なので飼いやすい。
全長は3cm
原産地はタイ、マレーシア。
アルビノ・コリドラス・ステルバイ
コリドラス・ステルバイのアルビノ種。
透明感のある美しい色合いは、カージナル・テトラとのコントラストも絶妙。
全長は5cm。
原産地はブラジル。
オトシンクルス・アフィニス
ナマズの仲間でもっともポピュラー。
平たい体でガラス面や水草に張り付きコケを食べてくれる。
コケとり役としても人気の品種。
全長は5cm。
原産地はアマゾン川。
チェリー・バルブ
全身が真っ赤な小型のバルブ。
ワイルドでは、青や紫がかった色のものもある。
メスよりもオスの方が色が鮮やか。
全長は3~4cm。
原産地はスリランカ。
ゴールデンハニー・ドワーフ・グラミー
名前のように「はちみつ」のような色が印象的。
状態がよいとヒレの先端が赤く染まってくる。
全長は4cm。
原産地はバングラディッシュ。
次に泳ぐ場所に注目してみましょう。
- クラウンキリー
- アフリカンランプアイ
- シルバー・ハチェット
- デルモゲニー
- コリドラス
- オトシンクルス・アフィニス
- ラスボラ
- クーリーローチ
- レッドテールシャーク
最後に、混泳に向かない魚をまとめておきましょう。
何といっても攻撃的な性格の魚は避けましょう。
また混泳できる品種と同じ仲間であっても、縄張り意識が強かったり気性が荒かったりする場合があります。
逆に混泳相手の方が繊細すぎて弱ってしまこともありますよ。
- エンゼル・フィッシュの仲間:小型魚を追い回すことがある。口に入ると食べてしまうことも。
- バルーンキッシング・グラミー:気性が荒く体長も20cmになる。
- シルバー・グラミー:体長15cmになる。
- ベタの仲間:オス同士は激しく争う。
- スマトラ:気が荒く、他の魚のヒレをかじることもある。
- スカーレットジェム:繊細で、どの魚との混泳も向かない。
- ペンギン・テトラ:やや気性が荒く、同種同士で小競り合いをする。
- ブルー・テトラ:やや気性が荒く、同種同士で小競り合いをする。
- レインボー・テトラ:やや気性が荒く、同種同士で小競り合いをする。
- インパイクティス・ケリー:やや気性が荒く、同種同士で小競り合いをする。
- アルビノゴールデン・アカヒレ:やや気性が荒い。
カージナル・テトラの特徴を知ろう
ちなみにカージナル・テトラとネオン・テトラはそっくりですね。
下部のレッドの面積で見分けますよ。
レッドの面積が多い方がカージナルテトラで、少ない方がネオンテトラなんです。
気になるワイルドとブリードの違い
カージナル・テトラもワイルド(天然)とブリード(養殖)が売られています。
一般に、ワイルドの方が発色が良く、丈夫と言われています。
しかしワイルドは、現地で採取された個体であるため、水質が気に入らないと餌を食べないような神経質な部分もあるようです。
ブリードと混泳させるなら、ワイルドが飼育水に慣れるまで、しばらく別の水槽で飼ってからにしましょう。
一方、ブリードは、初めから人間の手で繁殖されているため、水質に適応しやすく、飼育しやすいと言われます。
繁殖は難しい?
初心者の方には難しいと言われています。
オスとメスの区別が困難なことと、数10匹と群れを作らないと繁殖しないことが原因とされています。
また卵が小さいので、混泳をしている場合には他の魚に食べられてしまう可能性もあります。
孵化率も低く、稚魚の管理も難しいので、飼育に慣れてきてからチャレンジしてくださいね。
繁殖については、また稿をあらためてお話しましょう。
寿命を知りたい
約1年程度です。
快適な環境の水槽の場合、2〜3年生きる個体もあります。
ぜひ水温や水質に気をつけながら快適な環境を作り、長生きさせてくださいね。
かかりやすい病気は?
急激な水温の変化や水質の悪化により、体力や免疫力が低下し、寄生虫や細菌に感染しやすくなってしまいます。
白点病が代表的です。
体に白い点状のものが見られたら、その可能性がありますよ。
またカラムナリス病(尾ぐされ病)も多く見られる病気です。
感染している尾の部分が白くなってくるのが初期症状ですので早めの対処が必要。
症状が悪化してくると「出血班」が出てきます。
万が一、感染してしまった場合には、隔離して塩水浴をしてあげましょう。
また水温の変化は夏や冬に起こりやすいもの。
エアコンの風が直接水槽にあたっていませんか?
人が過ごしている時は、部屋の温度は小まめに調整できますが、部屋から離れるとどうしても忘れがちになります。
病気にならないように、常日頃から水温・水質のチェックを行ってくださいね。
夜の意外な姿
カージナルテトラは鮮やかな色合いが特徴的ですが、夜になると色合いが薄くなります。
でも次の日の昼間には元に戻っているので、決して体調不良ではありません。
このような夜限定の現象があることも知っておいてくださいね!
いかがでしたか?
水槽の中にいろんな熱帯魚がいたら毎日が楽しいですよね。
熱帯魚の特徴をよく知り、水槽の素敵なイメージを膨らませていきましょう。