アカヒレ飼育で初心者が知っておきたいこと。病気や餌の種類などの心配は無用?

アカヒレは、名前の由来である赤い尾ビレが特徴のコイの仲間。
低水温に強く、コップでも飼える熱帯魚(コッピー)と言われるほど丈夫な品種です。
このため初心者でも飼いやすく「入門魚」とされています。
今回は、アカヒレの種類や飼育方法についてお話ししていきましょう。
アカヒレの種類は
まずはアカヒレの種類をまとめてみましょう。
- アカヒレ(ノーマル):4cm
- ゴールデン・アカヒレ(黄変種):4cm
- アルビノゴールデン・アカヒレ(アルビノ種):4cm
- ロングフィン・アカヒレ:4cm
- ベトナム・アカヒレ(タニクティス・ミカゲムマエ):3cm
アカヒレ:ポピュラーな定番
原種に近く、丈夫でとても飼いやすい品種。
もっともポピュラーな人気のアカヒレ。
他の種類との混泳も可能。
ゴールデン・アカヒレ:突然変異で金色に
色素の突然変異で生まれた個体(黄変種)を固定・繁殖したもの。
性質はやや荒いので他の品種との混泳には不向き。
アルビノゴールデン・アカヒレ:ゴールデンのアルビノ種
ゴールデン・アカヒレのアルビノタイプ。
目が赤く、ヒレも赤、体がゴールデンになったもの。
性質はやや荒いので他の品種との混泳には不向き。
ロングフィン・アカヒレ:美しいヒレが特徴
リボン状の大きなヒレがとても優雅。
ヒレの長さには個体差がある。
ベトナム・アカヒレ:美しい体色をもつ小型の種
ベトナム北部で発見された品種。
アカヒレよりもラインが目立つのと、口元が口紅を塗ったように赤いのが特徴。
アカヒレよりも小型。
暖かい地域が原産のため、低水温は苦手。
アカヒレ飼育で初心者が知っておきたいこと
続いて飼育について見ていきましょう。
基本的な水槽のセッティングから。
- 水槽:小型(20cm水槽)でもOK。
- 水質:弱酸性から中性
- 水温:15~25℃(水温計が必要)。ベトナムアカヒレは24~27℃。
- オートヒーター:急激な温度変化が苦手。節電にも。
- ろ過フィルター:小型水槽では外掛け式、大型なら上部式がおすすめ。
- 底砂:細かい砂利を好む。
- 水草:ウィローモスが一般的。繁殖にも最適。
- ライト:1日10時間は点灯。
小型の水槽でも大丈夫ですが、20cm水槽なら、10匹以内が目安です。
水槽が大きいほど、温度変化も穏やかになり、水質の安定も期待できますよ。
水換えは、1~2回/月、1/3ずつでよいでしょう。
病気や餌の種類などの心配は無用?
アカヒレは、温帯魚で、低水温に強く、水質もあまり神経質にならなくてもよいでしょう。
人間の生活環境内で、エアコンの風が直撃したり直射日光が当たる場所は避けましょう。
一方、ベトナム・アカヒレは熱帯に近いところの原産であるため低水温は苦手です。
熱帯魚と考え、オートヒーターで水温管理した方がよいでしょう。
水温が低く、活動性がにぶっているときはエサもあまり食べなくなるので目安になるでしょう。
アカヒレ用の餌も売っていますが、小型熱帯魚用の配合飼料でも大丈夫です。
1~2回/日あげましょう。
食べ残しがあると、水質悪化につながります。
目の前で食べてくれる量でいいでしょう。
アカヒレの寿命は、約3年です。
健康管理に気をつければ、長く生きる種です。
病気になってしまう主な原因は、水温の急激な変化や水質の悪化。
体力や免疫力が低下して、病気になる可能性が高くなります。
もっとも多いのが「白点病」です。
白点虫の寄生によるもので、体やヒレに白い斑点が出てくる病気です。
軽症のうちに病気のアカヒレを隔離し、水換えや薬浴(グリーンF、ニューグリーンF、メチレンブルーなど)を行いましょう。
そのほか、尾ぐされ病、水カビ病、松かさ病などが一般にみられる病気です。
詳しくは、以下の稿を参考にしてみてくださいね。
いかがでしたか?
アカヒレは、飼育が容易で安価。
でも大切に飼育するとコイ独自の美しい姿を見せてくれますよ。
本稿が、アカヒレ飼育の参考になりましたら幸いです。